車道国内最高地点を目指せ!レンタサイクルでヒルクライム【乗鞍岳】(その1~8)

20:22
貸切露天風呂。2部屋しかない貸し切り風呂なのに、立派な湯屋が宿の外にあった。

チェックインしてすぐに晩ごはんだったので、お風呂はまだ入っていない。ようやくこの時間になってからのお風呂だ。

これまでの人生で多くの温泉宿に泊まってきたけど、「ご飯を食べた後に初風呂」という体験は初めてになる。

明日の朝は9時前にはチェックアウトする予定だ。なので、温泉宿でくつろぐ、なんて時間の余裕が全然ない一泊決定。それもこれも、台風のせいだ。土砂崩れのせいだ。つまり、文句いいっこなし、ということだ。

温泉分析書を見ると、
「乗鞍高原温泉」の「湯川源泉」を引いていることがわかる。泉質は硫黄泉で、源泉46.度。

この温泉分析書、分析機関が「一般社団法人 長野県薬剤師会」と書いてあった。薬剤師会、温泉の分析もやるんか!

そういえば、この手の温泉成分の掲示書って温泉では必ず見かけるものだけど、分析している組織はまちまちだ。「株式会社」を名乗っている組織のときもあるし、「◯◯コンサルタント」なんて名前の組織もある。温泉である、ということを公的に証明するものなのにこんなので良いのだろうか。

気になって調べてみたが、温泉の分析は環境省が認定した機関によって行われることがわかった。へー、そうだったのか。

https://www.env.go.jp/nature/onsen/pdf/2-7_p_2.pdf

てっきり保健所がやっているものだと思ったけど、この資料を見るとそうじゃないんだな。そりゃそうだ、保健所といえば厚生労働省。温泉はどうやら環境省管轄らしいので。

いずれにせよ、長野県の温泉が素晴らしいのは、県として統一フォーマットが用意されていて、源泉をどのように扱っているかが一目瞭然ということだ。

この風呂だと、

  • パイプで源泉から引湯
  • 源泉かけ流し(放流式)
  • 加水なし
  • 加温あり(源泉温度が低いため)
  • 入浴剤は入れていない

ということがわかる。

乗鞍高原は「のりくら温泉郷」を名乗っていることを初めて知った。

  • のりくら温泉
  • すずらん温泉
  • 安曇乗鞍温泉
  • わさび沢温泉

の4つがある。たぶんこの宿は「のりくら温泉」を引湯している。

乗鞍高原といえば白濁したお湯、というイメージがある。近くにある白骨温泉もそうだし、このエリア一帯がそういうものなんだと勝手に思っていた。しかしこの表を見ると、「鉄分の多いお湯」だとか「淡褐色のお湯」という表記が見える。白くないお湯も乗鞍高原では珍しくないようだ。

「乳白色の温泉って風情があっていいよね!」と思って乗鞍高原に宿をとってみたら、あれっ違った!ということが起きる場合もあるので注意だ。

で、こちらが乳白色のお湯。

すげー頭が悪いことをこれから言うぞ。やっぱ白濁しているお湯っていいよな。

うわ、言っちゃった。でも、実際そう思っちゃうわけよ。特に今日みたいに一日ハンドル握りっぱなしだったら、「お疲れ様でした、癒やしていってね!」感が半端ない。そうそう、このために今日は頑張ってきたんだよ、と思う。

実際は違うんだけど。温泉目当ての旅行じゃないんだけどなぁ。

露天なんだけど、星空の下に湯船があるわけじゃない。雨の日でも入れるように屋根付きで、大きなバルコニーでお風呂に入っているようなものだ。夜なので外は殆ど何も見えない。

長湯できるんなら、のぼせたら湯船から上がって夜風で身体を冷まし、また風呂に入る、を繰り返す。でも今回は30分の時間制限があるため、出たり入ったりはできなかった。でもいいお湯だった。

