上高地、COVID-19の間隙を突いて【徳沢キャンプ2020】

カフェ・ド・コイショのレジカウンター上には、焼き菓子が売られていた。

もちろん、今回も買う。上高地土産だ。

でもこれは人にはあげない。あげても、多分「うん、美味しかったよ」程度しかリアクションが返ってこないから。

僕らはこのお菓子が絶品だと信じて疑わないけど、それはこのお店に対する思い入れが相当あるからだ。さらに、誰かに教えてもらってこのお店を訪れたのではなく、自分の嗅覚で発見したお店なので、その思いはひとしおだ。

最近のグルメは情報を食べているとよく揶揄される。一方で、このお店のように、「喜びを食べている」というものも存在する。後者はとてもハッピーなことだ。

雨が少し収まってきた。空が明るくなってきた。

梓川は相変わらずの濁流だけど、そんな川を眺めながら上高地に戻る。

手には、先ほどカフェ・ド・コイショで買った焼き菓子がどっさり。つい、買っちゃった。

いつも明神から上高地を目指す際は、梓川右岸を歩いている。上高地から明神を目指す際は左岸を歩くので、帰りは違うルートを通ろうと思うからだ。しかし今回は、行きも帰りも梓川右岸。こっちの方が早く上高地に戻ることができるからだ。

限られた時間の中で今日一日を過ごしているので、とにかくスピード移動が肝だ。

道の一部は水没して川のようになっていた。そしてそこには、カエルの姿も。ツチガエルかな?

15時前、上高地ビジターセンターにやってきた。本日、二度目。

ビジターセンター入り口には、マスク着用の立て看板が立てられている。そして、野鳥の写真にマスクの絵が書き足されていた。

今朝顔を出し、ツアー途中に「用事があるのでこれで」と途中離脱した僕ら夫婦がまたビジターセンターにやってきたので、スタッフの方に「おや?」と言われた。「また来ちゃいました」とだけ答える。

お目当ては、「上高地のクマ」という題で解説があるからだ。

今年、クマ被害がこのビジターセンター界隈で出ていたので、とても重要なテーマだ。

クマ講義を聞いたあと、ビジターセンター内にあった「上高地の実」写真を参考までに撮影しておく。今後、森の中を歩いていて「あっ、この実は何の木だったっけ?」と思ったときに参照できるように。

・・・といいつつ、写真を撮るだけ撮って、あとはもう二度と見返さないというのが実情。

河童橋近辺。

護岸が決壊するんじゃないか?と心配になるくらい、水位が上がっている。こういう梓川を見るのは初めてだ。

一見ヤバそうに見えるが、護岸の高さは過去の実績から「この程度で妥当」という目安があってのものだろう。記録的な豪雨でもない限りは、決壊についてあまり心配しなくてよいのだろう。

それにしても河童橋周辺、人がいない。

いよいよ帰りのバスの時間が迫ってきたので、バスターミナルにやってきた。

バスターミナルも、ぜんぜん人がいない。いつもなら、パーク&ライドの拠点となる駐車場・沢渡行きのシャトルバスに乗る客で大行列ができている場所なのに。

次は16時のバス。

バスの乗車案内が大型のディスプレイになっていて、見やすい。

あと15分で出発。

(つづく)

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