上高地、COVID-19の間隙を突いて【徳沢キャンプ2020】

2020年版、上高地界隈の「ランチ・喫茶案内図」。

これまでも毎年ちょこちょこ営業時間などに変更があったが、今年はコロナのせいで大幅な変更が生じている施設がある。要注意なので、ちゃんと写真を撮っていつでも参照できるようにしておきたい。

たとえば、「上高地アルペンホテル」「徳沢ロッヂ」は空欄になっていて、「ランチ営業は見合わせています。」と書かれている。また、僕らがこれからお世話になる小梨平キャンプ場だって、「うどん、そばのみ食堂内提供。他メニューはテイクアウト。」と書かれていた。僕らが小梨平食堂での食事ではなく自炊を想定しているのは、この情報を予め知っていたからだ。

うどんやそばを店内で食べていて、おもわずむせてしまったらどうなるだろうか。おそらく、周囲から思いっきり白い目で見られることになるのだろう。とにかく、2020年は咳をするだけで本当に硬みの狭い思いをする1年だった。

コロナによって営業規模を大幅縮小するかどうかは、施設ごとに判断が違っている。小梨平食堂のように警戒心が強いところもあるし、上高地食堂のように通常営業に近いところもある。

15:08
嘉門次小屋から梓川右岸に出たところ。これからこの川に沿って、小梨平を目指す。

15:22
危険立入禁止、と書かれた道もあった。土砂崩れがあった跡だ。

2020年の上高地は踏んだり蹴ったりだ。コロナによる観光客の激減、ツキノワグマ襲来による被害だけでなく、地震と大雨もあった。

大雨の影響は明神エリアに特に顕著で、濁った梓川の水が明神池に流れ込んで氾濫を起こしたそうだ。

15:35
明神岳方面から崩れてきた土砂の上を通過するよう、歩道が修復されていた。

土砂崩れ跡。

木々が砂利で埋まっている。山の上からガラガラと崩れてきたものだろう。まるで河原の石のようだ。

小さい石だらけで安定しないザレ場だ。まだ今後も、雨が振って地盤が緩むたびにガラガラと崩れ続けるのだろう。

15:38
河原を見ると、倒木がゴロゴロと転がっていた。いかのくんせいのようだ。

15:50
このあたりは水の流れが穏やかで、大雨の影響も相対的に少ないように見える。

15:51
岳沢湿原の様子。

16:04
上高地に戻ってきた。

河童橋手前で、岳沢を正面に見る場所だ。

ここから梓川の河原を見ると、ずいぶん梓川が荒ぶった形跡が見受けられる。水が流れていないところにゴロゴロと巨大な流木が転がっているし、地面の色がいつもの色と違う気がする。

16:07
六百山と、その麓に五千尺ホテル。河童橋のたもとということでいつもなら観光客で溢れそうになっている場所。でも今日もやっぱり、人は殆どおらずガランとしていた。

施設で営業活動をしている方々にはお気の毒だけど、いち観光客の立場としては「上高地がこんなに空いていて、快適!」という感想を抱く。でも、だからこそこの上高地で少しでもお金を使っていかないと。

(つづく)

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