地上の楽園を普段使い【小梨平ソロキャンプ2019】(その01~20)

16:11
バスターミナル前の広場。

真ん中にどーんと石積みがされていて、そのあちこちに蛇口が取り付けられている。

「飲料水」という札がかかっているので、これから山に向かう人はここで水を汲むといい。しかし、この札、よく読むと

「清水川湧水の為、この時期不純物が混ざります」

と書いてあった。飲めるけど微妙な表現。なにその「不純物」って。色なの?それとも微細な固形物なの?身構えてしまうな。

16:15
インフォメーションセンターに行って、ここで買えるものを改めて確認しておく。

持参品にぬかりはないのでお世話になる予定は全くないが、万が一あるとするとガスカートリッジだ。よし、緑色のEPIガスは今年もちゃんと売られている。

インフォメーションセンターに掲げられていた「上高地外来入浴案内図」。

毎度おなじみのものだけど、改めて写真を撮影しておく。

どの施設もタイトな一般開放時間、そしてクセのある営業内容なので熟読が必要だ。たとえば、うっかり「上高地ルミエスタホテル」の外来入浴に飛び込むと、お会計が2,100円する。ランチセットがあるので調子にのってそれをお願いしちゃうと、3,800円。それだけ良い施設なのだろうけど、なにかの記念日でもない限りここに用はないだろう。

一方、この上高地インフォメーションセンターもシャワーだけでよければ汗を流すことができる。3分100円。08:00~16:00。

下山時にはちょうどいいけれど、キャンプをやって暇を持て余している僕にとっては慌ただしいので、ここを使う機会はなさそうだ。

上高地から先、槍ヶ岳に向けた登山道沿いのキャンプ場紹介もあった。

まず、河童橋近くの小梨平キャンプ場がある。僕が拠点にしている場所だ。そこから1時間で明神だけど、ここにはキャンプ場はない。明神からさらに1時間で徳沢。ここはもともと牧場があったというだけあって、開けた空間のキャンプ場がある。そして徳沢から1時間で横尾。ここがハイカーたちの限界地点となる。横尾から先、槍ヶ岳を目指すのも涸沢を目指すのも、ガチ登山勢だけの聖域となる。

徳沢キャンプ場は、すぐとなりに徳沢園という宿があり、そこで食事もできるしある程度のレンタルもできる。当初、小梨平1泊のあと徳沢まで足を伸ばしてここで2泊も想定に入れていたが、今回はやめておいた。

小梨平と徳沢では標高差がほとんどないので、寒さが厳しくなることはないはずだ。ただ、「何かあっても安心」という小梨平の気楽さと比べると、徳沢はちょっとだけ条件が厳しくなる。今回は徳沢まで単身で偵察に行って様子を伺い、次回以降に徳沢キャンプを実現するための足がかりにするつもりだ。

一方こちらは、上高地から梓川を下っていった方面。徳沢方面とは逆だ。

「残雪多い」「残雪・凍結あり」といったポストイットが地図のあちこちに貼ってある。GW期間中はまだ冬の名残が一部残っている。

16:44
キャンプ場に戻ってきた。

自分がテントを立てたときと比べると、密集度が高まっている。でも、僕の白いテントは通路に面しているので出入りが楽だ。うっかり隣のテントの張り綱に足をひっかけて転倒したり迷惑をかけることはなさそうだ。

逆に、奥のほうの黄色いテントの人たちは大変だ。夜、トイレに行こうとすると、あちこちに張り巡らされた張り綱を避けつつ移動しなければならない。

日が既に傾いてきている。まっすぐに伸びたカラマツが、大地に黒くて長い影を落としている。

あちこちで既に「カンカン」という金属音が聞こえる。何かを調理している音だ。味噌とかの調味料を鍋に入れる際に、さじを鍋に当てる音だろう。

オートキャンパーではないので、調理をするなら日没までが勝負。たまにこういうキャンプをやると、現代人って暗い場所になると本当になんにもできなくなるものだな、と驚かされる。明るい世界に慣れすぎなんだ。

16:53
テントの中で読書をする。

狭いので、どうにも居心地が悪い。うーん。

座って読もうとすると、テントの高さが足りず頭がうなだれている状態になる。かといって、寝転がってもほとんど身動きができない。身長+本を読むために腕と本を前に突き出す、ということができるほどテントに長さがない。

あと、せっかくの絶景なんだし出入り口を開放して読書をしたいのに、それができないのが残念だ。開放にしていると、虫がばんばん入ってくるからだ。1匹入ってくるだけで、ものすごーく邪魔に感じる。ピンと張ったテント生地に虫が当たると、その都度結構大きな「ピン!」という音がするからだ。ハッとさせられる。

あと、じっとしていると、急速に気温が下がっていることがひしひしと感じられる。読書どころじゃなくなってくるので、テントを閉めて保温に努めている次第だ。

17:54
それでも小一時間読書を頑張り、そろそろ18時というところでテントを脱出。そろそろお風呂に入りにいくのと、買い出しをしなくちゃ。

目の前の岳沢は、既に日が沈んで藍色に変わっていた。

17:58
小梨平食堂に顔を出してみる。

ラストオーダー前ということもあって、お客さんがいっぱいだった。この人たちは日帰り客でもないし、キャンプ客でもなさそうだ。おそらくケビンで一泊するのだろう。

ケビン内のキッチンで自炊をするために買い出しをする人もいるし、食堂でご飯を済ませる人もいる。

18:05
お風呂に入ろう。

温泉旅館泊だったら1日2回でも3回でもお風呂に入ることができるけれど、テント泊だとそうはいかない。なので日没前後の1日1回、そのかわりビシイッと30分ほどしっかりとお風呂に入って、のぼせるまで浸かって、スッキリしよう。

ここのお風呂は温泉ではない沸かし水だけど、深めの浴槽でしっかりと加熱されたお湯が気持ち良い。すぐにのぼせてしまうけれど、出ては入って、入っては出てを繰り返して体と心を整えていく。

(つづく)

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