憧れの遠島の刑【のっとれ!松代城2016】

会場方面

遙か彼方に騎馬止めが見える。

とうの昔に、先頭集団が崖をよじ登ってこの障害物を乗り越えて行っている。

「あんなに急いだって、ハワイに当たる確率は一緒なのにね」

と、既に歩き始めている僕は開き直る。あっ、いつの間に歩いているんだこの野郎。

毎度同じコースレイアウトなら、「昨年は●分◎秒だったので、今年はせめて10秒短縮したい!頑張るぞ!」なんてモチベーションが湧く。しかし毎年レイアウトは変わるし、今年に至ってはコースそのものが大回りルートになっている。なかなか走る意欲がねぇ・・・。

なんてますますグダグダな事を考える。いや、それだったらせめてゴールする順位を昨年よりも上げよう、とかやる気だせよ。

我ながら、本当にやる気がなくてびっくりする。なにせ、このイベントを「スポーツ」とは考えていないのだから。これに向けて何一つ練習していないどころか、当日朝と前日にしこたまご飯を食べて体重を重くするという逆効果の事をやっている有様。

既に歩き始める

昨年まではなかったルートを走る。「かったりー、大回りイヤだなあ」とさんざんぼやきながら。

ぐずぐずの雪はいつも足元がすくわれる。しかも、凹凸が多いために水平に足の裏を着地できないので、体のバランスをとるために体力が奪われる。ああ、もうイヤだ。ワープしたい。ドローンにつり下げられてお城までひとっ飛びしたい。

鼻のお通じが悪いので、本当に息が苦しい。現在いる場所は標高180メートルなんだけど、高地トレーニングをやっている感覚だ。

雪解け

いよいよ雪がなくなってしまい、アスファルトの舗装道路剥き出しだ。これで「冬将軍を松代城から追い出せ!」と言われても、既に冬将軍は立ち去っているんじゃないか説濃厚。

渋滞

騎馬落としに通じる坂道は、完全に渋滞してしまった。全員行列となり、立ち尽くす。一息付けて大変に結構なのだが、もうレースとしてはしっちゃかめっちゃか。

渋滞中

ようやく騎馬止めが見えて来た。目の前に先ほど歌舞伎者として大立ち回りを演じたストームトルーパーが3人いる。この人達は全員女性だ。若いのかそうでないのか、僕はずっとこの人達の背後にしかいなかったのでよくわからない。

ストームトルーパーのコスプレなので黒タイツの出で立ちなのだが、少なくとも僕から見える下半身のラインがとても美しいのが印象的だった。なんだおかでん、こんな時でもエロさ発揮か?と我ながら驚き呆れたが、後で仲間に聞いたらみんな一様に「あのスタイルは奇麗だ」という。で、「ありゃ鍛えられた足に違いない」ともいう。みんなも、その姿が目に留まったらしい。

実際このレースで、女性部門だったかでストームトルーパー軍団の一人が上位入賞を果たして表彰されていた(正確な賞は覚えていない)。あ、やっぱり普段から鍛えている人たちだった。

やっぱりそうだよなあ、実力があるからこその仮装パフォーマンスだ。その点自分はどうだ、いかにも強そうな陸上自衛隊の迷彩服を着ているのに、既にレース開始早々にハアハア言っているのだからみっともない。

足元

ぐずぐずの斜面を登る。前がつかえているので、一歩進んでは休止、の繰り返しなので疲れはしない。

前乃人、なにげに靴のソールがかなりガッチリしている。これなら滑らなさそうだ。

坂を登る

振り向いたところ。

あー、最後尾が見えている。僕は今後も引き続き歩いていこうと思っている。息が上がって、走るのが難しいからだが、そんなことをやっていたら本当に最後尾ゴールになってしまいそうだ。大丈夫だろうか。心配になってきた。

おやびん

ステージ脇で、カメラを手にしたおやびん発見。おっと、お酒を飲んでリラックスせずに、我々を見送りにきてくれたらしい。ありがてぇ。

少なくともおやびんの前ではカッコいいところを見せないと。

とはいっても、出来る事といったら、牛歩戦術だけ。

取り付く

騎馬止め到着。

歌舞伎者の中に、「松代城にお蕎麦を届けます!」と宣言し、岡持を手に出撃していった本職蕎麦屋さんがいる。岡持があるのでこの障害はどうするのか?と思っていたら、さすがに岡持は騎馬止めの脇に置き、両手でよじ登り降りた後に岡持を取り返していた。

会場方面

騎馬止めの上から見下ろしたところ。かなり高い。

そり

堀越えのソリに乗って、どんどん前へと進んでいく。これは障害物としてはさほどやっかいなものではない。

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