上高地、COVID-19の間隙を突いて【徳沢キャンプ2020】

16:09
河童橋、ガラガラ。

平日の人が少ないタイミングに撮影したならまだしも、これ、日曜日の16時だぞ。見たことがない光景だ。

河童橋を埋め尽くしていた団体旅行客が皆無だし、外国人観光客も一切いない。そして個人旅行客も少ないため、こんな嘘っぽい光景になっている。人混みを「消しゴムマジック」機能で消したのではない。

16:09
穂高連峰にガスがかかっている。天気が崩れることは予め聞いていたが、本当にこのあと天気が悪くなりそうだ。空も、この時間にしては暗い。

ビジターセンターに行って、天気を確認しよう。

河童橋の近くにあるビジターセンターで、天気予報を確認した。

今日はこのあと雨、そして明日は午前午後ともに雨の予報。

今晩から雨が降るという予報だったので、これからの一泊は小梨平でケビンを予約している。わざわざテントを持ってきておいて、ケビンで泊まるというのは変だが、雨が降るんだから仕方がない。

なにしろこっちは妊婦がいる。妊婦が狭い登山用テントで寝泊まりすること事態どうなのかという話がある上に、雨が降ってうすら寒い思いをさせるわけにはいかない。

16:20
小梨平。

冗談みたいにテントの数が少ない。

写真に写っているエリアは、広大な小梨平キャンプ場の中でも一番の人気スポットだ。食堂・売店や受付、そしてトイレにほど近いし、梓川の景色が楽しめるからだ。いつもなら、ここはギッチリとテントが密集している。

それが今日はガラガラ。さすがコロナ。不要不急の外出禁止、という言葉が徹底されている。

受付でチェックインを済ませる。

何度も上高地を訪れたことはあるが、ケビンに宿泊するのは初めて。

受付で、買い物かご、シーツ、懐中電灯、部屋の鍵を渡される。

16:30
ケビンが立ち並ぶエリアに向かって歩いていく。

実際はそんなに遠くはないのだけれど、「思ったよりは歩くな」という印象を感じる距離。

街灯なんてないので、夜は懐中電灯または持参したヘッドライト頼みとなる。

ケビンは、サイズや定員に応じてA型、A型2階建て、B型、D型と4種類ある。僕らが使うのは、定員が最大4名の「B型」だ。4種類の中では一番安く、そのかわり部屋にはトイレがない。トイレに行くなら、その都度屋外に出る必要がある。雨の日はちょっと面倒。

B型ケビン。長屋のようになっていて、1棟につき5部屋が連なっている。これが3棟建っているので、キャパシティとしては15部屋だ。

お隣にはA型ケビン2階建て。ロフトがあって、最大8人が泊まることができる。

玄関扉は奥まったところにあって、扉の開け締めをする際はちょっときゅうくつだ。

ケビンの数は、上高地という日本を代表する観光地から考えると少ない。早いものがちの争奪戦になるので、上高地に行く計画があったらすぐに予約を入れておく必要がある。

よしずがぶら下がった建物があった。なんだろう、これは。

屋外で食事ができるように、テーブルとベンチが用意されていた。大所帯で訪れたグループが宴会をやるにはちょうど良さそうだ。各自部屋に閉じこもってめいめい食事、というのは寂しいから、こういう広いスペースがあるのはありがたい。

あと、ここはバーベキューができる施設があるが、キャンプ場の受付で手続きをした人以外はやってはいけなかった。クマの被害が出たばっかりだし、外で肉を焼いて美味しそうな匂いを撒き散らすのは危険だからだろう。

B型ケビンの皆様がお世話になるトイレ。部屋からはちょっと歩くことになる。

(つづく)

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