大歌舞伎者賞は大人数で時代劇コントをやっていたグループに贈呈され、表彰式は終了。
引き続いて、名物男・村山統括軍師による抽選会が開始となった。頼むぜオイ、体調があんまりよくない中頑張ったのは、ここでハワイを引き当てるためなんだよ!毎年ここに来ているのは、ハワイがあこがれだからなんだよ!今回当たらなけりゃ、女房子供を借金のカタに入れなくちゃいけねぇんだよ!
この日完走したのは462名だったそうだ。つまり、5/462=約1パーセントの確率でハワイってわけだ。しかも我々チームアワレみは4名が完走している。ってえことは、4%の確率でこのメンバーのうち誰かがハワイってことだよ!こりゃあもう当たるしかない!
酒責めの刑や釜茹での刑などの各賞が発表になっていくが、全然ヒットしない。信じられん、何故かすりもしないのか。当たらない理由でもあるというのか。
最初のうちは、「いやいやまだまだ!今当たらないってことは、(抽選会の一番最後にある)ハワイに当たるってことだよ!」と強がってみるが、だんだん意気消沈してきた。ハワイの抽選に入る前の段階で、既に「今年もやっぱりダメか・・・」という気分になってきた。それだけ、この抽選ではいろんな賞が用意されていて、大勢がにこやかに壇上に上がっているということだ。
ハワイの抽選もつつがなく終わる。
途中、番号が読み上げられたが、既にその戦士は会場を後にしていたために権利を喪失、再抽選が行われ別の人が選ばれる・・・というハプニングもあったが、それでも我々のところには全くお声がかからず。
あーあーあー、ステージの上では、5名がハワイっぽい首輪をぶら下げてもらってご満悦だぞ。僕らのうち誰もあそこに立っていないのはなぜ?
唖然としたまま、閉会のあいさつを聞く。
万歳三唱。
いや、一応万歳はしますけどね、この「ハワイが今年もダメだったかーッ」という気持ち、一体どこに向かえばよいのやら。あーあーあーあーあー。
終わりになり、全員がゾロゾロとステージ前から引いていく。
これまで過去2回は、閉会式の途中で会場を脱出してほくほく線に乗り込んでいた。しかし今年は電車を一本遅らせたので、いたって余裕だ。余裕すぎて、あと一時間はのんびり過ごせる。
ステージ上では記念撮影が繰り広げられていた。入れ替わり立ち替わり、ステージの赤絨毯で撮影。ええのう。
屋台は、既に閉会式・抽選会の段階で撤収をしてしまったところもあるようだ。がらんとしてもぬけの殻になっているテントがいくつもあった。早い。
一方、在庫処分とばかりに道行く人たちに料理を振る舞う屋台もあり。アットホームだ。
荷物を取りに体育館に戻ったら、全身白づくめで赤い唇、謎のキャラクター「ちんころ」がいた。この人も歌舞伎者としてエントリーしていたのだが、一体なんなんだこれは。ステージパフォーマンスではよくわからなかったので、聞いてみることにした。
このちんころ氏には若くて奇麗な女性マネージャーがついていて、なんなんだこの謎のコンビは、と驚かされたが、その女性マネージャーがスマホで「ちんころ」なるものの実際の写真を見せてくれた。
ありゃっ!スマホを見ると、とってもちっちゃくてかわいらしい、白い工芸品だった。動物の形をしている。これは・・・犬か。どうやら、「小さくて可愛い犬」のことを、この十日町界隈では「ちんころ」と呼ぶんだって。で、それをしん粉(米粉)で作ったものが、知る人ぞ知る郷土名物なんだそうだ。
「ちんころ」は米粉で作られているので基本は白いのだけど、器用に細工が施され、色付けもされている。手鞠と一緒のものもある。・・・ああ、それでか。この目の前にいる、相当キモい「ちんころ」がパフォーマンス中、紙ふうせんを手にしていたのは。
「ちんころをもっと知ってもらおうと思って応募したんです」
とマネージャー氏は言うけど、あまりにも実物とこのパフォーマーの容姿が違いすぎて、ほとんどの人は理解できなかったと思う。今こうやって裏話を聞かせてもらって、手を叩いて納得している次第で。
なんでも二人は大学生で、関東の方から「ちんころの普及のため」にこっちに移住して活動しているんだそうだ。えええ、ちんころのために人生を捧げているのか、そりゃすげえ。お見それしました。
新潟県は現在「大学生の力を活かした集落活性化事業」というのを手がけているので、ひょっとしたらその事業に応募したのかもしれない。
「よし覚えたぞちんころ」
全員でちんころポーズ(?)をとって記念撮影。来年もこのちんころと会えると嬉しい。
「今回の最大の成果は、ちんころという存在を知ったことだな」
などと言いつつ、最後は会場前ののぼりをバックに記念撮影。
しかし悲しいかな、その数時間後には「ちんころ」という名前の記憶が随分怪しくなってしまい、「ええと、なんだっけ、あの●●●」と4文字が3文字に省略され、単なる卑猥な言葉に成り下がってしまった。名前がちょっと紛らわしすぎるんだよな。4文字中最初の3文字でもうおなかいっぱいというか。なので4文字目をすっかり忘れてしまう。
まつだい駅まで戻ってまいりましたよ。
昨年は会場からこの駅までダッシュして、「のっとれ!まつだい駅」状態だったのに、大違いだ。
まつだい駅は道の駅も兼ねていて、かなり広い。売店もあるので、時間を潰すにはもってこいだ。
ええと、時刻を確認。
15:48六日町行きの便はもう既に行っているので、我々が乗るのは16:47。あと37分も時間があるぞ、のんびりしよう。
これを見るとわかるが、ほくほく線はド田舎路線で間違いないけれど、便数は思った以上に存在する。しかし、油断していると結構待たされることになるので、時刻表チェックはぬかりないようにしなければならない。
だいたい、「のっとれ!」が開催されるのはダイヤ改正の日だったりするので注意が必要だ。当日になって、「あれっ、当てが外れた!」という事がある。
土産物屋で物色。
よこさんが昨年惚れ込み、今年は既に越後湯沢駅でお取り置きをお願い済みの「生クリーム入り笹団子」。ここでは売られていなかった。土産物屋に行けばどこでも売っている、というものではないのだな。あらためてよこさん、「お取り置きしておいてよかったー」とつぶやいていた。
この界隈の名物である「あんぼ」も売られている。
電車が来るまでの間、ひとまずここで乾杯。新潟限定醸造のサッポロビール、「風味爽快ニシテ」。僕はノンアルコールビール。
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