毎年、この会場の傍らにはお手製の神輿が展示されているのだけど、今年もそれは健在。
おそらく僕らが松之山温泉でほっこりしている時間帯のイベントで使われるものなのだろう。神輿をかついでワッショイワッショイ、と賑やかに盛り上がっているに違いない。
「めざせ2020」というタイトルが付けられたお神輿は、縄文式土器から火が吹いているものだった。「2020」ということは東京オリンピックを意味していて、炎は聖火なのだろう。
よく作ったなこんなものを、と思うが、調子に乗って盛大にゆすりながらワッショイをやっていたら、ぽっきりどこかが折れてしまいそうだ。気をつけてワッショイしないと。
灯篭をそのまんまみこしにしたものもある。これは軽そうだ。担ぐ人は楽だろう。
しかし軽いからこそ、安定感がなくこれもぽっきりと・・・いや、悪いことばっかり考えるのはよせ。
砦越えに近づいてみた。
今年は雪不足の中、膨大な量の雪をかき集めたのだろう。雪が茶色い。これ、「都会で珍しく雪が降ってうれしいので、雪だるまを作りました」というシチュエーションを思い出した。泥まみれダルマ。
遠くから見ると、汚れているせいもあって小さく、半分溶けてしまっているように見えた。なんだ今年の砦越えは楽勝じゃないか、と。
しかし近づいてみると、やっぱり例年通りの高さを誇る段差がお待ちかねだった。
おーまさんとの対比。大の男性が立って、肩の高さ以上ある段差だ。二段目以上はもっと段差が低いものの、最初の一段目でへこたれてしまいそうだ。
これが石垣なら楽だ。ザラザラしているので足がひっかかる。この高さであっても、飛びついて足をガリガリ壁面に引っ掛ければ、なんとか登れるだろう。
しかしコイツは雪なので、ツルツルとすべる。なんとか段の上におなかを乗せることができたとしても、そこから前へ進めずにまた落ちる、ということを繰り返してしまう。なかなかの強敵だ。
砦越えの側面。
砦越えの裏面。段差を乗り越えたら、この坂を駆け下りていくことになる。
まだレース前だというのに、既に汚れていてくたびれた感じ。
さて、いつまでも会場にはいられない。そろそろ松之山温泉行きのバスの時間が気になりだしたので、まつだい駅に戻ることにする。
雪が全くない歩道を歩いて、駅へと戻る。
なんだか雪が少なくて物足りないので、道路脇の雪が残っていたところにダイブ。モヤモヤを晴らした。
まつだい駅に戻ると、松之山温泉行きのバスがすでに到着していた。
しかし、バスの扉はまだ閉まっている。出発時刻間近になるまで、乗客を乗せないのだろうか。・・・ああいや、おかしいな、中にお客さんらしき人が乗ってるぞ?扉、閉まっているのに。
荷物を持ってバスに向かうと、運転手さんが我々に気がついて扉を開けてくれた。どうやら、外は寒いので乗客がやってきたときだけ扉を開放するらしい。手動式自動ドア。
バスは、まつだい駅界隈の住宅街を経由しながら進んでいく。
松之山温泉の看板が見えてきた。
乗降客は少ないし、信号も少ないので、バスとはいえすいすい前へと進んでいく。快適。便数さえあれば、わざわざタクシーを使わなくてもよいのだけど。でも明日の朝はタクシーを手配してある。残念ながら、朝の9時台で松之山温泉発のバスが存在しないからだ。
松之山温泉に到着。
バスは温泉街の玄関口にあたる、一見なにもない場所で乗客を降ろした。ここに転回場があるから、バスとしては都合がよいのだろう。
温泉宿に泊まる人たちは、ここから徒歩で宿を目指す。
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