24時間温熱をくらえ【四万温泉】

バス

10:15
河原の湯ではものの10分ほどの入浴で、とっととバス停に戻る。ざばっとお風呂に入って、髪の毛のしずくが下にポトンと落ちる間もなくバスに乗れるこの位置関係は素敵だ。

東京に直行する高速バス「四万温泉号」は10:45にこのバス停を出発する。それに乗ればもっと長湯できるし、温泉街散策だってできる。しかも、バスと電車を乗り継ぐよりも安い。しかし、なんとなく「中之条駅前の焼きまんじゅう屋で、焼きまんじゅうを買って食べたい」という気になっていたので、四万温泉号は見送った。なんか、高速バスでズバーンと東京直行って、旅情という点で物足りないんだよな。マイカー移動の延長線上みたいな。それよりも、電車でゴトンゴトンやってるほうがワクワクする。

焼きまんじゅうを買う

11:05
中之条駅に到着後、さっそく焼きまんじゅうを発注する。ちょうど11時を回ったところで、お店の営業が始まっていた。

店内に入ってご主人に焼きまんじゅうをオーダーしたら、「焼きまんじゅうは外なんです」と言われた。どうやら、店頭のテイクアウト専用メニューであり、店内の客席で喫食するメニューではないらしい。

串に刺されたまんじゅうを取り出し、焼き鳥を焼くようなコンロを使ってまんじゅうを焼く。みたらし団子のように作りおきはされていない。

出来上がった焼きまんじゅうが写真の通り。店内で食べるのは遠慮し、外で食べることにした。とはいっても、ベンチがあるわけでもなく、立ち食いだ。

「焼きまんじゅう」という名前だけ聞くと、もっちりしたお団子をイメージする。しかし実際は、ご覧のとおりふっくらしたパンのようなまんじゅうだ。肉まんの皮の部分、といった風情。それにみそが塗られ、若干こげるまであぶったもの。食べるとふわっとした食感と、焼けてカリッとした表面とのギャップが楽しい。これ、初めて食べたものだけど、かなり美味いとおもうぞ?なんで全国区にならないのか不思議なくらいだ。やっていること自体や食材はなんら珍しくないものなのに。

「こんなにでかいまんじゅうを食べたらおなか一杯になるだろうに」と思われるだろうが、何しろふかふかしたまんじゅうだ。これくらいあっという間に食べてしまえるし、一串食べても満腹にはならない。これだけのサイズでもおやつ程度だ。エエモン食べさせてもらった。中之条駅に立ち寄ってよかった。

駅の売店

11:21
中之条駅にはキオスクと呼ぶには少々でかい売店があって、そこではお土産物なども売られている。沢渡温泉、四万温泉など近隣の温泉地からやってきたお客さんのハートをキャッチしようとしているのだろう。案の定キャッチされたわたくし。

中之条シュッキー?

なんだそれ。

買っちゃった

地元産の小麦粉と地玉子を使ったクッキーのようなもの、らしかった。パイのようにさくさくした食感らしい。

いかんなーこういうカロリーが高い食べ物、好きなんだよなーといいつつ、全然躊躇することなく買ってしまう。これは今晩にでも食べよう。

特急券を買っちゃった

急ぎの用事はなかったし、鈍行列車でゴトゴトと帰るのが正解だった。しかし、なんだかもう面倒くさくなっちゃって、ちょうどいいタイミングでやってくる特急列車に乗って帰ることにした。散財だなあ、と思いながらも。「2泊3日の温泉療養、終わり!さあ帰るぞ」となったら、とっとと帰宅してくつろぎたくなったからだ。

いや、温泉でメシやら掃除を気にすることなく過ごした時間は十分にくつろげた。しかし、家でくつろぐのとはやっぱりニュアンスが違う。だから家は家で良いものだよ。

お値段、4,250円。当たり前だけどけっこうする。

特急草津

11:24
特急草津がやってきた。さあこれで帰ろう。

特急草津車内

特急草津車内。平日午前の上り線ということもあって、乗客はほとんどいなかった。

列車の構成

6両編成の特急草津。空いていることだし、都心から温泉地に向かっていく路線だし、いっそのこと「温泉浴場付き特急列車」に改造してみてはどうだろう。1号車には草津、2号車には万座、3号車には四万、4号車には沢渡・・・と。で、浴衣とスリッパ付き。

「どうだろう」じゃねえよ。電車が揺れるたびに湯がザバーザバーとこぼれるだろうが。

あと、温泉地に行くよ!っていうのに、それより前に温泉を満喫しちゃいかんだろうという気もする。

じゃあじゃあ、せめて足湯程度ならどうか?

どうか?じゃねえよ。

帰ります

そんなわけで、2泊3日温泉療養の第二弾は終了。

ちょっと今回はいろいろと情報量が多い温泉地と旅館を選んでしまったのは反省点だ。もっとストイックにすべきだった。しかし、これだけの名旅館に安く泊まれたのは、冬の閑散期&平日だったからに他ならない。その点では良かったと思う。

滞在中の2泊は、いずれもぐっすり眠ることができた。この布団と枕は自分のために特注されたものではないか?と疑ったくらいだ。もちろんそんな訳はなく、それだけ体がリラックスし、かつ適度に疲弊することができたからに他ならない。

前回に続いて今回も、深く満足できた。温泉たのしぃー!というのではなく、メンタルのメンテナンスという観点からすごく良かった。帰り道、「うーむうーむ」とひたすら唸る。このくつろぎは一体なんなんだ、と。本当に体と心が楽になる。下手に駅前のマッサージ屋でモミモミされるくらいなら、マッサージ2回~3回分を我慢して温泉に行くのに限る。

こうなったら来月もまた温泉に行くしかあるまい。散財アンド仕事との兼ね合いが気になって罪悪感が先立つけど、得られる効果を考えると仕方がない。折角今リラックスできてはいるけど、どうせあと一週間二週間もすれば気が張った状態のまま解除できなくなるに違いない。なので、しつこいくらいに温泉に行き、心のほぐし方をその都度再確認しないと。

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