俺の引っ越し2013

メジャーではかってみる

今回はメジャーを持参していたので、必要なところは測定していくことにした。

前回、第一回目の内見の時はメジャーも何も持ってきていなかった。寸法を測る、という概念がすっぽり欠如していたからだ。しかし、それから半月が経ち、家具を検討したり家電をあれこれ物色したりしていくうちに、測っておくべきものがだんだんわかってきた。

おせーよ?いや、でもこれまで10年間同じ家に住んできたんだぜ?このあたりの感覚って、すっかり忘れてるってば。ちなみに今住んでいる家だが、最寄り駅の駅前を歩いたのは引っ越しをした後だった。内見は別の駅から車での送迎だったし、引っ越しは自分の車でやったからだ。最寄り駅周辺がどうなっているか、とか駅から家までの道中がどうなっているかを一切調べずに引っ越したのだから、今思えばすごいことだ。

でも結局、「住めば都」ってことだ。

「あれ?そういえば冷蔵庫ってどこに置くんですかね?」

キッチンを見て、いやなことに気がついた。浴室との間にスペースがあるのだが、冷蔵庫を置くにしては狭すぎる。早速寸法を測ってみたが、61cm×55cmしかなかった。これ、ゴミ箱を置くくらいしかできないぞ。小さな冷蔵庫だって、置くのに難儀する。浴室の扉を半分覆うような形で置け、ということだろうか。それとも冷蔵庫はリビングに置け、とでも?

「んー、これは厳しい!」

折角「駅徒歩2分」「メカメカしい家」ということでプラス評価だったのだが、冷蔵庫で大きくつまづいた。あと、防水パンも測ってみたら、内径が60センチに満たず、欲しい洗濯機が置けないことが判明。サヨウナラこの物件。

【6軒目:なんと駅徒歩1分の好条件】

次の物件に向かう。先ほどとは別の駅なのだが、今度は駅から徒歩1分の物件だという。それはさすがに嘘だろう、駅のロータリーを越えるだけでも1分かかるぞ普通。額面通り「1分」なのだとしたら、本当の駅前だ。しかもこの駅、2路線が乗り入れているので、利便性は相当高い。

6軒目間取り図

「駅近でこの間取り!わくわくしませんか!?」

この物件を発見した不動産屋スタッフは、どうだとばかりに僕に間取り図を見せてくれた。見ると、「洋室11.62帖」と書かれている。ううむ、これは広そうだ。卓球台くらいなら置けそうな気配。

間取り図には「1K」と記されているが、実際は1R。だから部屋が広いのだった。でも27.15平米の専有面積があり、もともとがゆったりした作りなのは間違いない。

「専用の階段があって、そこを登った2階に部屋があるんですよ!わくわくしませんか?」

なんだかわくわくの押し売りのような気もするが、これはちょっと斬新だ。こういう家に住んだことはないので、ちょっと想像が付かない。

「見てみないことには、なんとも」

そんなわけで、本日最大の見どころ物件が、これ。家賃は67,000円+共益費1,000円。敷金礼金更新料などは普通。具合が良ければこれを選んじゃうかもしれない。そう予感させる。

なんかちょっと見た目が変な建物

駅から歩いてみたら、1分というのは嘘だが2分から3分といったところにあった。駅前ロータリーには、羽田空港と成田空港に行くバスの停留所があった。おお、これは便利だなあ。

住所を頼りに、スマホで地図を表示させながら物件を探した。しかし、この物件の目の前には車道が通っておらず、しばらく私道らしき未舗装道路をうろうろしてしまった。担当者と、

「いや、ここから先はさすがに人んちでしょう?これ以上入ったらまずいのでは」
「でもここだと思うんですけどねえ」

なんてひそひそ話をする。別に声を潜める必要は無かったんだけど。
しばらく周辺を探しまくった結果、駐車場の奥に目指す物件を発見。

「ああ、あれだ!」

と気づいたが、よく見ると少し変わった建物だ。二階部分の窓が小さく少なく、まるで倉庫のように見える。この建物は1階に2戸、2階に2戸しかないらしい。で、2階に上がるためには、1階にある玄関から自分ち専用の屋内階段を上っていくことになる。

玄関
下駄箱の中

扉を開けて中に入る。

壁紙が一部はげ落ちている。

「まだ原状回復中みたいですね。入居するまでにはきれいになっていると思いますよ」

と担当者はフォローする。

下駄箱を開けてみると、棚が雑然としている。手直し中とはいえ、なんでこう中途半端に散らかしているんだろう。

これが二階につながる階段

玄関を開けたら、目の前すぐが階段。この家において1階部分は、玄関と下駄箱、ただそれだけだ。目の前にそびえる階段を見て、

「ああ、酔っ払って帰っていたら、この階段を上るのが面倒になって玄関先で寝ちゃいそうだ」

と思わず感じたが、そういえば僕はもうお酒を飲まないんだった。そんな心配は不要だった。

朝、急いでいる時に玄関先で忘れ物に気がついたら、結構慌てるしイラッとしそうな階段ではある。でも、この物件を後にするとき、まだ二階にいた担当者(女性)に「おーい、そろそろ行くぞ」と冗談で声をかけたら、なんだかちょっとキュンとした。そういう生活、悪くないな。妄想乙、だけど。40歳を迎えようとしている人が考える事じゃないな。

部屋

二階に上がってみる。これが「11.62帖」の部屋。さすがに広い・・・のだが、壁紙が床に投げ出されているのはなんとも冴えない。なんか汚く感じて、良い印象は持てない。不動産屋や大家としては早く次の入居者を見つけたいのだろうが、この段階で内見を許可するのはむしろ逆効果だと思う。

それはともかく、やっぱり広いな。このスペースがあれば、相当あれこれできそうだ。マッサージチェアを置いたっていいくらいだ。置かないけど。

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