俺の引っ越し2013

入居者保険は、指定された保険への加入が義務づけられている。不動産屋が仲介手数料稼ぎをしているわけで、これもあまりいい気分はしない。加入は義務でもいいけど、好きに選ばせて欲しいものだ。

今住んでいる家だと、どれだけの家財道具を保証するかによって、契約金額が何段階かから選べた。しかし、今回は選択の余地なし。うーん。あと、火災や水漏れを起こしたときの保証なら納得がいくのだけど、「旅行先で物をなくした・壊した」ということまで保証の対象にするのはやめて欲しい。余計なお世話だ。

保証会社を噛ませることが必須、というのはまあ仕方がないことだろう。連帯保証人を立てるか、保証会社に頼むかを選択できれば良いのだけど、今回は保証会社のみしか選べなかった。不動産屋からしたら、連帯保証人なんて面倒臭いんだろう。

怖い人が出てきて、「連帯保証なんてしらん。カネなんて払えん」とか言われたらびびっちゃうし。

おっと、よく見ると保証会社は不動産会社の系列会社だ。今や、不動産屋というのは物件の仲介だけでなく、その周辺でいろいろビジネスをやっている。そういえば、物件内備品の修理をしたい場合は、やっぱり不動産会社の系列の会社に連絡を入れなくてはいけない。

保証料金は、「契約時に一括21,000円+毎月家賃の1%」、という変則的なものだった。不動産屋は「最初お金がかかりますけど、トータルでは従来の保証会社よりもお得ですよ」と強調していた。後で計算してみたら、お得ではなかったけど。ちなみに、今住んでいる家の保証会社は、「契約時に一括で家賃の0.5カ月分」。

家賃の引き落としは、オリエントコーポレーション(オリコ)が受託していた。毎月月末にオリコが指定口座から自動引き落としをする仕組み。自分で指定口座に振り込みでいいから、手数料分まけてくれよ、と思うけど、不動産屋からしたら「取りっぱぐれがない」ことは重要。手数料を払ってでもオリコを使う意味はあるのだろう。まあこれは仕方がない。

この不動産屋が親切だったのは、退去時の原状回復について、ちゃんとした説明資料があったということだ。

原状回復というのは大変に揉めやすいことだし、今まさに僕は退去に備えてその準備を着々と進めているところだ。いまさら僕が説明するまでもないが、原状回復というのは「入居前と同じに戻す」ということではない。時間の経過とともに何でも劣化はするものであり、それは住んでいた人の責任ではないからだ。壁紙でもコンロでも風呂場でもなんでも、物には「耐用年数」というものがあり、資産としての「減価償却」の期間が法律で決められている。だから、原状回復と称してぴかぴかの新品を導入するのに、全額こっちが付き合う必要なんて全くない。それは「大家都合」の「リフォーム」だからだ。

しかし、このあたりは不動産屋および大家との駆け引きで、お互いが修繕費を出したくないのだから、押し付け合いだ。借り主に知識がないと、不動産屋に言いくるめられて必要以上の修繕費を要求されることがあるので注意が必要だ。

原状回復の考え方については東京都では細かく明文化されており、一般的に「東京ルール」と呼ばれている。しっかりしたパンフレットがあり、東京に限らず全国でも使える内容だ。僕は最近、日々このパンフレットを熟読し、理論武装をしているところだ。なにせ現在の家を相当やらかしてしまっているから。直近で、不動産屋とバトルをしなくちゃならない。

で、その「東京ルール」が今回契約時に提示された。ただ、一部記載内容に「おいちょっと待て、東京ルールそのまんまじゃないぞ」という記述もあり、眉がぴくっと動いたけど。

東京ルールについては、東京都のサイトから「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」というPDF資料をダウンロードできる。長文だけど、ものすごく参考になるので賃貸住宅に住んでいる全ての人は一読することをお勧めする。東京都民に限らない。

もろもろの手続きが終わったところで、鍵を渡された。

あれっ。もう鍵をもらえるんだ?契約発効日は翌週の12月14日。そのときあらためて不動産屋を訪れて、鍵を受け取るものだとばかり思っていた。

早く部屋に入れるに越したことはない。引っ越しを前に、チマチマ荷物を運び入れてもいいだろう。家具家電を購入するための検討も引っ越し前にいろいろできるのはありがたいし。

・・・と思ったら、不動産屋から

「この鍵はまだ使えません」

と言われた。あれっ、そうなんだ?

「まだ鍵は交換していません。14日の朝になったら、鍵が交換されていて使えるようになります」

だって!なるほど。

ちなみに渡された鍵はディンプルキー2つ、だった。

「退去するときはこの鍵2つをきっちり返却しなくちゃけないんですよね?」

と聞いたら、

「いえ、新しい方が入る際にどうせ鍵は交換してしまいますので、2つでなくてもいいですよ。合い鍵でも結構ですので、1つ返却してもらえれば」

と言われた。なるほど。

ちなみに後日、合い鍵を作ってみたのだが、普通ならものの15分ほどでできあがるはずなのにお店の人から「暇な時じゃないとこれはできない。平日朝持ってきてくれ。週末はダメ」と突き返されてしまった。やっぱりディンプルキーは簡単に複製ができないらしい。で、あらためて平日朝持って行ったら、「今日一日では無理。翌日以降になるけどいいか」だって。なんだかおおごとになってきたぞ?

結局、日をまたいで受け取りをしたのだが、お会計を告げられてびっくり。2本で6,000円近くした。うわあ。そんなにすることが最初からわかっていれば、2本も合い鍵なんて作るんじゃなかった。出来た後になって激しく後悔。

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