冬の上高地に歩いて潜入!カフェ・ド・コイショでクリスマス【中の湯・明神】

18:27
「山のひだや カフェ・ドコイショ」の素敵なクリスマス会が続く。

こんな時期に、こんな場所で、こんな素敵なイベントに参加させてもらえたことが本当に嬉しい。それもこれも、昨年からこのカフェに足繁く通って、顔なじみになったからだ。

人とのご縁、というのは大事。「こういう非日常的な体験をゲットできてラッキーだから」という安っぽい理由でそう思っているわけではない。今回はちょっと極端な事例だけど、何事も人との関係性の上で成り立っているという典型例だ。

ネットであれこれわかった気になったり、人と繋がった気になることは簡単だ。でも、そこからあと一歩踏み出さないと、腹に響く体験というのは得られない。自分ひとりでは限界がある。人付き合いは面倒だったりしんどいこともある。自戒を込めて、人付き合いは大事だと強調したい。

クリスマス会の風景

クリスマス会の風景

クリスマス会の風景

クリスマス会の風景

「今度結婚するんです」という話をしたら、じゃあお祝いしなくちゃね、ということになって、常連さんが歌を歌ってくれた。「急に話を振られたので即興ですいません」とおっしゃってくださったけど、いや、とても心に響きました。ありがとうございます。

飾られた白いクリスマスツリー。

ランプがこれだけぶら下げられているけれど、結局天井から吊るされた白熱電球の力も借りないと部屋が暗い。このクリスマスツリーも、下から見上げる形で照明が当たっているくらいだ。

「ランプが暗い」んじゃない。僕らがこれまで、いかに明るすぎる空間で行きてきたか、だ。

各テーブルであれこれ話がはずむ。

僕らと同じ席に座った方々は、団体で訪れた人たちだった。馴染みの山岳ガイドさんに連れられて、ここまで来たのだという。ガイドさんがこの宿と顔見知りなのでその関係で招待されたのだろう。また、団体の中には既に何度もこの時期のクリスマスパーティーに参加したことがある方もいた。

明日はどうするのか、と聞いたら、あともう一泊してから下山するのだという。えっ、それはすごい。でも1日をどうやって過ごすの?と聞くと、「徳本峠まで日帰りで往復してくる」んだそうで。へー。それはアクティブだ。

徳本峠はその名の通り特に展望が開けているわけではない。でも、山をやっている人なら一度は訪れてみたい場所の一つだ。

他の方々と話をしている中で、装備品についても話題になった。

しかし、聞いたことがないメーカー名を次々言われ、びびった。特にベースレイヤー。「これが一番いい」とまで言われたメーカーは全く知らなかったので、思わずスマホにメモったくらいだ。ええと、なんだっけ。そうそう、「ファイントラック」だ。

どこの国のブランドだ?と思ったら、日本製だった。初耳だ。

他にも、グローブはどこ製で、アウターはどこ製で、とそれぞれメーカーが違うことにいちいち感心させられた。

僕?僕は数年前からモンベルだらけ。モンベルの歩く広告塔状態になっている。だって、モンベルって都心の駅前にお店があるし、なんでも揃うし、安いし。「便利だなー」と言いながらあれこれ買っていると、気がついたら上から下までモンベルマンになっている。

昔は好日山荘とか石井スポーツとかでも買い物をしていたけど、「モンベルクラブ」に入って常時7%割引の権利をゲットして以降、完全にモンベルマンになってしまった。

ファイントラックを教えてくださった方は地方在住だったけど、むしろ地方の方があらゆるメーカーの最新人気ギアを手に入れるのかもしれない。モンベルのお店がないということは、商品選びの選択肢が増えることにつながる。

ちなみにこのファイントラックの冬用ベースレイヤーは5,000円以上する。肌着で5,000円以上もするのか!と驚いたが、よく考えると僕が今回着用しているモンベルの「ジオライン EXP.ハイネックシャツ」も同等かそれ以上の値段だった。値段にびびって、上着は「厚手(EXP)」にしたけれど、タイツはケチって「中厚手(M.W.)」にしたくらいだ。

次にベースレイヤーを買う機会があったら、ファイントラックも検討してみよう。といっても、試着なんてできないわけだから、えいやっと買うしかないわけだけど。

20:16
パーティーがお開きになる前、黄色い脱衣かごが運ばれてきた。なにやら仰々しく毛布が被せてある。なんだろう、あれは。

部屋に戻る前に一人一つずつ持っていってくれ、という指示がある。お土産?

なるほど、こういうお土産か。

正体は、あんかだった。

湯たんぽではない。豆炭が中に入ったあんかだ。これを布団の中に入れておいたら、一晩中暖かさが持続したので助かった。

23時過ぎまで、二人で小声であれこれ喋って過ごす。

いしがそのまま無言になり、寝落ちしたので終了。このままだと風邪をひくので、いしを起こして布団に移動してもらい、改めて消灯。いや、消灯もなにも、最初から明かりはついていなかったけど。

山のひだやでの夜はこうして更けていった。

(つづく)

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