ハワイからグアムへ、遠島の刑は移ろう【のっとれ!松代城2019】

駐車場

上越市の農家民宿うしだ屋から、車を走らせること20分強。十日町市の松代支所にやってきた。ここで車を停め、シャトルバスで会場を目指す。

シャトルバスが駐車場出入口にすでに停まっていたので、身支度次第すぐに飛び乗る。

さあ、お遊びモードはここまでだ。いよいよ戦士として、ビースト(野獣)としてモードを切り替えないと。

体育館

「ああ!」

毎年のことだけど、今年もまた同じことの繰り返し。シャトルバスで会場入口に到着して、真っ先に気がつく雪の量。今年はびっくりするくらいに雪がなかった。というか、この写真に写っている範囲内だと、雪ゼロ。どうした冬将軍。

ここは体育館の北側なので、日が当たりづらく雪解けだって遅いはずなのに。

もちろん除雪はしたのだろうけど、隠しきれない雪の余韻、というのがまったく見当たらない。

初参加の時、雪をかきわけながらあの階段を登った記憶があるだけに驚きが隠せない。

受付

体育館の入り口で受付を行う。

体育館内

余裕をぶっこいて、年々到着時刻が遅くなっている。10時が受付リミットなのだけど、僕らが到着したのは10時ちょっと前。体育館の中は、戦士たちが到着し個人の荷物を床に置いている状態だった。

逆に、この時間になっても人の気配がなくヘルメットやゼッケンだけが置いてあるということは、出場を急遽諦めたという人なのだろう。

走り込む人々

壁際には、「歌舞伎者」として出場する戦士たちが集まっているのは例年の光景。なにか黄色いのがいるぞ。ピカチュウだろうか。

コース

まずは今年のルートを確認する。時々急遽変更、ということがあるのでしっかり見ておかないと。

今年は、当初予定されていたルートからの変更はなかった。ワイヤーからぶら下がっったタイヤに掴まって谷を渡る「地獄谷渡り」は今年もなかった。暖冬の影響で、「万が一タイヤから落っこちた時にクッションとなる雪がない」からだろうか。レースの山場ともいえる障害物だけに、残念だ。でもしかたがない。

コースの距離は3.6km、最大標高差は200m。
道中、「馬落とし」「騎馬止め」「堀越え」「砦超越え」「城門越え」「城壁越え」の障害物を経て、標高380mの松代城を目指す。

「城壁越え」と呼ばれる、普段は道路ではない単なる山の斜面を直登するルートは昨年から登場している。今年もまた用意されている。そのかわり、本来あった地獄谷は通らない。

この直登ルートは、下山時には使わず、下山する際にはぐるっと地獄谷まで回り込む車道を使うことになる。下山する人が足を滑らせて、登っている最中の人を巻き込んで事故になってはまずいからだろう。

勇者様装備

あ。

もう、このダンボールでわかった。毎年、僕らが「勇者様」と呼んでいる彼のものだ。今年もなにかものものしい装備一式を持ち込んでいるっぽい。

勇者様現る

その勇者様が現れたので、ご挨拶。

友人というわけでもないのだけど、毎年会って話をしているとお互い顔なじみになってくる。もちろん勇者様はかなり目立つ存在で誰からも覚えられるけれど、僕らのように仮装していない人は「ワンオブゼム」にすぎない。それでも、「ああ今年もよろしく」と挨拶してもらえるようになるのが、時の積み重ねの効果だ。だてに律儀に6年連続出場しているわけじゃない。

で、勇者様の今年の装備だけど、なんかもうすごい。カマキリみたいな剣と、サイの角みたいな剣の二刀流だ。

「強そうなのか、そうでないのかわからん。」というのが僕の感想。でも、最強に歌舞いていてかっこいいぜ。子供の夢を具現化したって感じで。この剣でなら、モンスターは斬り殺されても納得だろう。むしろモンスターとして斬り殺されて本望、と思うに決まってる。

「以前はすげえ重たい武器(モーニングスター)で自滅してましたけど、今年は二刀流ですか?」

と聞いたら、

「これ、こう見えても結構軽いんですよ」

と剣をさらわせてくれた。あ、本当だ。確かに思ったよりは軽い。

それでも二刀流なので、両手がふさがってしまう。どこまでも、見栄え重視でストイックにレースに挑む勇者様が眩しくて仕方がない。

さらに、武器に目がいきがちだけど、身につけている防具も地味にすごい。よくこんなのを自作したな、というのは当然の驚きとして、頭のバイザー部分や肩、果てはエルボーの部分にまでトゲトゲがついているというのが最高にイカす。本当に「子供が思いついた最強の武器と防具」という無邪気さを体現してくれている。大人になったら、こういう発想はどこかへ消えてしまうのだけれど。

だってこのトゲトゲで敵を傷つけるとか、敵からの攻撃を遮るってほとんど無理だぜ。でもかっこいいいよな、無駄に強そうだよな。憧れるぜ。

(つづく)



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