あらためてレースのゴール地点である松代城を振り返る。正面の山のてっぺんが松代城。ここからは天守閣は確認できない。
レースの距離は3km、近いっちゃあ近いんだけど、今回はのんびり行くつもりだ。今のうちに予防線を張っておこう。いや、当然遅くなるんですよ?早く到着する気なんて全然ないんですからね?って。
選手宣誓ならぬ、戦士宣誓。
待ってました軍師殿!
毎年、統括軍師がレースの注意事項などを説明する時間が用意されている。しかし今回は歌舞伎者が多かったせいもあってか、時間が押しているそうで名調子がほとんど聞けなかったのが残念。
いつもなら、「お侍さんというキャラクターを演じようとするけど、つい現代風のカタカナ言葉が出てしまうので、慌てて訂正する」というネタを何度も披露するんだけど、今年は少なかった。惜しい!この人の話だけでも、5分くらいは聞いていたかったのだけど。
戦士たちに檄を飛ばす人。この人も毎年の定番。実際にも、この「越後まつだい幕府」という設定においても、どういう立場のお方なのかはよくわからない。
この人が「松代城は冬将軍に占拠されているので、皆の力で松代城をのっとって越後に春をもたらして欲しい」ということを言う。しかし、声に張りがあって随分お達者な方とお見受けするものの、なにしろご高齢だ。「おじいちゃん頑張れ!」感が会場内に包み込み、それがまたこのイベントの味わいとなっている。
「のっとれ!松代城」は、全体的にユルい。ダラダラと間伸びする時間帯もある。しかし、要所要所できっちりとしまっていて、気がついたらオンタイムで全てが終わっているのだからよくできたイベントだ。
勝ちどきを上げる戦士一同。
そして、全員左を向いて、レーススタートに備える。
上位入賞を狙いたい人もいるので、じりじりとスタートラインに向けて人が詰まってくる。僕みたいにタイムを狙わない人でも、その雰囲気に圧倒され、つい一歩二歩と前に詰めてしまったくらいだ。
スタートラインのところには、先ほどみかけた「雪の妖精ネージュ」が立っていて、いざ出陣する戦士たちをお見送り。
レース開始。このときばかりは全力疾走で一同飛び出す。ゆっくり歩いていたら、後ろからやってきた人に突き飛ばされそうだ。
会場から出たあたりでコース幅が狭くなるので、ミッチミチになる。デモ行進をやっているかのようだ。
いざ走ってみると恐るべき地面。氷だけどぬかるんでいる状態で、とにかく走りにくくて仕方がない。硬いところ、柔らかいところが混じっていて、水平に着地ができないし、足がすくわれる。
これは疲労感を伴う。あー、辛いなあ。
羊が豚をムチでしばきながら走っている。こんな二人だけど、僕なんかよりよっぽど早く完走しているのだから信じられない。豚さん、かなりの巨漢だというのに。しかも、マスク着用だぞ?レスラーかお相撲さんなのか。すごい。
すごいといえば、よく見るとムチを手にしている羊は上半身裸だ。これはこれですごい。
×印が雪面にスプレーされていて、間違って入らないようにという合図がある。
振り返ったところ。まだレース開始2分くらいだろうか。もう疲れた・・・
歩きたいのだけど、狭いコースで急に歩き始めたら後ろが多重衝突になりかねない。「そろそろボク、ギブアップだよ」という雰囲気をチラチラと後ろに見せつつ、ポンピングブレーキの要領でスピードを落とす。
あー、後ろの方には、人の数が数えるしかいない。悔しいけど、今年は本当に最後尾近くでゴールすることになりそうだ。
これまで通ったことがない大回りルートを通る。
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