冬の上高地に歩いて潜入!カフェ・ド・コイショでクリスマス【中の湯・明神】

2019年11月23日(祝) 2日目

07:11
2日目朝を迎えた。

今日は滞在中の中の湯温泉旅館から送迎バスで釜トンネル入り口に移動し、そこから徒歩で上高地入りする。目指すは、明神の山小屋「山のひだや」だ。

今日はたったこれだけの行程。夜は「山のひだや」でクリスマスパーティーが開催されるけれど、それ以外は移動だけでおしまい。

ここまで予定が詰まっていない、「歩くだけです」というシンプルな日は貴重なのでありがたい。特に最近、結婚式を控えてあれやこれや決めなくちゃいけないこと、調整しなければいけないことが多かったから。

ここから先、上高地に足を踏み入れるともう何もできない。冬の間だと、携帯電話が通じるかどうかさえ、怪しい。仕事も、プライベートも、結婚式準備も、全てがストップだ。

人生、そういう強制ストップの時間がときどきあったほうが良いと思う。そんなわけでここ最近は「上高地療養」と称してのんびり過ごす日を毎年作っているのだけれど、まさかそのご縁で冬季閉鎖中の上高地の中でひっそり行われるクリスマス会に招かれるとは。

窓の外から、穂高連峰のてっぺんが見えた。吊尾根から前穂高岳、そして明神岳。今日はあの明神岳の東山麓にある山小屋まで徒歩で移動だ。だいたい4時間くらいを見込んでいるけど、さてどうかな。

宿の壁に、「白銀の世界 静寂の冬」というポスターが貼ってあった。

冬の上高地トレッキングの拠点として当館を利用してくださいね、というPRだ。まさに僕らがそう。この宿は、冬に上高地入りする人にとっては最前線の場所だ。

「さあ、これから」という場所だけど、温泉とうまいメシでまったりしてしまって、なんだか旅の目的がこれで果たせてしまったような気になってしまう。だめだだめだ、今日これからが本番だぞ。

地面を見る限り、積雪があるような気配はない。日陰の場所は凍結している道があるかもしれないけれど、カンジキがないと大変、というような雪はまだ到来していなかった。

ああ、これだこれ。昨日風呂場でk見かけた、「日本秘湯を守る宿限定」のシャンプー、リンス、ボディソープ。やっぱりすごいな、この「秘湯」と毛筆書体で書かれたパッケージ。何度も言うが、もうちょっと地味にできなかったんだろうか。派手で、商売っ気を感じてしまう。客は秘湯に商売っ気を出してほしくないものなのに。

(秘湯だって儲けないとやっていけないのだから、商売するのは大賛成だ。でも、ディズニーランドが夢の国のイメージを守っているように、秘湯もイメージを守ってほしい)

07:18
朝ごはんの時間まで、朝風呂に入る。昨日は卜伝の湯、家族風呂しか入らなかったので大浴場は初めてだ。

気持ち良い大きな湯船。窓の外の朝の景色が美しい。

07:36
風呂上がり、ロビーで写真を見たりして過ごす。

ロビーの片隅に望遠鏡が置いてあった。

スタッフの方が、望遠鏡の照準を穂高連峰にあわせてくれた。

07:41
改めて穂高連峰。

おっ、この角度からだと奥穂高岳が見える。

もう山の上はすっかり雪が積もっているんだな。

07:42
朝ごはんを食べに食堂へ。おっ、朝ごはんは「宿飯の定番」ともいえる固形燃料アンド陶板が出てきた。それとは別に・・・

朴葉みそだー。飛騨地方の名物がここでも食べられるのは嬉しい。ギリギリ長野県で食べる朴葉味噌の旨さよ。

僕が人生初めて朴葉みそを食べたのはこのすぐ近くの平湯温泉だ。その時、これがなんだかわからず、おかず感覚でバクバク食べて「塩辛いなあ、この何がうまいんだろう?」と不思議だったものだ。

これはちょっと箸の上に乗っけて、それでご飯をバクバク食べるものだ。大量に食べるものじゃない。

朴葉が熱せられて、香りが味噌に移る・・・のかな?この朴葉の効果については、正直よくわからない。

おっ、陶板の中には湯豆腐が入っていると思ったけど、違った。豆乳が加熱されていて、豆腐そのものが作られている状態だった。これは面白い。熱々の豆腐をいただく。

(つづく)

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