21:16
部屋に戻って、一応「部屋飲み」っぽいことをやってみる。

いしは「安曇野浪漫」というビールを、そして僕は毎度おなじみドライゼロ。

しかし一風変わっているのが、ドライゼロがペットボトルだということ。こんなん、初めて見た。期間限定販売なんだそうで、実際このあと再販されたという話は聞いていない。なので後にも先にも、ペットボトル版ドライゼロを飲んだのはこれ一回きりだ。

缶や瓶を持ち込めない会場でドライゼロを持ち込もうと思ったら最適。あと、僕にとってはがぶがぶ飲める500mlサイズというのがありがたい。

とはいえ、いざ飲んでみて「おいしくないなぁ・・・」と思った。缶で飲むときよりも気が抜けた感じがする。全然物足りない。

ラベルには「高炭酸」とデカデカと書いてある。缶のドライゼロよりも炭酸の量は30%増しなんだそうだ。え、そうなの?全然そんな感じがしない。それもそのはず、但し書きがついていて、「充填時において」だった。まあ、当たり前だな。

ペットボトルなのでだんだん気が抜けていくだろう。それを見越して130%の炭酸にしたんだろうけど、だとしてもこの物足りなさはなんなんだ。

おそらく、ドライゼロって炭酸が強いことによるインパクトで飲ませる、実はビールっぽくない飲み物なんだと思う。で、そんな飲み物をペットボトルにすると、ビールっぽさがますます薄まってしまい、「あれっ?という味に感じてしまったのではないか?

そもそも、ビールをペットボトルで飲むこと自体があまりない体験だ。マジビールであっても、ペットボトルをラッパ飲みにしたら違和感を感じたかもしれない。

布団が敷いてある。片方の毛布は青、もう片方が赤。

自然と僕が青の方に行き、いしが赤の方へと向かった。こうやって明らかに色が分かれていると、僕が赤を選びいしが青を選ぶ、というのには違和感を感じてしまう。子どもの頃から、「男性=青、女性=赤」というパターンに馴染みすぎているからだ。

今後ジェンダーレスの時代になってきて、「女性を赤で表現するのが常識、みたいな風潮はおかしい」という意見が強くなると思う。でも、トイレなど各種施設で、緑色とか黄色とか、バラバラの配色になるのはわかりにくいのでそれは勘弁してほしい。あっそもそも、トイレが男女別であること自体がおかしい、という時代になるのかな今後は。

なお、赤い毛布の方には枕が設置されていない。いしは枕を使わないで寝る人だからだ。うつぶせ寝が基本の僕にとっては信じがたい習性だ。なぜなら、うつぶせ寝は枕がないと成立しないからだ。枕なしだと息が詰まる。

いしが枕なしで寝るのは、彼女が仰向け寝をひたすら続けるからだ。「この人、息が止まってないかな」と夜中に僕が心配するくらい、同じ姿勢で寝続ける。横向き寝すら殆どしないので、枕がいらないのだろう。

同棲を始めたとき、僕が薄気味悪がって枕を用意しようとしたが、本人から「いらない」と断られた。ペラペラのクッションや座布団さえいらないのだという。

人間の慣れ、というのはいろいろあるものだな。

22:56
夜勤明けのいしが早々に寝てしまったので、僕は一人で内湯に向かう。「泥酔者がいなければ24時間入浴可能だけど、もしいたら24時で閉めるよ」という、あれだ。

面白いお風呂だった。

カランがあるところと、湯船があるところの間に引き戸がついている。

なんでだろう?増改築したのかな?と思ったけど、たぶんこれ、寒い冬のためだと思う。換気のために窓が開けてあるので、空気は冷たい。それだと身体を洗っている間が寒いので、お風呂に浸かるときだけ引き戸を開けて出入りする、というわけだ。

あくまでも推測だけど。

湯は青みがかった透明。湯船の底もしっかり見える。豊富に源泉が供給されていて、酸化してしまったお湯が滞留することがない証拠だ。ここもいいお湯。一人でじっくりお湯に浸かった。

(つづく)

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