路地裏歩きが小布施の醍醐味、ということはわかったけど、よく地元の方がこういう道を観光マップに載せることをOKしたものだ。
「治安が悪くなるのでは?」「ゴミを捨てられるのでは?」
などと反対意見もあっただろうに。だからこそ、僕ら観光客は、そっと「お邪魔します」と言いつつこの道を楽しませてもらう。間違っても悪いことをしてはいけない。
野良猫になった気分で、知らない土地の隙間を歩く。
ちょっとイイカンジの珈琲焙煎所が、路地の奥に隠れていたりするから楽しい。
こういうのがあると、「あ、やっぱり僕らがやっているのは『住居不法侵入』ではないんだな」とほっとする。
おーいみんなー、焙煎機があるぞー。
これまたイイカンジのゲストハウスを発見(のちに改名して、「プチホテルa la 小布施」になった)。
昔の建物を改築して、4部屋だけの宿泊施設になっている。元々は何の建物だったんだろう?
軒下に椅子が置いてあって、気候が良いときはここで道行く人を観察するのもいい。ただし、現実的にそうしようと思ったら、二泊はしなくちゃ。一泊だと、観光とチェックアウト時間が気になって、そんなにゆっくりできないはずだ。
ツインの部屋で、ルームチャージ12,000円~(素泊まり)。カップルなどでのご利用にぜひどうぞ。
ここは「栗の小路」というそうだ。路地裏らしく、右へ左へと細かく曲がる。
高井鴻山記念館、というのがあった。
葛飾北斎を江戸から招くほどの財力と美的センスと情報力を持っていた地元の豪農なのだそうだ。
えっ、豪農?この家が?信じられないくらい、広い。
中には入らなかったけど、入ったら入ったで面白かったかもしれない。
なるほど「栗の小路」と言うわけだ。道の脇に栗の木が生えていた。
その木陰に、椅子が置いてある。いい雰囲気。
さて、駐車場に戻ろう。
(つづく)
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