24時間温熱をくらえ【四万温泉】

よろづ屋

14:24
四万たむらの玄関手前に、「よろづ屋」というお店がある。木造の古めかしい建物で、現役で営業しているのかどうか外観からは判別不能。少なくともこの日は営業をしていなかった。しかし、四万温泉のサイトにはこのお店が紹介されているし、GoogleMapにもちゃんと店名が表示される。

やっぱり、週末が稼ぎ時である温泉地においては、今日のような平日ど真ん中というのは定休日にするお店が多いようだ。

古い看板

「営業、本当にしているのだろうか?」と心配するのは、お店にとっては失礼な話だ。しかし、そんなことを考えてしまうくらいにレトロな外観となっている。

看板を見よ。色あせてしまっていて一部読めなくなっているが、

牛乳
●●牛乳
サイダー
チーズ
バター

などと書いてある。●●牛乳、というのはおそらくコーヒー牛乳なのだろう。まさか、「鼻から牛乳」ではあるまい。

チーズもバターも売っているとは、さすがよろづ屋を名乗るだけある。まさかフランス産のブルーチーズを扱っているというわけではないだろう。

でも、「よろづ」にしては偏った品揃えだな?と不思議に思ったら、このお店は森永乳業の特約店らしい。なるほど道理でこういうラインナップになるわけだ。

もしお店が開いていたら、意味もなくチーズを買っていただろうに、惜しい。

川

12:26
きびすを返して、今度は川の下流に向けて歩き始める。バス停がある方向だ。

四万温泉は川に沿って細長く温泉街が形成されていて、細かく分けると5つくらいの集落がある(数はおおよそ)。散歩がてら、という名の下でその全部を見て回ってもよいのだけど、さすがにそれだと1時間じゃきかない時間がかかる。今回は、適当なところで折り返そうと思っている。

あくまでも、主目的は「お昼ご飯を食べに行く」だ。散歩なんてやってないで、とっとと部屋に戻って情報シャットダウンしなさい。あれこれ見聞きするのはよくない。

バス停があるあたりから見下ろす、川の流れ。

四万温泉の多くの源泉は、この川底にあるらしい。水によって川底が削られ、そこから湯が湧き出るのだろう。

積善館大広間

お。積善館が見えるぞ。

ピンク色の、正直言って美しくない建物。相当年季が入っている。いつも積善館といえば、赤い欄干の橋からしか見ないけど、こういう角度からも見えるのだな。といっても、これを見たからといってどうなるわけでもないけど。

積善館大広間、ということは、食事を食べているのがあの二階ということなのか。それにしても積善館すげーな。「日本最古の木造湯宿建築」がある一方で立派な佳松亭があるし、一方でお世辞にもきれいとは言えない本館とその周辺施設がある。この松竹梅揃ったバリエーションは、なかなか面白い。

温泉街へ

四万温泉のバス停があるあたり。橋を渡ったところがバス停。右側にある建物は、四万グランドホテル。「空中回廊」と呼ぶべき巨大渡り廊下がある宿だ。四万たむらとは系列らしい。

橋の左側には橋を迂回するように道があるが、これは積善館の南通用門だった。荷物の搬入などはここから行っているようだ。

四万グランドホテル

12:27
四万グランドホテル。

バス停でバスを降りてすぐ目の前にある宿で、川を見下ろす位置にあるのでこの温泉街の中では一番の立地条件といえる。

建物は巨大で、いくつにも分かれている。渡り廊下で別棟に移動もできるし、ここも積善館同様探検しがいのある宿だ。しかし、「この奥にはやばいエリアがあるのではないか」的な妄想の余地はあまりなさそうな建物だ。その点積善館は、妄想が存分にできる。

温泉街

12:28
バスが通る四万温泉の目抜き通り。

このあたりがもっとも温泉街っぽい。

昨日歩いた、四万グランドホテル裏手の「落合通り」はスマートボール屋があったり風情があったが、いろいろなお店があるという点ではこっちの方が面白い。ただし、お土産物屋が軒を連ねるような温泉街ではなく、観光客向けのお店はところどころ、といった感じ。

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