石段街。
これがあるおかげで伊香保温泉の価値が50%マシくらいになっているのは間違いないだろう。
なんなら、再開発して、石段を二列にしてもいいくらいだ。この一列だけではもったいない。
温泉街の一番上にあるのが、伊香保神社。
ただ今工事中。
温泉に浸かる予定はないのだけど、ここまで来たなら折角なので、と源泉湧出地まで歩いてみることにする。
石段からはそれなりに歩く距離になるので、旅路を急いでいる人には向いていないけど。
河鹿橋を見ながら歩く。
源泉湧出地すぐ脇にある露天風呂に入る人たちは、この紅葉橋を渡ったあたりに車を路駐していることが多い。
伊香保温泉の地図。
石段がやたらとデカく描かれているところからも、伊香保を伊香保たらしめている象徴であることがわかる。
「バリアフリーの時代に逆行している!エスカレーターを設置するべきだ!」
という意見はあるかもしれないけど、さすがにそれはやめておいた方がいいと思う。
伊香保温泉には「金泉」と呼ばれる茶褐色の源泉と、「銀泉」と呼ばれる透明の源泉がある。
金泉の飲泉所が、ここにある。
飲んでみるが、もちろんうまいものではない。一口飲んで「うひゃー」と思わず声を出してしまう。カップルなり友達なりの、面白顔写真を撮りたいなら、ぜひここで。一口源泉を飲んだ直後に、連写すればいい。きっといい写真が撮れると思う。
伊香保温泉街の再奥にある、露天風呂。
今回は入浴の予定がないので、外から様子だけ見る。
源泉からもっとも近い場所にある湯船なので、温泉の鮮度は温泉街のどの宿よりも優れている。でも、だからといって効能が違うかというと、それは僕はわからん。まあ、気の持ちようですよ。
源泉湧出所。
ドーム型のガラスで、中が見えるようになっている。
毎回ここに来ては、湧き出ている温泉の写真を撮影している。で、毎回「うーん、イマイチ」という結論になっている。
ぼっこんぼっこん噴き出ているならともかく、うわーっ、という感じで湧いているからだ。写真に撮っても、特にエキサイティングさはない。
伊香保温泉を下から上まで見て回ったぞ!という「達成感」を覚えつつ、石段街に戻る。
途中、意味深な建物を発見した。
あ、これ、共同浴場だぞ。
特に何も看板は出ていない。しかし、明らかにこれは風呂場だ。湯気抜きが屋根についているし、二つの入口が並んでいるところから、男女別の入口だということがわかる。
観光客には一般開放していない、地元民用のものなのだろう。
たぶん、あちこちの温泉街には、こういう「外部の人が知らない、ひっそりとした共同浴場」があるのだろう。
その共同浴場のすぐ近くに、温泉饅頭屋さんがある。ここも伊香保温泉で有名な場所だ。
あ、「湯乃花饅頭」というのおか。
バラ売りもやっているようなので、じゃあ一つ頂いてみますか。
温泉饅頭、一つ。
ふたりで旅行しているのに、1つ。
お金が惜しいんじゃない、さっきのうどんでお腹がいっぱいなんだ。
結構みっちりと詰まっている饅頭なので、小ぶりでも食べ応えは十分だ。味見できればいいや、というなら、ふたりで1個がちょうどいい。
さて、石段を下りよう。伊香保はこれにておしまい。
(つづく)
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