地上の楽園を普段使い【小梨平ソロキャンプ2019】(その01~20)

09:00
わざわざ間隙を縫って明神までやってきたのは、「山のひだや」にある「かふぇ・ど・こいしょ」でコーヒータイムを楽しみたかったからだ。ここはわざわざ往復徒歩2時間の価値がある。いや、むしろ歩くことで価値が高まっている。

選ばれし者しかやってこない明神という土地だからこそ、ゆったりとした時間をカフェで過ごすことができる。これが上高地だと、人が多くて落ち着かない。というか、落ち着いてお茶を楽しめるお店がない。

・・・いや、あった。上高地帝国ホテルのロビーラウンジ「グリンデルワルト」だったらゆっくりできる。ただし、お値段はそれなりに高いけれど。

グリンデルワルトの場合、気品がありすぎて肩に力が入ってしまう。値段が高い分冷やかし客がやってこないので静かに過ごせるけれど、「くつろぐ」のとはちょっと違う。

今日このあと10:40のバスで上高地を一旦離れる。それまでのギリギリまで「かふぇ・ど・こいしょ」に滞在したい。なので、先に嘉門次小屋の奥にある穂高神社奥宮にお参りすることにした。

穂高神社奥宮は、本殿に参拝するのは誰でもできる。しかし、明神池のほとりまで行こうとすると、社務所に拝観料300円をお納めして中に入らせてもらうことになる。

これまでの僕は、300円惜しさに拝観料を払ったことがない。だって、300円払って池のほとりに行っても、そこに「さらに奥宮」があるわけでもなく圧倒的なスペクタクルが待っているわけでもないから。

しかし、そんなことを言い続けてもう日が長い。そろそろ、1度くらいは参拝料を払って中を見せて頂いてもよいのではないか。毎月定額制でチャリンチャリンとお金が口座から引き落とされていくわけじゃないんだから、一度くらいお支払いしても大丈夫。

300円を社務所にお納めすると、「明神池」と書かれたチケットが渡された。「神降地」だって!すごいな、高天原みたいなものなのか、ここは。

09:04
柵の中に入ると、そこは木道が池の途中までまっすぐ伸びていた。

傍らには「明神一之池」という標識が立っている。

明神池は遠浅の・・・いや、「遠浅」っていうと海のような言い方だな、池には不適切か・・・とにかく、浅い池だ。澄んだ湧水で作られた清らかな水の池ということもあって、湖底がはっきりと見える。美しい。

滑走路のようにまっすぐ伸びた木道の先端には、鳥居のような形をした建造物がある。

地図を見ると、「嶺宮遥拝所」と記されていた。つまり、この場所からそびえ立つ明神岳、そしてその奥にある(隠れて見えない)奥穂高岳を遥拝するわけだ。

周りを澄んだ水に囲まれて、とても素敵な空間だ。ただし、後ろからどんどん次の参拝者がやってくる。ひとり静かにこの地で瞑想、というわけにはいかない。さっとご挨拶とお祈りをして、すぐに退却だ。写真撮影?いやもう、それどころじゃない。

そんなわけで、遙拝所を遠目に見る場所で撮影。

朱色の船が横付けされているのが見える。ここで結婚式を挙げたら、夫婦でこの船に乗ることができるようだ。天気が良ければ最高だな。でも、運悪く天気が良くなかったら・・・「せっかく明神まで来たのに!」と相当残念だろう。結婚式なんだから、夫婦だけでなく家族や親族も来ることになるだろうし。

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遥拝所から見上げた明神岳。

えー、明神岳には1峰~5峰まであるんだけど、目の前にあるピークが何なのか、全然わからない。わからないけど、とりあえずお祈りを捧げておく。だって、あくまでも拝むのは穂高岳だから。

自撮り写真は無理でも、遙拝所の写真だけはちゃっかり撮影しておく。

美しい池だ。なるほど、天気次第だけどこれなら300円を払うのはありだ。

とはいっても、遙拝所が盛り上がりのピークではある。

ここから、一之池と繋がっている二之池に向かうが、二之池には特になにもない。

二之池。船が入り込めないほど、あちこちに岩が突き出て小さな島がでk知恵いる。これはこれで変化に富んでいて美しい。また、山影が水面に映り込んでいるのも美しい。

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とはいっても、記念撮影スポットはこの「明神二之池」と書かれた柱だけ、といっても過言ではない。

ここからもう少し下流に向けて歩いていくことができるけれど、池が川になって流れていくところで道は行き止まりになっている。ぐるっと池を一周できればよいのだけど、神域にお邪魔しているのだから贅沢を言ってはいかん。

(つづく)

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