
松本からあげセンターで「山賊焼定食」の到着を待つ間、卓上を眺めて過ごす。
このお店は、居酒屋風の小上がりもあるし、今僕が座っているようなカウンター席もある。カウンター席があるおかげで、僕みたいな一人客もソワソワしないで食事ができ、大変にありがたい。店の外に待ち行列ができている繁盛店だと、一人客は肩身が狭いからだ。
四人用テーブルを一人で使っているときなんて、そりゃあもう。客である僕が心配することじゃないんだけど、小心者にとっては厳しいシチュエーションだ。
その点、カウンター席は良い。
しかもこのお店、場所柄からか大きな荷物を持っている登山客慣れしている。僕のスーツケースを見て、すぐに「お預かりしましょうか」と声をかけてくれた。これもありがたい。
卓上には、サービス精神旺盛な調味料各種が並んでいる。どれを使ってやろうか?と料理が来る前からあれこれ作戦会議が楽しめる。
醤油、ソース、からし、レモン汁、旨塩、ブラックペッパー、マヨネーズ。
飲み放題プラス、これら調味料とガリもやしだけでイケるんじゃないか?とさえ思えてくる。

山賊焼定食到着。
ははは、と笑ってしまうサイズ感。ナイスボリュームだ。やっぱり鶏肉料理というのはこうでなくっちゃ。
とんかつでは実現が難しいサイズ感。それがチキンカツ系料理の醍醐味だ。

いわゆる「紙カツ」みたいに薄べったくしているわけじゃないぞ?しっかり肉厚だ。
大満足のお昼ごはんになった。
これまで、「山賊焼の駅弁」だとか「小梨平食堂で山賊焼」とあれこれ山賊焼を食べたけど、ここのが一番よかった。

12:04
食後、松本駅の改札に向かう。
改札脇の自動券売機は混雑しているので注意が必要だ。「特急あずさ」の指定席を買おうとしている人が、慣れない券売機でマゴマゴしているからだ。予定していた電車の時間ギリギリに発券しようとすると間に合わなくなる。
あと、指定席特急券が買える自動券売機は、アルピコ交通上高地線の自販機の隣にある。このあたり、場慣れしていない人がぼんやりと立っていて、チケットを買うために並んでいるのか違うのか、判別がつかない。
ちなみに、「みどりの窓口」の中にも指定席券売機はある。なので、慌てることはないのだけれど、ギリギリの発券は危険なので止めたほうがいい。
東海道・山陽新幹線の「エクスプレス予約」みたいに、乗車予定時刻ギリギリまで便の変更が何回もできる予約発券システムに慣れてしまうと、つい「ギリギリまで発券しない」クセがついてしまう。

松本駅改札入ったところにある、駅弁を売るお店。
本日も山賊焼弁当が一番手にとりやすい場所にずらっと並んでいた。あとは釜めしなどといった、松本っぽさがちょっと足りないメニューなので、やっぱり僕なら山賊焼を買うだろう。
とはいっても、自分へのお土産、ということで今これを買って家に持って帰ることはさすがにしない。もう十分に満足した。

改札内コンコースにある売店では、ノンアルコールビールが売られていない。
ノンアルコールビールなら、特急あずさが出発するホーム上の売店で売られているので、そちらでどうぞ。

帰りの特急あずさは、新型のE353系だった。

E353系に乗る。
デッキから客室に入ってすぐ右のところに、荷物置き場があるので便利。

これがE353系の特徴。
座席の上、いわゆる網棚部分に3色のLEDライトが灯っている。
緑色:ここは空席ですよ。指定席を確保していない人でも座って良いですよ。
黄色:そろそろ、この席には指定席を確保した人がやってきますよ。立ち退いてください。
赤色:指定席として確保されています。他の人が座ったら駄目ですよ。
という色分けになっている。僕の目の前には黄色いライトがついているので、一つ前の席には塩尻か岡谷あたりで人が座るんだろうな、ということがわかる。
この仕組みが導入されたことによって、「自由席」という概念はなくなった。指定席券を持っていない人は、どこに座っても構わない。ただし、赤色のランプがついていないところであれば。
これ、客同士でちっちゃなトラブルが起きそうな仕組みだ。でも、車両全体を有効活用できるので、JR東日本にとっては便利だろう。「自由席は混んでいるのに、指定席は空いている」などというちぐはぐさがなくなる。

今回持参した4冊の本、結局読み切ることができなかった。
まだ読み切れていない本を電車の中で読む。
今回の上高地療養は、一旦下山してみたり徳沢まで歩いてみたり、いろいろ動き回った。おかげで読書時間が少なくなってしまった。でも、動き回る3泊4日、というのは良いものだ。満足している。
(つづく)
コメント