混沌の温泉場【万座温泉日進館】

2016年08月11日(木) 2日目

2日目の朝。6時。

散歩ツアーが朝6時からの開催だったけど、参加は見送った。きっと楽しかっただろうけど、6時にフロントに到着するほどの早起きはできなかった。

それでもこの時間に目が覚めているのは、やっぱり旅館に泊まると気が張るからだ。本当なら、もっとぐだーっとして、朝寝しちゃったよハハハ、っていうくらい寝ているのが理想。でも、つい貧乏根性がムクムクと鎌首をもたげて、「折角の温泉だから、朝風呂に入らなくちゃ!」という気になる。

今日は、まだ入っていないお風呂である露天風呂を目指す。

露天風呂は、本来ゆけむり館の目の前にある。でも、直通の階段が壊れているため、フロント経由で大回りしなければならない。

この宿ではすっかりお馴染みとなった「館内散歩」をしながら、食堂の脇を通り過ぎる。食堂は朝6時半からオープン。

温泉番付、というのは見たことがあるけれど、温泉旅館の番付表を見るのは初めてだと思う。

BIGLOBE温泉が「行司」をつとめたランキングで、2016年度版なので最新だ。

それによると、東の横綱が登別温泉の「第一滝本館」、西の横綱が別府温泉の「杉乃井ホテル」だった。なるほど、そうきたか。

で、これがわざわざ貼ってある、ということは日進館も当然ランキングされているはず・・・と探してみたら、東の小結になっていた。おお、さすがだ。

折角なので、自分が泊まったことがある宿がこの中にどれだけあるか?とカウントしてみたら、5つあった。微妙。多すぎもせず、少なすぎもせず、コメントに窮する。

露天風呂は、玄関から外に出たところにある。

外来の人に勝手に入浴されてしまうのでは?と心配になるが、まあ、そういう宿だ。そもそも、本館の大浴場だって、玄関入ってすぐのところにあって、フロントで入浴料を支払わない人が紛れ込んでしまいそうだ。

外に出ると、鳥がいた。

「鳥がいた。」という、幼稚園児並みのコメントしかできない自分が悔しい。せめて何の鳥か言えよ。

おまえ、どうせ尻尾が長い鳥は全部「オナガドリ」とか言うつもりだろ。絶対違うからな、それだけは言うなよ。

露天風呂に向かって歩きながら、玄関方面を振り返ったところ。

正面に見える、手すり付きのテラスみたいな部分が大浴場の男性露天風呂部分。見ろ、いかに男の裸に価値がないか、というのがよくわかる。もちろん、手すりの柵は隙間が空いているので、道路から裸はチラチラと見える。

間違っても、「朝になったら男風呂と女風呂が入れ替わります」ということはできない。

ちなみに女性風呂の露天は、白い建物の左側に見えるテラス部分だ。さすがにこれだと、チラ見はできない。当たり前だ、見えちゃいかん。なにせ、男と違って裸に価値があるから。

「何を言ってるんだ?バーカ」

とばかりにうさぎがこっちを見ていた。うるせー。

このあたりは、餌付けされているのか、昔っからうさぎをよく見かける。

外に出てしばらく歩くと、そこが露天風呂。小さな建物。

外来のお客様は1,000円ですよ、という注意書きが表示されている。

宿泊の人は、あらぬ誤解をうけぬよう、宿の浴衣を着てここにやってきた方がいいだろう。

露天風呂の先から崖の下を見下ろしたところ。旧・日進館があったエリア。

ゆけむり館の僕らの客室から見えていた光景を別角度で見ている状態。

露天風呂の入口。

盗難の恐れがあるので、部屋の鍵はフロントに預けてくれ!と書いてある。確かにそうだ、ここは完全に外界だ。道路に面しているので、あまり油断はならない。

温泉成分表は、大浴場にあるものと一緒だった。源泉ごちゃ混ぜ状態の記載。

露天風呂から、湯けむり館を見たところ。

立体的すぎて、もう何がなんだかややこしい。

そうか、廊下はああいう形になっていたのか。だから途中で妙な階段があったりするのか。

ドバトがいた。標高1,800メートルでも住めるんだな、おまえ。

(つづく)

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