24時間温熱をくらえ【四万温泉】

お店

09:59
積善館を出てすぐのところ、落合通りの入口のところにプレハブの建物があった。あまりにそっけないのでてっきり倉庫なのだと思ったが、れっきとした売店だった。あ、「地酒」と書かれたのぼり、これは本物だったのか。てっきり、使わなくなったものを片付けただけなのかと思ってた。

あいにく僕はお酒を飲まないのでこのお店に用はなかったのだけど、積善館本館に宿泊して寝酒が欲しくなったら便利だ。

プレハブでは収まりきらなかったのか、タンスのようなものが入り口脇に設置され、そこでも商品が並べてあった。商魂たくましい。

土産物屋

バスが出るまでまだ時間がある。それまでの間、四万温泉の土産物で買っておこうかと思う。かといって、四万ならではの名物ってなんだろう?

草津方面に行くと、花豆や舞茸、キャベツといったものをよく見かけるが、四万だとどうだろうか。

バス停近くのお土産物屋さんは、温泉まんじゅうが売りらしい。
店頭に、和服姿の女性人形が「おいでませ」とポーズを決めている。その手元には茶色い温泉まんじゅう。

温泉まんじゅうって、定義はなんだろうな?温泉の湯気で蒸かして作ったもの、だと僕は認識している。しかしそれだと、かなり湯気が立つ熱湯でないと饅頭が仕上がらない。四万温泉は比較的湯温が高いはずなので、たぶんできると思うけど、どの温泉地でもそれができるわけじゃない。

「温泉を沸かして沸騰させて、その湯気で蒸かしてます」というのも・・・まあ、温泉まんじゅうといえるだろうな。なんだか変だけど。

あと、「温泉の水を練りこんでまんじゅうを作ってます」というのも温泉まんじゅうかもしれない。だとしたら、ペットボトルで温泉を汲んで自宅に持って帰れば、ご自宅でも簡単に温泉まんじゅうが!ということになる。さらに言えば、「温泉水が一滴でも入っていれば温泉まんじゅう」とかややこしいことになる。

こういう言葉の定義をガチガチに気にしてもきりがない。「温泉地で作られているまんじゅう」が「温泉まんじゅう」で良いことにしよう。うん、今決めた。

おかでん物分りがよくなったな。2泊3日で療養してたから、少しは「べき論」から開放されたか?

温泉まんじゅうを買う

というわけで、温泉まんじゅうをひと箱購入。朝作ったものだという。あんこの入ったまんじゅうが好きだという人がいるので、その方へのお土産として。

落語で「まんじゅうこわい」という噺がある。ならば、「まんじゅうが好き」と公言する人は、その逆で実はまんじゅうが好きではないかもしれない。大丈夫だろうか、まんじゅうを一箱買っちゃったけど。

河原の湯

10:05
バス停には中之条行きのバスが既に到着していたが、出発までまだしばらく時間がある。なので、わずかな時間ではあるが、もうひとっ風呂ダメ押しでお風呂に入ることにした。

バス停がある場所からすぐのところに、共同浴場「河原の湯」がある。石で作られた建物で、堅牢そうに見える。三匹のこぶたの教訓に従えば、この風呂に入っていれば狼に襲われることはなさそうだ。

一見、トイレのように見える。でもこれが共同浴場。

河原の湯内部

時間があまりないので、そそくさと中に入る。厳冬期なので、ヒートテックのタイツを履いていたりあれこれ厚着している最中。なので、着脱が面倒だ。ルパン三世のように、びょーんとベッドに向けてダイブすれば、服がするっと脱げてパンツ一丁になれる才能がうらやましい。

河原の湯の湯船はこじんまりしている。四人が入ればかなり窮屈なサイズで、長湯向けではない。実際、かなり熱いお湯なので長湯なんてできっこないのだけど。

最後の風呂

四万温泉最後のお湯、ということでガッツポーズして入浴。

「これにて療養完了!」ということでポーズを決めているのではなく、単にお湯が熱くて、これ以上体を沈められなかったという事情がある。それでも顔だけは必死に笑顔を取り繕うのだから、哀しい。

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