下駄箱は結構広い。一つでも十分なのに、その隣にもう一つあった。ブーツやらヒールやらスニーカーやら、いろいろ靴を持っている女性でも安心。
僕は靴をあまりもっていないので、ここまで広いのは必要ない。現に今の家では、下駄箱の下の棚は迷彩服とかBB弾とか標的とか、警察が見たら眼の色変えそうなものの置き場になっている。
廊下の右手が台所。「キッチン」と横文字を使うのではなく、「台所」と呼びたくなる、ちゃんとした部屋。
確かにこれはワクワクする。「廊下の傍らに流しやコンロがあって、廊下に立った状態で調理」ってのは、こんな台所を見てしまうといかに野蛮なことか、と思ってしまう。
わざわざ台所が部屋になっているくらいだから、ここに住むのは自炊をちゃんとする人、と想定しているのだろう。広いシンク、シンク脇のスペース、大きなシンク下の収納スペースが用意されていた。
ガスコンロはビルドイン型ではないが、すでに備え付けられていた。
「あれ?これは前の人の置き土産ですかね?これって、入居時には撤去されるんですかね?」
「それはないと思いますよ。もう現状復帰は済んでいるはずなので、これは次の人も使ってよい、ということだと思います」
こういうガスコンロは、なんか古臭く感じてしまう。でも、魚焼きグリルが付いているというのは強い魅力であるよ。朝ごはんに干物が並ぶという幸せを想像したまえキミイ。
台所の隅っこに、給湯スイッチがあった。
追い炊きや湯船の自動お湯はりなど、お風呂に関するボタンが並ぶ。最近の賃貸住宅って、こういう機能が当然のようについているんだな。でも、ホント不思議なんだが、追い炊きっているか?一人暮らしだぞ?
風呂をわかす機能を備えると、自動的に追い炊き機能も付いちゃう、ってことなんだろうか。
台所の写真2枚。
なるほど、小部屋形式になっていると、流しやコンロの対面に食器棚が置けるんだな。これは便利だ。シンクの上にも棚があるし、調理器具や食器を置くのには全く困らない。これ、地味に素敵。なんなら、刺身の舟盛り用の舟を置いてもいいくらいだ。
でも、これだけ棚に不自由しなかったら、最近はやりの調理家電をゴテゴテと買って並べてしまいそうで今から怖い。ネスプレッソ置いてー、ジューサー置いてー、とかやりだすと、メカ好きとしてはたまらないけど破算するぞ。やめとけ。
台所でしこたまワクワクした後、トイレ回りも確認してみる。こちらも小部屋形式になっていて、少し嬉しい。
あらためて、「玄関からリビングまでの廊下に風呂もトイレも台所も洗濯機もある家って野蛮」と思えた。こうやって個々に仕切られていると、狭い家ではあるけどハイソ感を感じ取ってしまう。
この家なら、ドラム式洗濯機もなんなく置ける安心設計。
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