疲れ果てて雪国【那須湯本】

13:56
那須塩原駅に降り立つ。

那須塩原駅

下車した瞬間に感じる「うっ、寒い」という感じ。東京よりも宇都宮の方が寒かったが、さらにここ那須塩原のほうが寒い。寒さのランクが一気に上がった感じだ。海から遠い内陸部とはいえ、那須塩原は山の上ではない。そんなに寒いイメージはなかったのだが、これはなかなかなものだ。

つくづく、今回の療養がここでよかったと思う。あんまり北すぎても、寒さの余りますます気分が滅入りそうだし、かといって南国パラダイスに行っていたら、快適すぎて罪悪感を覚えてそれに苦しめられたはずだ。

この頬に突き刺す寒さ、これこそが「自らを罰している感」を与えてくれてよい。平日会社を休みやがって!何が温泉だ、何が療養だ!という慙愧の念を冷気が適度に癒してくれる。

それにしても東北本線の那須塩原駅は地味だった。新幹線駅とは思えないくらいだ。しかも新幹線は、「なすの」という名前がつけられた那須塩原始発の列車がよく走る。新幹線通勤の人のベッドタウンとしての位置づけなのだろう。しかし、在来線においてはあくまでも普通の駅。那須塩原始発や終着の列車はないので、シンプルだ。無人駅ではない、というところは立派だ。

町としては、お隣の黒磯のほうが栄えているようだ。以前、那須岳登山(煙草屋旅館 泊)のときにもこの駅を利用したが、そのとき那須塩原の「新幹線駅として特化してるっぷり」に驚いたものだ。

那須塩原駅北口

13:59
ひとまず、那須湯本行きのバスが出る駅西口に向かってみる。ここは那須岳登山の際にも利用しているので1年半ぶりだ。

那須といえばいろいろな施設があって、一大観光メッカのような印象がある。だから、その玄関口ともなる那須塩原駅もかなり栄えているものだと思っていた。しかし現実はこれ。軽井沢に匹敵するくらい、快適で楽しい空間が那須にはあると僕は思っているのだが、軽井沢とは比較にならない。JR東の都市開発が失敗したのだろうか?

春から秋にかけて、那須街道は大渋滞になる。結局、那須高原という場所は車で訪れて車で帰る場所、ということなのだろう。確かに、僕自身那須に対してそういう印象しかなかった。那須塩原から那須湯本まで、LRTでも作ればまた違った発展があるだろうに・・・でももう駄目か、これから日本の人口は減っていくんだから。

幸福の科学学園の看板

「ここから、夢の未来へ」

というキャッチコピーが書かれている新興宗教系の学校の看板。ギリシャ建築のような建物が独特というか、いかにもという感じ。

宗教団体の建物って難しいよな、「日本人なんだから、和風の木造建築で」ってやったら、仏教とか神道っぽくなってしまう。かといって普通のビルを建てたら、宗教に必要な「威厳」といったものが薄い。いっそのことツリーハウスとかバンブーハウスにしちゃえばいいんじゃね?と一瞬今思いついたが、そうすると「ラブ&ピース!」と叫んでそうなヒッピーっぽくなって、その宗教の教義と合わせるのが難しい。

ザハ・ハディドにデザインしてもらうのが一番よさそうだ。近未来的で、宗教っぽいから。そのかわり、建築に一体どれだけのお金がかかることやら・・・。

駅前には何もない

那須塩原駅西口の様子。

1年半前、この光景を初めて見たときは驚いたものだ。駅前、ガラガラじゃないか!って。こんな「新幹線駅前一等地」、ほっとくとはもったいない。商業施設が難しいなら、マンションでも建ててここから「新幹線の始発列車で通勤」でもやればいいんじゃないかと思う。

まあ・・・世知辛い世の中、新幹線通勤を認めてくれる会社がどれだけあるか?という懸念はあるけど。今は通勤費を会社が出してくれても、10年後20年後も出してくれる保証などどこにもない。「高額な通勤費は自腹でやれ」って言われたら、この地はちょっとしんどい。

調べてみたら、この駅から僕の勤務先まで1時間50分だった。那須塩原駅から自宅(仮)の時間も考えれば、ドアtoドアで2時間強か・・・。往復で通勤4時間。いや、やっぱりいいです。やめときます。

バスの時刻を確認する

14:01
バス時刻を念のため確認しておく。なにせバスの便は1時間に1本。うっかり乗りそびれないようにしないと。

発車時刻は14:40となっていた。うん、まだ40分もある。しばらく暇だ。

スケジュールをいつもぎゅうぎゅうにして、「きっとうまくいくはずだ」と楽天的な判断で物事をすすめる僕だが、今回はこうしてやたらと乗り継ぎに時間がある。ようやく改心して、詰め込みスケジュール地獄から我が身を解放したのかというとそうではない。単に、ただ単に、那須塩原の接続が悪いだけのことだ。バスが少なけりゃ、JRも少ない。

残雪

駅ロータリーの脇には、残雪が溶けずに残っていた。そうか、この地方は12月中旬でこれくらい雪が降るのか。

春先の、泥にまみれて茶色くなって圧雪された雪とは違う。まだシーズン始めならではの白い雪だ。僕はこれを見て心が癒やされた。・・・わけねぇよ。

平成

時間に余裕があったので、ロータリー脇にあるお食事処に入ることにした。とにかくこういうところに避難しないことには、残り40分間寒さがしのげぬ。駅前にドトールやマクドナルドすらないのだから。

浸しそば

14:09
えへへ。

さも、「寒さに耐えかねて、突発的に食事処に飛び込んだ」体を装っているけど、実際は最初から想定に入ってました。すまんすまん。

ここ、「お食事処 平成」はご当地蕎麦らしい「浸しそば」なるものが食べられると聞いていた。それがお目当てだ。そのときの様子はこちら

40分空いているのだったら、その間のんびりとしていればいいのに・・・と思うのだが、それができていない現状。宇都宮で餃子を食べた後だというのもいけません。ネタ的には「バカだなあ、よくやるよコイツは」と笑い話になるが、強迫観念的にあれこれ詰め込んでいるという事実を踏まえれば決して笑える話ではない。

こういうところも、今回の療養で少し緩くしたいと考えている。温泉に入って、ひたすらのんびりと。いいかお前、今まさにこうやって「バス待ちの時間」を使って蕎麦を手繰っているこの行為そのものがNGだからな?覚えておけよ。「うまいうまい」とか言ってるんじゃねーよ。



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