混沌の温泉場【万座温泉日進館】

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スカイリフト

スカイリフトを使って、横手山から下る。

高所恐怖症の人にとっては、恐怖のひととき。連れは始終顔が引きつっていた。

上りのときは、目の前にそそり立つ斜面を見ていればいい。でも、下りは逆向きだ。解放感満点の景色とご対面しなければならない。これを「絶景!」と感じるか、それとも「絶望!」と捉えるかは、人それぞれ。

ほたる温泉

のぞきに戻り、車上の人になる。「浅間・白根・志賀さわやか道路」のつづら折れの道を下る。

次に立ち寄ったのが、「ほたる温泉」という場所だった。「平成大噴泉」と書かれている。道路脇に、ぽつんとある。

いや、違った!今この記事を書いて、気がついた。

ずーっと昔から、ここって「平成大噴泉」という名前だと思い込んでいた。ああ、平成になって新たに見つかった源泉なんだろうな、と。

しかし、地図を見、改めて写真を見返してみて気がついた。違うじゃん、「平床大噴泉」って書いてある。うわ、ずーーーーーっと間違い続けていた。

温泉源泉

これがほたる温泉。

案外、源泉というのは見て楽しいものではないものだな。

化学プラントのようなパイプがぐねぐねとして、煙が一部から噴いているだけだ。特に露天風呂があるわけでもなく、せめて足湯があるわけでもない。せいぜい、シューという音で、なんとかこっちのテンションを上げるので精一杯だ。

ここで湧出したお湯は、もう少し先に行ったところにある温泉宿に供給されているようだ。

後で知ったけど、この奥にまで足を踏み入れれば、オーバーフローした熱湯がジャブジャブ流れているところがあるそうだ。しまった、それには気付かなかった。それこそ「楽しいもの」じゃないか。

志賀高原のスキー場

本当は、バスクリンのような緑色の湯が素敵な「熊ノ湯」に立ち寄ってひとっ風呂浴びたいところだった。でも、昨晩からしこたま万座温泉に入ったこともあり、もう温泉はお腹いっぱいだ。なので、惜しまれつつ熊ノ湯はスルー。

そのかわり、志賀高原でもう一カ所立ち寄ってみることにした。

志賀高原界隈の地図を見ていると、雰囲気がよさげな池があちこちに点在していることに気がつく。実際、車を走らせていると、そんな池が白樺の木の隙間からチラチラ見えたりする。

ああ、こういうところをトレイルすると気持ち良いだろうなあ、と。

ならば、今回ちょっくら寄ってみるか、ということで、トレイルルートがあるらしい「琵琶池」を見に行くことにした。「琵琶湖」じゃなくて、「琵琶池」なんだな。

冬になったらスキーゲレンデになる山の斜面を見ながら、トレイルルートに入る。

サンシャイントレール

知らなかった、こんなに快適なトレイルルートがあるなんて。

舗装されていて、とても歩きやすい。これだったら、熊と万が一遭遇しても、全速力で走って逃げられそうな気がする。いや、向こうも全速力で追ってくるから、勝てるわけがないか。

サンシャイントレール地図

ほー。サンシャイントレール、というらしい。

全長3.9キロで70分のトレイルルート。琵琶池一周だけなら、45分。

琵琶の形をした池だから琵琶池、というらしい。ん?琵琶?いや、そんな風には見えないのだけど。

でも、昔の人はこの地図のように真上から見ることはできなかった。だから、どっかの山の上から見たら、ちょうど琵琶の形っぽかったんだろう。きっと。

緑黄色の水をたたえる湖、ということなので楽しみだ。

池の周回ルートは完全舗装され、幅が2メートル確保されているそうだ。なるほど!車椅子でもトレイルできるように配慮されているのか!さすが国立公園。

琵琶池

琵琶池。

「緑黄色」という前振りににあまり期待しすぎたら、「えっ?」と思ってしまうけど、たいへんに美しい池。

なにしろ、護岸工事は一切されていないし、電柱や高圧電線も見えない。背後さえ見なければ、自然に包まれている景色。

ボートハウス

この建物はボートハウス、というらしい。

貸しボートが昔はあったのかもしれないけど、今は見当たらない。でも、むしろその方が景観が保たれて、美しい。

観光地によくある手こぎボート、スワンボートがあるというわけではなく、ゴムボートとかアウトドア用途バリバリのものがここにはあるようだ。

ベンチ

ベンチもあるので、ここでゆったり過ごすのは極上だ。

琵琶池

ただし、視界が低くなる。ボートハウスの柵が視界を邪魔してしまう。

琵琶池

やっぱり、立って眺めるのが一番だ。

「ああ、こういうところで半日過ごすと幸せだな」

と思う。

風光明媚のところに行くたびに、「ここで半日過ごしたら」「一日過ごしたら」ということばっかり考えている。そのくせ、何一つ実現せず、ものの5分10分でその場を後にするんだから、自分は頭がおかしいのかもしれない。いつまで経っても実現しない妄想をしていることになる。バカだな。

次回ここに来ることが何年後かにあるならば、今度こそゆっくり過ごしたい。マジで。ガチで。たぶん。おそらく。

おい、だんだんトーンが下がってるじゃないか。

環境配慮の自販機

ここにある自販機は、景観を守るためにとんでもなく厳重に木の板で覆われていた。なんだこれは。覆面レスラーのほうが、まだ露出が高いんじゃないか?というくらいの密閉度合い。

これが自販機である、ということさえ一瞬わからないくらいだ。

自販機メンテナンス用の取っ手がついているところは、十文字にガムテープが貼って塞がっていた。遠くからみると、それがファミコンの十字キーのように見える。すごく不思議な光景。

ちなみに、ここで500mlのペットボトルを買うと、200円。なかなかなお値段となる。

(つづく)

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