混沌の温泉場【万座温泉日進館】

露天風呂から宿に戻る。

写真を撮っておきながら、これがどこで撮った何の写真なのか、覚えていない。

ちょっと立派そうな廊下カーペット、そしてグレードが少し高そうな部屋の扉。

でも、扉には「倉庫①」と書かれていた。え、これ、倉庫なの?

7時17分、朝食へ。

そんなに急いでご飯を食べる必要はないのだけど、もうこうなったら食べちゃえ、という感じ。

というのも、「間隙を縫って、もう一回お風呂!」みたいなことが大変にやりづらい宿だからだ。特に、ゆけむり館に泊まっていると。

長逗留している人ならともかく、僕らみたいな一泊の場合、どうしても「隙あらばあともう一回、お風呂に!」なんていう助平根性が出てしまう。朝起きて一回、チェックアウト前にダメ押しでもう一回、みたいな。もう、部屋の外では、使用済みリネンが山積みになっていたり、掃除機の音がフオーンと聞こえているのに、ギリギリまで風呂に入ったり部屋でくつろいだり。

しかし、この宿はそうもいってられない。部屋から風呂が遠いんだよ、何しろ!

あと、周りに志賀高原とかいろいろ素晴らしい観光地があって、気持ちが急いてしまってゆっくりしていられない、というのもある。

とはいえ、さすがに朝が早い。お客さんの数は昨晩と比べてぐっと少なく、おかげでゆったりとした朝食が食べられた。

それにしても温泉玉子!やっぱり温泉でこれがあると、「よっしゃ!」という気になるよな。玉子ずるいわー。玉子って、人を笑顔にする最高の食材だよな。ましてや、それに温泉という要素が加わるなんて、チートすぎるわー。

とはいえ、2個はいらない。いくら食べ放題でも、1個で十分だ。

鍋いっぱいにこんにゃく。味噌田楽があるのか!

サラダも豊富にある。

地産地消なんて難しい土地柄なので、こういう食料品は全部下界から持って上がっているわけだ。輸送コストを考えると、ぞっとする。標高1,800メートルだし、ここは山小屋のようなものだ。

切昆布の五目煮、卯の花、ひじきの五目煮と大皿が並ぶ。渋い。渋すぎる。子供ならあまり喜ばない品揃え。でも、たまには卯の花なんて食べたくなるよな。大人が好むラインナップだ。自宅で卯の花なんて食べないので、こういうのも旅情を感じる。勝手に。

いいんだよ、卯の花で旅情感じたって。いろいろなところで旅情を感じた方が、お得じゃん。

「卯の花なんて、居酒屋のお通しで出るぞ」なんて言いっこなし。

こんな宿でも、さすがに和食アンドご飯だけではアカンらしい。パンも用意されている。

朝ご飯にパンを食べる、というのはもう日本人にとって当たり前の光景。今更これが「洋食」というくくりに入れるべきなのかどうかさえ、怪しい。パンも和食だろう!?という議論があってもおかしくないくらいだ。

子供たちー。喜べー。ソーセージもあるぞー。

ついでにフライドポテトもあるぞー。オムレツもあるぞー。

パンがある以上、この手の「ビジネスホテルの朝食バイキング定番」はきっちり用意されているんだな。

朝食バイキングのソーセージなんてうまいと思ったことがないのだけど、なんだか嬉しいんだよな。ソーセージとかベーコンを見ると、この歳になっても「うおおおお」って思うんだよな。なんでだろうか。幼少期の思い出かなにか、なのかね?

というわけで、今日の朝食はこんなになった。広角レンズを使って撮影しても、写りきらないんじゃないかという状況。

もう、めちゃくちゃ。パンもある、ご飯もある、おっきりこみという名の群馬のほうとうもある。どうするんだこれ。いや、どうするもこうするも、食べるさ、ただひたすらに。

で、やめときゃいいのに、食後のデザートでヨーグルトと杏仁豆腐を取ってきてしまった。

朝食バイキングのソーセージなんてうまいと思ったことがないのだけど、なんだか (以下略)

(つづく)

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