13:31
細い落合通り。車一台も通り抜けができない幅。
四万グランドホテルに挟まれる形で道が伸びている。過去、二度ほど四万温泉を訪れたことはあったが、この通りの存在は知らなかった。味がある。
おお、パチンコ・スマートボール屋もあるのか!
スマートボール、というのはなんとなく知ってはいるものの、実際にやってみたことはない。機会があればチャレンジしてみたいものだが・・・店内の客はゼロ。なんか入りづらいので保留。
いかんなーけしからんなー、「四万温泉は温泉街がほとんど形成されていない。なので、温泉療養に専念するには適した場所である」という前提でここを選んだのに、案外お店があるぞ。派手な温泉商店街ではないけれども。
そんな落合通りではあるけど、空き家もある。
温泉街の真っ只中、といってもそうそう商売ができるものではないということだ。
そりゃそうだ、客がやってくるといっても土日メインで平日は人が少ない。冬になれば客足が遠ざかる。なかなかこれでビジネスをやるのはしんどい。人を雇おうと思っても、まさか「週末2日+アルファだけ働いてくれればいいよ」というわけにもいくまい。
観光地の場合、客の波が日によって大きすぎるのがお店としては悩ましいだろう。
落合通りの最奥にあった「がらくた民芸」を名乗るお店。
どんながらくたが置いてあるのか、様子を見ようかとも思ったけど・・・いやあ、やっぱり平日昼間の温泉街というのは本当に人がいない。明らかに冷やかしの客が、ずかずかとお店の中に入るという勇気はなかった。既に1名とか2名とか、先客がいれば入りやすいのだけど。
小心者が旅行をするならやっぱり週末がおすすめ、ということか。平日旅行は通向け。
13:33
振り向いて落合通りの今来た道を戻る。
右手にうなぎ屋がある。11時から14時までしか営業していないという短時間営業。夜は予約のみだそうだ。
うなぎ!精をつけるといえば古来からうなぎが珍重されてきている(と思う。適当に今決めた)。今回うなぎを食べても良いのではないかたまには。めったに食べるものじゃないし、「療養先で精をつけるために食べました」とすれば少しは財布の紐も緩むというものだ。
しかし、うな重が2,900円という現実を目の当たりにして、尻尾を巻いて逃げた。いや、2,900円でうな重が食べられるなら良心的だと思うが、あらためてうなぎって高いねー。とっさの思いつきで食べるというのは、僕は無理だ。せめてクレカ払いができて、払った額だけポイントが貯まるくらいのメリットがないと。うわあ、ケチくせぇ。
落合通りの頭上を、四万グランドホテルの連絡通路が横切っている。
四万グランドホテル、すげーな。よくぞまあこんな連絡通路を空中高くにこしらえたものだ。歌舞いてるねぇ。
どこかでこの光景を見たことがある、と思ったが、旭山動物園のオラウータン舎だ。地上17メートルのところをオラウータンが悠然と渡っていく、あれ。
それか、瀬戸大橋を下(下津井港)から見上げた状態。
あの連絡通路を渡りながら、眼下の温泉街を見やれば、さぞや絶景だろう・・・と思ったが、たぶん高所恐怖症の人はアウトだ。
わざわざあんな連絡通路を用意してまで渡った先には何があるの?というと、「清山館」という新館にあたる建物らしい。宴会場やダイニングホール、そして客室もあるようだ。さすがにこのホテルに潜入して、中を探検しよう!という悪巧みは思いつかなかったけど、探検しがいがあるホテルだと思う。増築を繰り返して、館内はさぞやワクワクだろう。
「食堂美好乃」の看板が渋すぎる。今は営業していないように見えるけど、一体いつのものだろう?店頭に並べられている料理の数々、そのチョイスが面白い。
野菜てんぷら
いなりずし
のりまき
ラーメン
(紙が貼ってあって読めず)
ビール
カルピス
コーラ
森永牛乳
森永牛乳のところが、ちゃんとしたフォントを使っていることからして、この看板は森永牛乳が寄贈したのだろうか?喫茶店の看板に「UCC」とかかれていたり、居酒屋の看板に
「キリン」と書かれているようなものだ。へー、そんなこともやっていたのか。
それはともかく、「カルピス」がメニューとしてあるというのがなにげに珍しいし、そもそも「野菜てんぷら」が他のメニューを差し置いてトップに掲げられているというのも珍しい。
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