24時間温熱をくらえ【四万温泉】

三階に通じる階段

15:09
大広間からUターンし、フロントに通じる階段のところまで戻る。ここからは、本館3階に通じる階段が見えるのだが、なにやら薄暗い。通行禁止にはなっていないようだが、忍び込んで「コラッ」と怒られたりしないだろうか?

既に「忍び込む」という表現を使っている段階で、悪いことをやっている気満々だ。こういうのが古い旅館の館内探検の楽しさだ。もちろん、入っちゃいけないところに入るつもりはない。合法的に、「ここ、足を踏み入れていいのだろうか?」とドキドキできる場所があちこちにある。それが増改築を繰り返した旅館の特徴。

本館三階

15:03
3階に上がってみたら、そこは本当に古いエリアだった。板敷きの廊下で、部屋は障子で廊下と仕切られている。さすがにこれは宿泊用としては使えないっぽい。あまりにもノーガードすぎる。

古い宿で、「この部屋は鍵がかかりません。貴重品はフロントに預けてください」とする
ところがある。しかし、ここまであけっぴろげなところは見たことがない。

全く使われていない場所だろうか?でも、フロントの真上だし、使わないにしてはすごくもったいない。かなり広いようだし。

三階の部屋

部屋を覗いてみた。昼なのに薄暗い。この宿が谷に位置しているせいだろう。障子を閉めているとはいえ、ちょっと陰気。でも部屋が広いので、お化けがでるような印象はない。

部屋には灯油ファンヒーターが置いてあり、畳はきれいだった。まだ現役で使われているらしい。しかし、宿泊用としては使っていないということか。

三階廊下

奥まで行ってみたかったが、手前3部屋だけが立ち入ることができて、その奥は木札によって通行を遮られた。ここから先は何かこの宿の重要な機密があるらしい。きっと女中さんのお仕置き部屋だ。鬼婆が待ち構えて、せっかんしているのかもしれない。

それは冗談だが、「文化財」ともなっている建物なので手を加えられないのだな。なので、こうやって誰も利用しない場所になっているのだった。さすが元禄時代から続く建物。

先ほど見た、昭和レトロな部屋が並ぶエリアというのは「本館」といっても新しく作られたものなのだろう。で、今立っているこの場が、本当の江戸時代レトロ。

トンネル

15:09
本館を見終わったので、次のダンジョンである「山荘」に向かう。本館2階から地下トンネルを通っていくと、山荘の真下にたどり着くのでそこからエレベーターだ。

何かワープしているような気になる。窓一つないトンネルを通った突き当たりがエレベーターだから、異次元感覚満載だ。

山荘

15:11
おお!?

山荘エリアに入ると、建物の作りが明らかに違う。赤い、くすんだカーペットは相変わらずなのだけど、廊下が広い。そして壁がしっかりしている。本館が「忘れられたレトロ」なのに対して、山荘は「今を生きるレトロ」といった風情。

佳松亭は予算オーバーだけど、かといって本館の建物に泊まるのはちょっと、という人向けか。

トラップ

15:12
山荘も作りがややこしい。階段が堂々とあるけど「従業員専用」だったり、廊下がまっすぐではなくあみだくじのように右左に動く。

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