近場の無縁だからこそ【甲府滞在記】

12:17
甲府の繁華街に戻ってきた。

大きなアーケードがある立派な商店街だ。その最果て、駅から歩くと10分を超えたあたりは通称「裏春日」と呼ばれているエリアで、なんでも甲信越地方最大の風俗街なんだそうだ。そりゃすごい、と思うが、なにしろ長野県が風俗産業を厳しく規制しているので必然的に「甲信越最大規模」になりやすい状況だ。

商店街が「春日あべにゅう」という名前で、そのはずれにあるので「裏春日」ということらしいが、今や堂々と「裏春日」という垂れ幕が通りに掲げられていたりして、後ろめたい雰囲気はなかった。実際には、たしかに店頭に客引きの方が立っているお店が何軒かあったけど。

いずれにせよ、この界隈はびっくりするくらい駐車場だらけだ。Googleマップの航空写真を見てみると、至るところが駐車場になっていることがわかる。モータリゼーション(死語)によるドーナツ化現象で、甲府市街から店も家も消えていったからだろう。

「郊外から、甲府中心部まで遊びに来る人向けの駐車場が完備された街」というわけではなさそうだ。なぜなら、パズルのピースがあちこち欠けているように駐車場だらけだからだ。

写真は、アーケード脇の駐車場。「ペルメ中央」というゲートがある。わざわざ駐車場のためにこんなゲートや名前をつけるとは思えないので、もともと「ペルメ中央」なる建物?横丁?があった場所が更地になって、駐車場になったのだろう。

12:19
アーケード街を歩く。

道幅が広いだけでなく、お店の一軒一軒がゆったりとした間口のような気がする。気のせいかもしれないけれど。東京界隈だと、商店街のお店というのはもっとみっちり間隔が詰まった印象だ。その点甲府の商店街は、良い意味でのんびり。(少なくともこの通りは)

12:20
この商店街沿いに自家焙煎珈琲を提供するカフェがあるらしいので行ってみることにした。もう今日は蓬莱軒で支那そばを食べたことだし、あとは家に帰るだけだ。どこまで帰るのを後ろに引き伸ばせるかは、今後のカフェ巡り次第だ。

お目当てのカフェは、ひっそりと存在した。すぐ脇に「うどん」と書かれたのぼりがあるので紛らわしいが、このうどんはお隣さんだ。

「カフェロッシュ」という名前のお店。

ぐぐぐっと奥まったところが店の入り口。そこまでの道は、ランプ街灯のような照明が両脇を照らす。

趣がある、というか、ちょっと気軽に立ち寄るのがはばかられる重厚感。

なにしろ、ここからでもお店の扉が見えない。

さすがに珈琲一杯でとんでもないお値段になることはないだろうけど、びびった僕は店頭のお値段を確認。ブレンドコーヒーが470円。うん、大丈夫。

いろいろな珈琲がラインナップされていて、それぞれ焙煎具合や味わいが紹介されているのが面白い。

モカマタリの場合、「浅煎」で「酸味」となっている。これがコロンビアになると、「中煎」「酸味」「渋味」となる。

12:26
バーのような店内。外観同様、重厚感あるなぁ。

ここはパソコンを広げてカチャカチャやるお店ではない。静かに読書でもしていたい、そんなお店。

お客さんは僕しかおらず、静かな時間を過ごせた。

12:31
「ケーキフェア ドリンクセット100円引き!」と書かれていたので、ついケーキを頼んでしまった。フェアだもの。

でもよ、すごく安いんだこれが。ストロベリーミルクケーキ340円。これが珈琲とセットになると100円引きなんだから。

13:04
なんか不思議な建物がある。

ええと、これは・・・何階建てだ?8階建て・・・なわけはないか。なんだろう、この建物。

激安の木賃宿、でもなさそうだ。

正解は蘭園という中国料理店だった。

お店の入り口には、シーサーのような狛犬のような、守り神らしき石像が2体、デーンと待ち構えていた。僕のような汚れた人間だと、中に入ろうとすると噛み殺されるかもしれない。しょうがない、ここでお昼ごはんを食べるのはやめておこう。

まあ、さっき珈琲を飲んだし、支那そばを食べたしな。

(つづく)

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