よこさんはお昼ご飯のおかわりとして、焼きそばを入手していた。レース後なので、メシがなんでもうまい。
あと、神社の縁日にいるような「専門職の屋台屋さん」とは違う素朴な屋台なので、むしろ売っているものが旨そうに見える(プロの方、申し訳ない)。
素人っぽさがある分、「良心的な価格と内容でやっているんじゃないか」という期待感が客には芽生えるんだよな。実際にはどうだかよくわからないけど。
こういう手書きのPOPなんて、見ているだけで嬉しくなってくるじゃないか。プロの屋台屋さんにはない演出だ。
売り子さんも、場慣れしていない分対応がぴちぴちしていて(女性に限らず男性も)、威勢がよくニコヤカだ。やさぐれた屋台屋さんが結構いるなか、これは気持ちよい光景。
のんびり飲み食いしているうちに、会場内に大きな音楽が鳴り響いた。のっとれ戦士の凱旋だ、という。
おい僕たちのっとれ戦士なのに何やってるの、と思うが、レース参戦3回目ともなれば余裕をぶっこいてしまっている。途中で隊列に合流すればいいや、ってことでギリギリまで飲み食いしていたというわけだ。
お陰でこうして、通路の隅っこで「1ギャラリー」としてカメラを持って待ち構えている状況。
ほら貝を吹く人に先導され、のっとれ戦士たちが入場してきた。拍手で出迎える一同。
新城主(1位で松代城にゴールした戦士)は、見せ物としてソリ付きの籠に乗せられ、鎧甲冑を身にまとい、先陣を切っている。
この城主は村上さんといい、昨年に引き続き城主の座を守ったことになる。なんてぇ強者なんだ。しかも昨年は抽選会でハワイを当てるという強運の持ち主でもある。
「越後まつだい冬の陣年表」を見ると、この村上さんはかなりの猛者であることがわかる。古くは2005年の第十八代城主になるところから歴史に名を刻み、それ以降合計4回城主になっている。そして今回が5回目となり、もはや「冬将軍ハンター」の立場になっている。
城主のあとを、歌舞伎者が入場していく。
あっ、勇者様がいつの間にかまた機関車トーマスに戻っている!お疲れさまです。
いったん勇者に着替えて「ああ、あの人だったのか!」と思わせた後、またトーマスの格好に戻ったのだから苦労人だ。我々がうまいうまいと飲食をしている間、一人着替えに時間を要していたと思うと涙が止まりませぬ。
我々も途中でひょいっと隊列に合流する。
何食わぬ顔をして、レースには参加していないおやびんも隊列に混じる。
もうこの時点で、のっとれ戦士は歌舞伎者以外ほぼ着替えを済ませており、誰が誰だかさっぱりわからない。ゼッケンさえも装着していない人が多い。
新城主が壇上に招かれ、一歩一歩赤じゅうたんの上を登っていく。
そして表彰式開始。
なにしろ、やたら多くの人が表彰されるので時間だってかかる。サクサクやっていかないと。
城主には兵糧一石が贈呈となるので、米俵がステージ脇に積み上がっていた。
これで名実ともに、松代城主というのは一石のお殿様ということになる。すげえ!
表彰され、軍配をたかだかと掲げる城主。
上位入賞者が次々呼ばれて表彰を受け、褒美を受け取っている。
何を受け取っているのか、最下位レベルに甘んじている僕からはまぶしすぎてよくわからない。
カメラでズームをしてみたけど、「魚沼ロマン」とだけ読み取れた。米だろうか?フルーツだろうか?
ストームトルーパーの一人が、女性部門で一位だった。これもまたすごい。
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