地上の楽園を普段使い【小梨平ソロキャンプ2019】(その01~20)

小梨平売店で何が売られているのか、しっかりと記録を残しておくというのは今後の自分のために役立ちそうだ。お店の商品棚を撮影するのは下品な行為だとわかりつつも、写真を撮らせてもらう。

今回はともかく、次回以降上高地を訪れる際に、何を作って食べようか?という事前の検討材料になる。

じゃがいもとにんじんは、バラで売っている。ポトフを作るもよし、カレーを作るもよし。

肉は冷凍品になるけれど、売っている。僕はここの「ソーセージアソート」が好み。

食パンもバラで売っていて、冷凍品のコーナーに陳列されているのが面白い。

おやつとしてのアイスクリームも、ちゃんとある。

種類が多いわけではないけれど、あずきバー、パピコ、ジャンボモナカ、スーパーカップという「王道中の王道」をビシッと揃えているのが凛々しい。

スペースの関係で、棚ごとに異なるジャンルの食材が並ぶ。

最上段は酒のつまみになるようなカルパスやらバタピー、チーズ鱈といったもの。二段目はチョコ、三段目四段目はパンだ。

ご飯はパンだけで十分、という人ならば、低コスト・楽ちんで食事を済ませることができる。僕は煩悩の塊なので、「せっかく上高地に来たのだから」と言いつつあれこれ買ってしまう。

お酒も、きれいにディスプレイされている。「盗聴した記念にこの一杯」だって。

よく見ると、カップ酒なんだけど、それぞれ「蝶ヶ岳」「奥穂高岳」などこの界隈の山の名前がラベルにかかれていた。

「霞沢岳」や「六百山」をさりげなく飲んでいる人がいたら、僕は「恐れ入りました」と軽くお辞儀するかもしれない。すげえ、と。

キャンプの夜は長い。日が暮れたら、あとはもう夜明けを待つしかない。

オートキャンプ場じゃないので、ランタンをこうこうと照らして焚き火を囲みつつ宴会、ということはできない。だからこそ、ひとり酒が捗る。そんなわけで、お酒のスペースはこれでもか、というほど確保されている。

キャンプをする人以外に、ケビンに泊まる人もいる。そういう人にとっても、お酒は大事な夜のお供だろう。

長野という場所柄、ワインもずらりと並んでいる。見よこの堂々たる佇まい。

こういう横一直線の商品だなの写真を撮ると、アンドレアス・グルスキーみたいな感じになるな。

ボトルワインはいらないよ、という人向けに、カップ酒のワイン版もあるし、ブラックニッカの小瓶、そのほか焼酎やらなんやらもある。

もちろん、ビールだってある。おっと、冷蔵庫の下の方にはワインも冷えているぞ。

一升瓶に入ったワインがある、というのは長野県でときどき見かける。1.5リットルのボトルワインを「マグナム」と呼ぶけれど、1.5リットルのつもりで買ったら実は一升=1.8リットル、ということになる。飲みすぎ注意。

アサヒドライゼロ、つまりノンアルコールビールが売られているのをちゃんと確認しておく。僕にとっっての生命線だ。

何故かチオビタドリンクの隣に並べられている。まあ、たしかに僕にとってはノンアルコールビールは健康飲料の位置づけだ。

お米が1合から売られていたり、小瓶のジャムや小さな袋のグラノーラ、そしてつぶあんまで売っている。つぶあん?なんでだ?と思ったが、たぶんお餅を買って、それを焼いてあんこをつけて食べるのだろう。

写真ではお餅が写っていないけれど、どこかに角餅がバラ売りされていたと思う。

ちくしょう、それにしても写真写りがいいなあ。これがFUJIFILM X-T20の実力なのか。

こんな些細な写真なのに、発色がとてもいい。というか、若干のわざとらしい色使いは、いかにも富士フイルム的だ。

色だけでなく、解像もしっかりしていて、さすがセンサーサイズが大きなカメラは違う、と感心しっぱなしだ。

話の時系列が前後するが、この文章を書いているのは2021年9月だ。ここ最近は、スマホの「Google Pixel 4a」で写真撮影することが激増し、X-T20の出番が減った。子供が家族に加わると、咄嗟に撮影できるということの重要性が増すので、スマホ最強だと思うようになったからだ。そして、スマホカメラ、特にGoogleのカメラの場合、容赦なく写真をAIが加工する。ブレやらシャッターチャンスやらを補正してくれるので、カメラマンの存在意義さえ疑わしいくらいだ。これには随分助けられてきたし、きれいな写真がかんたんに撮れるものだと嬉しく思ったが、今あらためてこの上高地写真を見て、「ああ、やっぱりスマホカメラは画質が悪いな」と思った。失敗の少ない写真を作ってくれるけれど、塗り絵感が強い。肌の透明感、モノの立体感、躍動感がX-T20のほうが優れている。スマホは悪く言えば「塗り絵」だ。べたっとした絵になる。反省して、今後はまた重たくてかさばるX-T20を使っていこうと思う。

