近場の無縁だからこそ【甲府滞在記】

宿の部屋に入ると、館内案内って熟読してしまう。まあ、大したことは書いていないんだけど、ときどき「おっ、これは要注意だな」ということが書いてあったりする。

「おー、ここはあん摩さんを呼べるのか。へえ、60分6,000円なのか」とか、いろいろ見て楽しい。ホテルの場合、最近のホテルはテレビでいろいろ館内情報を見ることができたりもするが、僕はそれは見ない。宿に泊まるときはテレビは一切見たくない、というスタンスだからだ。

温泉宿・ホテルでもっとも気をつけないといけないのは、大浴場の入浴時間だ。24時間入浴可能なら心配がいらないのだけれど、「23時で入浴終了」とかいう宿がときどきあるので「おっと!」と焦る。また、老舗温泉旅館でいくつも風呂場がある場合、あっちの湯は何時まで男湯、こっちの湯は何時までしか入浴できません、そっちの湯は要予約、なんていろいろややこしい。風呂場が複数あるなら全部入りたくなる性分なので、こういう情報をもとにバババっと今晩から明日にかけての段取りを考える必要がでてくる。

ここは最上階に「勝運の湯」という大浴場がある。天然温泉だぞ、駅から徒歩圏内だけど。

1階のレストラン「Hatago」は朝食が和洋バイキングだ。1,500円と書かれているが、僕は宿泊とセットで予約しているので、実質はもうちょっと安く食べられるはずだ。

ほうとう、鳥もつ煮をはじめとする甲府や山梨の名物が並ぶということなので、今から楽しみでならない。ええと、朝食の時間は土日祝日だと06:30-10:00(最終入店09:30)か。まあ余裕だ。なんなら朝イチで食べにいったらぁ。

でも忘れちゃいけない、ドーミーインには「夜鳴きそば」というラーメン夜食のサービスが21:30-23:00にあるということを。無料だぞ、おい。

僕は酒飲みではないので、こんな時間にラーメンを食べたいとは思わないが、でも無料サービスでラーメンがある、となると食べたい。もう今年で45歳だというのに、つい先日45歳になったばかりだというのに、まだまだ夜食という言葉には甘美なものを感じる。

ということで、忘れずに21:30には1階レストランに行かなくちゃ。

17:36
何も考えずに療養、とはいかないのが今回の旅になってきている。とはいえ、転地効果は十分にあるし、あれもこれも選択肢があってアップアップすることもない。快適で、適度に選択肢が少なくて、気分は快適だ。

まずはお風呂に入ろう。これからの時間は風呂に入ってから始まる。

大浴場の脇が、ちょっとした休憩・待合いスペースになっていた。夫婦や友人と泊まってお風呂に入った際、ここで待ち合わせにして部屋に戻るのだろう。甲府の夜景がよく見える。

驚くべきはここは生ビールがサービス!ということだ。

宿泊客の場合、1杯無料。2杯目が欲しい欲張りさんは300円で。

「グラスの底からビールが湧き上がるトルネード導入」と書いてある。どういう仕組だろう、それは。見てみたいし、ビール1杯無料は羨ましい。お酒を飲まない人向けに、ノンアルコールビールのトルネードをサービスしてもらえないものだろうか。

これも夜鳴きそば同様に時間制限がある。19:00-21:00のわずか2時間。ホテル泊の人だと、ちょうど外食しにお出かけしている時間だ。狙ったなぁ。つまり、みんなに飲まれたらちょっとサービスとして大盤振る舞いしすぎなのだろう。不在がちの時間帯を狙ってのサービス。

お休み処の脇には、薄暗い空間。マンガが置いてある本棚と、マッサージチェア。

「へえ、マッサージチェアが置いてあるぞ」と覗き込んだら、そこには先客のおにいさんが既にいて、お互いびっくりして「わっ!」と声を上げてしまった。ごめん、お休み中だったのに。

17:37
お風呂に入る。良き哉。でも、「このあと夕ご飯を食べにお出かけするんだよな、閉店までに行ってこなくちゃ」ということであまり落ち着かない。やっぱり同じ屋根の下で夕ご飯を食べるほうが、気分が楽だ。

18:18
風呂上がり、ご飯を食べにでかける。

ほらー。なんかせわしないんだよな。

風呂から上がる、身支度する、出かける、メシを食う、というのが一連の流れになってしまう。「一旦部屋でくつろぐ」というワンクッションが入れづらいのがビジホの部屋だ。なんかくつろげないから。

18:20
確か、本当はこの日の夜はとんかつを食べる予定だった。甲府駅近くにとんかつが美味しそうなお店があったのでそれを目当てにしていたのだけど、あいにくの臨時休業。

あてが外れたので、駅前の奥藤本店甲府駅前店に行った。今更感を感じるけれど、その割にはこのお店には入ったことがなかった。いわずとしれた鳥もつ煮発祥の店(の、支店)だ。

ほう?

「鳥もつ煮がうまいのは十分わかってるしなぁ。蕎麦は今日のお昼に食べたしなぁ」とそんなに乗り気じゃなかった入店だったけど、メニューを手にして俄然目の色が変わった。

こうふ開府500年記念
奥藤本店特別献立 元祖甲府鳥もつ煮&信玄ミックスセット

だって。これは迫力ある名前だ。中身はというと、

甲府鳥もつ煮・信玄鶏の天ぷら・信玄たまごプリン・手打ち蕎麦・ご飯・小鉢・香の物

と書いてある。全部入りみたいなものじゃないか。大人のお子様ランチ感があって素晴らしい。即決。これください。

よかった、即決できるメニューがあるというのは今の僕にとって気が楽だ。

(つづく)

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