近場の無縁だからこそ【甲府滞在記】

16:32
レンタサイクルを返却し、今晩のホテルに向かう。ドーミーイン甲府丸の内。

温泉宿で一泊二食!宿のメシは18時なのでそれまでに風呂!・・・という時間軸ではない、ビジホ。それでも、早めに宿に到着してしまう。狭い部屋に入ったところで、大してくつろげるわけでもないのに。

やっぱり、温泉宿で培ったタイムスケジュール感が自分の体にある。そのせいで、「たとえホテルの外に食べに行くんでも、とりあえずその前にひとっ風呂」だ。さらには、外食から戻ってきたらもうひとっ風呂だし、できることなら寝る前にダメ押しっ風呂を叩き込んでおきたい。

忘れちゃいけない、今回は「療養」がテーマだ。サイクリングでそこそこ気晴らしができたとはいえ、やっぱり風呂に入ってのぼせるのが僕にとっては最大の療養だ。そしてそれは自宅の風呂ではなく、宿の風呂でなくてはいけない。自宅近所の銭湯でさえ、自宅に戻ることが頭にチラつくので療養にならない。「今晩はこの宿と心中するぞ」という覚悟が座ってこそ、風呂にどっしりと長居できるし、のぼせるまで浸かることができる。

僕はうつ病ではないものの、メンタルが不安定という点では親戚関係にある。だから言わせてほしい。

最近、「うつ病だといって会社を休職する人が多いけれど、自分の好きなことや旅行は元気よく行っている。新型うつだ、または仮病だ」という言説をよく目にする。実際、「甘え」からくる自称うつ病の人はいると思うが、精神がヘタっているとき、自宅でじっとしているのもしんどい、かといってネットサーフィンで外界の陽キャたちの様子が目に入るのもしんどい、自分の生活環境から逃げ出したいと感じるのは何ら不思議じゃない。その結果現実逃避として旅行に出かけるという行動原理は、僕は十分理解できる。

ただし、それで「海外旅行に行って楽しみました」とか「その様子をSNSにご機嫌にアップしてました」となると、僕の理解の範疇外だ。

僕は精神のバランスが崩れたら温泉旅行に行くことがあるが、できるだけ「自分の選択肢を減らす、俗から逃れる」ことを意識している。旅行計画もあれこれ立てないようにしている。頭を使いたくないからだ。とてもじゃないが、南国リゾートだとか海外に行く気分にはなれない。

ちなみに僕の場合、精神がまいって家に籠もりがちのときに現実逃避としてお酒に頼ったら、アルコール依存症に片足を突っ込んでしまった。おかげで今ではお酒を一滴たりとも飲まない(自主的に)人生になってしまった。人生の楽しみが減ってしまい、とても残念だ。メンタル不調者が外出するのはけしからん、みたいな風潮にはなってほしくないものだ。外出が不謹慎、ということになると、家に籠もって別の現実逃避、酒やゲーム、ネット、場合によってはドラッグなどの依存に傾倒していく可能性がある。

16:37
ビジホで廊下の写真を撮るの、いい加減やめたらいいのに。。。

でも、何度もこのサイトの記事で書いていることの繰り返しだけど、この左右対称な空間がワクワクするんだよな。好きか?といわれると別に好きではなく、もっと迷路的な廊下の方が好きだけど、非日常感を感じさせるのがいい。

映画「インセプション」の世界みたいにここがぐるぐる回転したりしないかな、とちょっと夢想してみたりする。

部屋の玄関を開けると、そこは前室になっていたのでちょっとびっくり。へえ、もう一枚扉があって、その先が寝室だ。ここはバス・トイレと、洗面台があるだけの空間。

寝室に繋がっている引き戸は、さすが甲府だけあって武田菱のマークだ。

おっとぉ。ツインベッドの部屋だった。これはラッキー。

ラッキー、といっても、片方のベッドは一切使わないけれど。ビジホの場合、こういうことがよくある。シングルで予約したのに、ダブルになっていたり、ツインになっていたり。空き部屋の融通状況次第なのだろう。

ここで剛気な人は、片方のベッドで寝始めて、途中で「布団が生ぬるくなった!」とかいって隣のベッドに移って、冷えた寝具で寝直す、ということをやるだろう。

でも僕みたいな小心者は、「ベッドメイキングの方の手間を増やさないように」と使わないベッドの方は一切触らない。どうぞこのまま次の日もお使いください、という配慮だ。

でもどうなんだろう、「未使用と思わせておいて、イタズラをする客」がいるかもしれないと宿は警戒していて、客が一人だろうがなんだろうが、シーツは2つとも交換するオペレーションかもしれない。

さすが二人用の部屋だぜ。椅子が二脚もある。広々としていて、一人で過ごすには快適だ。

ただし、だからといってあんまりくつろげない。やっぱり温泉旅館と雰囲気が違うんだよな。ビジホの部屋って、どうも落ち着いていられない。

ユニットバスに洗面台併設、という作りではなく、独立した洗面台が用意されているというのはすごく良心的なホテルだ。

そのかわり、シャワー室だけ。湯船に入りたければ、最上階の大浴場をお使いください、というわけだ。

ビジネスホテルを利用する人からすると「何を今更」と言われるだろうが、こうやってUSB Type-Aの端子が当たり前のように枕元にある、というのは時代だなーと思う。マンションや一戸建ての自宅でも、こういうコンセントがどんどん増えてほしい。いや、今更増えてもすでに持ち家がある僕にとっては関係ない話だけれど。

ついでに、スマートスピーカー対応になってほしいものだ。アレクサでもOKグーグルでもどっちでもいいので、電気をつけて!とかテレビをつけて!とか音声認識で動くといい。

洞窟のような空間。この暗さが、きっと僕の落ち着きのなさにつながるのだろう。

それにしても目をみはる暗さだ。カーテンを閉めると、昼間でもほぼ真っ暗になる。こういう遮光カーテン、いいなぁ。我が家は見た目重視でウッドブラインドとバーチカルブラインドを導入したんだけど、光がビシビシ入ってきて夜明けとともに目が冷めてしまう。ブラインドは遮光性という点では全然駄目だ。少なくとも寝室向けではない。

(つづく)

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