ホットケーキミックスなんてものも売られている。麻婆豆腐の隣に置いてあるのが変だけど、よくもまあここまで品揃えをしたものだ。

ケビンに泊まるような家族なら、朝ごはんにホットケーキというのは楽しいだろう。牛乳や卵が必要になるけれど、それらは全部ここで揃う。ついでに、バターも。メープルシロップまでバラ売りしてるぞ。

キャンプめしなんて、コッヘルでラーメンを湯がく程度しか考えていない人は、ここに来てショックを受けることになる。だって、ラーメンがこの売店全体のごくごく片隅でしか売られていないのだから。

その横にスパゲティのソースが売られている、というのもちょっとした驚きだ。というのは、スパゲティというのは大量のお湯を沸かす必要があるし、茹でたお湯を捨てないといけない。環境保護や燃料の問題がある山の中では、あまり馴染みがない料理だ。でもここは茹で汁を下水に流してもよいのだろう。

そうか、袋麺が少なくてびっくりしていたけれど、カップラーメンは種類がいくつもあるのだな。

そりゃそうか。

この一角は「カップ」というくくりでまとめられている。そのため、カップ付きのインスタントコーヒー、お味噌汁、カップ付きスープもカップラーメンと一緒に並んでいるのだった。

スナック天国だ!

キャンプの夜長をやり過ごすための夢と希望が、ここにはいっぱい詰まっている。

ほら、こっちにもいっぱい。

こっちにだって!

これで、「上高地ですから。高いのは仕方がないですよね・・・」と指をくわえて諦めるほどの高値ならば正直どうでもいい。しかし、なんでこんなに良心的なのか?と思うほど「山の中にしては、値段が上乗せされていない」。

これだったら、お金を安くあげるためにわざわざ下界からお菓子やらお酒を持って上がる必要はない。

紙皿、割り箸、チャッカマン、スポンジなど思いつくものすべてを用意しました感がすごい。

利用者を甘やかせすぎじゃないか?と思うが、おかげで僕は心置きなくここでキャンプができている。年に一回程度のキャンプなので、「あっ、忘れものがあった!」ということは常に起こりうる。それでも困ったらここで買えばいい、という保険がきくので、とても気楽だ。

なにせ、僕は下界のカリカリした世界から逃げるためにここにやってきているんだ。ここに来るために、カリカリしながら荷造りして、不足品の買い出しをやって、というのは本末転倒だ。

ガスも、カセットコンロ用のガスがあるだけでなくプリムス用の黄色い缶も売られている。僕はEPIのガスストーブを使っているのでここでは解決できない。でも、バスターミナルまで行けばインフォメーションセンターで買えるので問題ない。とはいえ、そろそろ緑カートリッジのEPIは市場シェアからいって肩身が狭くなってきた。今使っているカートリッジを使い切ったら、別メーカーのものに切り替えようかと思っている。

どこまで親切なんだ、というのは、ニベアクリームとかヘアゴム、キンカンといったものまで売っていることだ。それだけじゃない、「爪ブラシ」まで売っていた。これ、何に使うんだよ。1シーズンで果たしてどれだけ売れる商品なのか。

このあたりは大事。絆創膏やテーピングテープが売られている。特に登山の場合靴ずれを起こすことがあるので、絆創膏があると嬉しい。

使い捨てカイロもあるぞ!これなら今晩は救われる・・・いや待て、こんなものの比じゃないパワーを誇る、ハクキンカイロがわが軍には導入されているんだ。これは今回はいらない。

当然グッズもあれこれ売られております。

僕はこういう「観光地グッズ」というのは全く興味がないんだが、山小屋だとか全国各地の観光地で欠かさず売られているところを見ると、根強いニーズがあるのだろう。

僕がスタンプラリーを好むのと同じように、「この地に行ったぞ!」という勲章として欲しくなるものなのだろうか。

(つづく)

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