上高地、COVID-19の間隙を突いて【徳沢キャンプ2020】

08:13
朝ごはんを食べて、キャンプ場に戻る。

朝8時で、すでにキャンプ場に設営されているテントの数は減っていた。もう次の目的地に向けて、多くのキャンパーが移動してしまった。

がらんとした空間が広がっている。

登山道には、大きなザックを背負った人たちが上高地に向けて歩いていた。

ザックカバーを装着しているので、おそらく山の上は雨が降っていたのだろう。

8時にここを歩いているということは、朝5時くらいに涸沢のキャンプ場を出発したのだろうか。この調子だと、午前10時には上高地に到着する。ずいぶん早い下山だ。山でもう少しゆっくりしようとは思わなかったのだろう。

それもそのはず、上高地に到着したから「下山完了、お疲れ様!」とはならないからだ。上高地からバスに乗って自分の車を駐車している駐車場か、公共交通機関の駅に向かうまでさらに時間がかかるし、そこから家にたどり着くまではまだ半日近くを要するはずだ。

この時間に徳沢を歩いていて、ようやく今晩自宅に帰ることができる、といったタイムスケジュールだ。

だから、上高地に行くときは一泊二日や日帰りというのはもったいない。移動に時間ばっかりがかかるからだ。現地泊を考えるなら、せめて僕らのように二泊はしたいところだ。

そんな僕らは、コーヒーをドリップして食後のひとときをのんびりと過ごす。

09:42
荷物一式をまとめ、徳沢キャンプ場を撤収する。

装備品にテントや寝袋が含まれているにもかかわらず、昨年11月に明神を訪れたときよりも荷物が少ない。

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防寒対策の装備品が多いと、荷物がてきめんに増えてしまう。

09:57
パッキングした荷物をキャンプ場の傍らにデポし、僕らは徳沢よりもさらに奥地にある横尾を目指すことにした。

徳沢から、3.9km。

登山をする人にとっては、ざっくりと「上高地~明神:1時間」「明神~徳沢:1時間」「徳沢~横尾:1時間」と認識する。

今日は上高地の小梨平で一泊するので、これから合計4時間歩かないといけない。疲れたから途中でタクシーに乗る、といったことはできない。

横尾に何か面白いものがある、ということはない。ただ単に梓川をまたぐ橋があって、山小屋がある程度だ。

でもどうせ今日の僕らは歩くことしかやることがないので、横尾に行くことにした。

新道と旧道のようなものがあって、分岐している。

新しい道は、砂利が敷いてあって白っぽい。徳沢園の車が通行するために整備されているものらしい。

10:23
道に車のわだちがある。

10:26
新村橋。

ここから梓川右岸に渡ることができる。奥又白池、またはパノラマコースを経て涸沢に向かうことができるが、道は険しく不安定なため熟練者向けコースらしい。僕は通ったことがない。

涸沢から下山してきた人がちょうど橋を渡ってきていた。

10:42
この辺りは、梓川の河原がとても広い。見晴らしが良い分、「横尾まで遠いなあ」という気になる。

(つづく)

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