憧れの遠島の刑【のっとれ!松代城2016】

バス停

3年連続で「のっとれ!」の宿は松之山温泉にしているのだが、毎回宿を転々としている。「どこもロクな宿がありゃしねぇ!」というわけではなく、単に「予約がいっぱいだった」といった事情があるからだ。

昨年は、宿に送迎をお願いしたら、電車がまつだい駅に到着したら既に送迎車が待機していたというナイス連携だった。ありがたい一方で、まつだいをぶらつく暇がまったくなかったというのも事実。

その点今回はまつだいで時間の余裕を確保してある。もう何度も松之山温泉に行っているので、温泉街の探検をしたりヒャッホーと絶叫しながら旅館内を探検しなくてもいいからだ。一刻も早く宿について、風呂!メシ!という気分ではない。それよりも今回はいったん「越後まつだい冬の陣」の会場を下見し、会場内の屋台を見物したりしようと思う。そのあと、のんびりと路線バスの旅としゃれこもう。

ほくほく線は14:10にまつだい駅に到着する。まつだい駅から松之山温泉に行くバスが出発するのは15:17だ。ざっと1時間の余裕があるので、会場まで行って帰ってくることはできるだろう。

ちなみにまつだい駅から松之山温泉まで、バスで26分。案外近い。タクシーでも20分近くかかるので、それほど時間に差はない。都会のバスというのは「遅い、定時運行がなかなかできない」というイメージがあるけど、さすが地方のバスは早い。なにせ、道路に信号が少ないし、客の乗降があるバス停自体、それほど多くない。

松代城

駅から会場に向けて歩いていると、松代城がある山が右手に見えてきた。その名も、「松代城山」という。

あー、ダメだダメだ、すっかり雪が溶けてしまっている。なんだありゃあ。

それは、僕らがこれまで見たことがない光景だった。もちろん、夏山の風情とまではいわないまでも、雪がかなりの場所で溶けており、木々がその姿をくっきりと示していた。

「もう既に気分はハワイ、なのかね」

雪が本当に少ない

国道253号はすっかり除雪されている。いや、もう「除雪」なんてレベルじゃなく、道路周辺も雪がなくなりつつある。国道沿いの家は、1階部分の外壁がシンプルに作られていた。おそらく、冬の時期は雪で埋もれてしまうからだろう。コンクリートむき出しで十分で、人様の目に触れる二階以上はちゃんと化粧を施しているという美意識だ。

しかしそれが、いまやもうすっかりあられもない姿。人間で言ったら、ズボンがずり落ちて中のパンツが見えている状態だ。

「こんな光景、見た覚えないなあ。昨年やおととしもこうだったっけ?」
「たぶん今年だけだと思いますで。昨年はあの上まで雪があったはず」
「ですよねえ、記憶にないもん、あんな景色」

それだけ今年は雪がない、ということだ。

除雪車も暇そう

セブン・イレブンの駐車場に、オレンジ色のショベルカーが駐車していた。さすが雪国だ。しかも、セブン・イレブンのロゴ入りなので、敷地内の除雪用にわざわざ所有しているのだろう。

しかしその除雪ショベルカーも、既に出番を失ってしまっていた。もう一度くらい、春先のドカ雪が降るかもしれないが、もはや「降っても降っても降り止まない」ような寒さは残っていない。

アスファルトを踏みしめながら歩く

会場がある松代総合体育館まで、国道沿いに歩いていく。毎年、イベント終了後ここを走って駅に向かうのが定番になっている。イベントの終了とほくほく線の時刻がきわどいからだ。

それにしても・・・

この日何度目になるだろうか?「雪がないねぇ」というせりふ。

おやびんはまつだい駅に待機。レースに出る予定の4名が、有り余った血気をもてあましているので会場を目指した。どうせ明日会場に長時間滞在するので、「下見」なんてする必要はないのだけれど。

越後まつだい冬の陣の会場

「あー、これはいけません、これはいけません」

松代総合体育館に向け、国道からわき道にそれたところでまた声が出る。雪があまりにないからだ。毎年このアプローチは雪の上を歩いていたはずなのに・・・。

体育館

松代総合体育館。のっとれ!当日は、のっとれ戦士の控え室&ブリーフィング会場となる場所だ。

「初めて参加した年は、階段のところが凍結して滑りそうで危なかったのに!」

しかしいまや、危険なんてどこにもない。ただ単に、階段がぬぼーっとあるだけだ。

「今年の冬は暖冬だねえ」なんて、東京に暮らしていても口にする機会がある。しかしそれは「体感」であり、「なんとなく」だ。しかし、こうも雪が溶けているのを目の当たりにすると、暖冬というのはこういうことだ!というのがよくわかる。

おそらく、この年は暖かくなるのが早く早々に雪が溶けたのに加え、そもそも雪が降らなかったのだろう。

雪がぜんぜんない

毎年ここに縁日屋台が出ていたと思うが、今年は出ていなかった。そして、雪は溶け切ってしまっていた。がらんとした風景がむしろ驚きだ。

段差

越後まつだい冬の陣の会場となっているグラウンドは、さすがに一面の雪だった。会場に入るためには、ちょっとした坂を登らないといけない。さりげなくこの傾斜が滑るので、会場に入るのに難儀をしている人もいた。

越後まつだい冬の陣

今年も盛況、越後まつだい冬の陣。通路の両脇に屋台が立ち並ぶ。そして、通路を埋め尽くす人、また人。

・・・いや、いくらなんでも人の数が多すぎないか?これ。

ちょうどこれから何かのパレードが始まるらしい。

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