ちゃんとしたバルコニーが備わっていた。ここなら、キャンプ用品置き場として十分に使えそうだ。
うーん、悪くない物件。でも、会社から結構遠いということと、「駅徒歩1分」とか「2分」というスゲー物件を見た直後。もろ手を挙げて「ここがいい!」とは言えない。
「うーんうーん」
と唸ったまま、次の物件に向かう。
【8軒目:これまたチャレンジングな間取り】
次の物件は歩いていける距離にある。先ほどの物件と兄弟物件で、大家さんが一緒っぽい。
なので、駅からの距離はここも同じ、「徒歩5分」だ。
今度は1階の部屋なのだが、外から丸見えだ。ちょっと心配。
これまでの人生の中で、1階に住んだことはない。どれくらい警戒すべきなのか、よくわからない。
「昼間でもカーテンを開けられないじゃないか」
と思うが、よく考えたら2階でも3階でも、昼間はレースのカーテンを閉めっぱなしだった。カーテンを開け放しにしたことなんて、ない。
だから、あんまり「中を覗き見られるリスク」ってのは考えなくてもよいのかもしれない。
間取り図。26.13平米。
洋室8.3帖というのが比較的広い。
「ここもキッチンにカウンターがありますよ」
と不動産屋のスタッフが息巻いていた。ここの大家は、先ほどの物件同様「カウンターがある暮らし。」というのを推進したいのだろうか。
それはいいぞもっとやれ。
やっぱり、キッチンは小部屋として独立しているほうがかっこいいと思う。何かと汚れやすい・散らかりやすい場所なんだし、玄関先から丸見えっていうのは残念だ。
僕が今住んでいる家は、玄関先に大きなのれんをぶら下げている。宅配便業者さんなどに家の中を覗き見られないようにするからだが、それは「覗き見られたら恥ずかしくて憤死しそうなくらい散らかった台所」があるからに他ならない。
この間取りではたと悩んだのが、クローゼットの位置関係だった。なんだか変な場所にある。というか、リビングがTの字型になってる。なんじゃこりゃ。
なんだか挑戦状を突きつけられた感あり。「お前ならこの間取りをどう活かす?」と。
「クローゼットの前にベッドを置くんだろうか?でも、この隙間にベッドは入るかな?」
「実際に見てみないとなんともいえないですねー」
これもまたワクワク物件。さあ、足を踏み入れてみよう。
玄関部分。壁には配管がむき出しになっており、これを武骨なポストモダンと形容するか、なんだか寒々しいと感じるか。僕は後者。
築8年くらいしか経っていない割には、ちょっとくたびれて見える。1階部分だからだろうか?日が当たりにくい場所だからか、コンクリートの地面の一部には緑色のコケがうっすらとついている。
玄関は石段を1段上がったところにある。慣れるまでつまづきそうだ。なんか好きになれない。こういうところも、この建物が必要以上に古く見える要因だろう。
ダイヤルロック付きの郵便受けを開け、その中から部屋の鍵を取り出す担当者。今回の部屋はまだ入居中だということなので、ほぼ同じ間取りの別の部屋を見ることになっていた。
玄関に入る。下駄箱があって、その頭上には別の棚がある。いっそのこと全部棚にしてしまえば相当収納が稼げるのに、と思うが、それだと息苦しいか?やっぱり、下駄箱があって、その上に木彫りの熊とか宅配便受け取り用のハンコ置いておくとか、した方がいいのかな?
コメント