冬の上高地に歩いて潜入!カフェ・ド・コイショでクリスマス【中の湯・明神】

14:30
明神橋。そしてその背後に明神岳。

ここから一気に標高差1,400メートルちょっとの岩峰がそびえているのだから壮観だ。

明神岳の中腹まで樹林帯があるけれど、遠目で見ると「かろうじて岩肌にへばりついている」感がする。

この橋を通過すれば、今日の目的地である「山のひだや」はもう目と鼻の先だ。

14:37
山のひだや、到着。

もし僕らが日程を勘違いしていて、クリスマス会は昨日でした、とか一ヶ月ズレてました、ということがあったら、僕らは完全に詰んでいた。誰もいない宿を前にしばらく途方にくれたのち、また4時間以上かけて外界に戻らないといけない。

でも、宿の前に車が停車しているのが見えたのでほっとした。大丈夫だ、ちゃんと人がいる。

14:37
明神橋をバックに記念撮影。今日の装備状況を記録に残すために、僕はあえて背中を向けている。

山のひだやの看板前でも記念撮影。

宿に着いたというのに、なかなか中に入ろうとしない。

だって、中に入っちゃったら、すっかりくつろいじゃうから。気が抜けちゃって、写真を撮ろうとかポーズを取ろう、という意欲が失せる。まだ宿に入る前の今だからこそ、あれこれやっておく気力が残っている。

14:39
山のひだや。

板張りの外装なのが特徴的だ。

ずいぶん昔、それこそ10年とか20年以上昔、僕が初めてこの宿をみたときは「陰気な感じ」と思ったものだ。鬱蒼と茂る木々の中に建っていて、中がよく見えなかったからだ。当時はカフェ営業はやっていなかった。

今は改築やカフェの開業もあって、昔ほど暗い印象はない。

14:40
「山のひだや」の玄関。

冬の間用の焚き木が立てかけられたり、井げたに組まれている。乾燥させている最中だ。

今日は僕らをはじめ宿泊客がいるけれど、入り口はこちらではなく、カフェ・ド・コイショの入り口から出入りすることになる、と聞いている。

カフェ玄関。

おっ、「MERRY CHRISTMAS」の可愛らしい飾り付けがされている。嬉しいな。

まだ11月23日だけど、俄然クリスマス気分になってきた。だってこのために遠路はるばるやってきたんだから。

14:44
中に入ると、いつもと違う様相であれこれびっくりした。

カフェ営業をやっているオンシーズンのときと違い、たたきの床に畳が敷かれている。畳が敷ききれていないところはテントマットが敷かれ、玄関先で靴を脱ぐことになる。

そしてテーブルの上にはクリスマス焼き菓子がどっさり。

今日クリスマスパーティーに参加する人たちが買って帰れるように大量に作ったものだ。シュトーレンやメレンゲ、フルーツケーキなどが並ぶ。素敵。

14:47
そして、カフェ・ド・コイショの中央には真っ白なクリスマスツリーがカラフルな飾りつけとともに飾られていた。

緑が茂っているもみの木のツリーよりも、この真っ白なツリーのほうがロマンティックで良いな、と思った。

なにしろ、さっきまでずっと落葉してつるっぱげな森の中を歩いてきたんだ。ここでいきなり青々と茂った木のクリスマスツリー、というのはちょっと違和感がある。

それにしてもハッピーな空間だ。テーブル上にはあれこれ飾り付けがされていて、テーブルクロスやキャンドル立てなんかも用意されている。夜になると一体どうなるんだろう?

この宿は必要最低限しか電気が使えないので、夜の明かりは頭上にぶら下がっているランプになる。月並みな表現だけど、幻想的な光景になりそうだ。

(つづく)

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