冬の上高地に歩いて潜入!カフェ・ド・コイショでクリスマス【中の湯・明神】

13:51
石井味噌の売店。

味噌がたくさん売られている。「三年蔵」というブランド名だけど、一年熟成の味噌もあるのでちょっと紛らわしい。

それはお店の人もわかっていて、「一年熟成(蔵の名前は三年蔵ですが)」と書いてある。

ネットスラングの「(~とは言っていない)」みたいでちょっとおもしろい。

三年蔵(三年熟成とは言っていない)

ちなみに本当の三年熟成ともなれば、手間も時間もかかる分お値段はずいぶん高くなる。赤味噌で750g2,160円(税込)。

スーパーでよく売られている大量生産の味噌だと、750gで200円~500円くらいなので、ざっと4倍以上高い。真面目に手間暇をかけると、こういう値段になってしまうのは仕方がないのだろう。

いろいろ試食できるものだから、いしはおお喜びであっちこっちの試食を楽しんでいた。

今手に持っているのは「みそ饅頭」。

観光地でよく見かける、「団体ツアー客のおばさまムーブ」をまさか自分の伴侶となる人から見られるとは思わなかった。

彼女いわく、

「だって、食べてみないとわからないじゃないですか。何事も体験ですから。」

おっしゃる通り。

そういえば、いつからだろう?僕がこういう試食にあまり手を出さなくなったのは。なんとなく世の中をわかった気になって、試食に貪欲ではなくなったんだよな。それって「カッコつけている」というよりも、「好奇心の減衰」だと思う。彼女を見習って、もっと貪欲にあれこれ試食して良いのではないか?と思うようになった。

もうこうなるとわけがわからんな、三年蔵の一年熟成味噌があったかとおもったら、今度は「十年熟成味噌ようかん」だって。

十年!

そういう名前を使っている、というわけではなく、本当に10年間熟成を重ねたものらしい。商品開発から販売開始まで一体どれだけ時間がかかったんだ。ウイスキーみたいだ。

くるみ味噌やねぎ味噌、といったご飯のおともになる瓶詰めがたくさん。カラフルで見た目もいい。

これは人によっては「つい、あれこれ買っちゃいました」となるパターンだ。

僕らはこれから上高地に徒歩で入山する。余計な荷物を増やすわけにはいかないので、買うのはやめておいた。

味噌蔵ガイドツアーというのがあるそうだ。

無料というのがありがたいし、所要時間が10分から12分、という潔い短さもびっくりだ。

しかも定刻スタートではなく、申込書を書いて「ガイドツアーをお願いします」といえば、スタッフのかたの手が空いていればそのすぐ後からスタートできるという便利さ。これは見ていくしかあるまい。

味噌蔵を見学させてもらう。

木の巨大な樽がずらっと並ぶ。

味噌についてあれこれ学ぶ。

味噌は同じ蔵でずっと熟成されるわけではなく、「一年蔵」「二年蔵」「三年蔵」と場所を移していくそうだ。

三年蔵はこれまでの総仕上げとなる場所だからなのか、公開はしていないとのこと。

14:43
カーシェアを返却し、松本駅へ。

中の湯温泉の送迎バスが待っているはずだ。

いつも松本駅の東側、いわゆる「お城口」と呼ばれている方面しか出歩いたことがない。今回のバス待ち合わせ場所はその反対側、西口にあたる「アルプス口」になる。

はじめてこっち側にやってきた。へえ、ガラスを多用したちょっとおもしろい駅舎構造になっているんだな。

なお、駅前にはコンビニさえなく、いきなり一戸建ての住宅が建っているような場所だった。駅って、どうしてこうも表玄関と裏玄関の差が激しくなるのだろう。

あったあった、中の湯温泉旅館の送迎バスが一台、ロータリーの端っこに停車していた。あれに乗るんだな。

ありがたいなぁ、宿泊客は無料送迎だ。

しかも翌日は、峠道の途中にある旅館から、釜トンネルの入口まで送迎付き。これも無料。

それにしても中の湯温泉旅館のこのサービスには恐れ入る。

08:00旅館 ⇒ 08:30上高地バスターミナル
12:00旅館 ⇒ 12:30上高地バスターミナル ⇒ 14:00松本駅
14:45松本駅 ⇒ 16:15旅館

という送迎を行っている。送迎用としてスタッフがほぼ一人かかりっきりになってしまう。そのかわり、利用者は利便性がとてもよく、大変にありがたい。

今回は上高地オフシーズンなので上高地バスターミナルまでの送迎はないけれど、釜トンネル入口までは送ってもらうことができる。

(つづく)

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