受付のところに貼ってあった、上高地エリアの「ランチ喫茶案内図」。2017年バージョンだけど、2018年の今年もたぶんだいたい一緒だろう。
これを見ると、どこの施設がランチ営業をやっていて、ざっくりどういうメニューがあるのかがわかる。それぞれ、営業時間はまちまちでトリッキーだ。うまく使い分けたい。
せっかくなので、ランチは毎食違うところで食べたいものだ。もちろん、自炊にしたっていい。
上高地だけでなく、上高地から徒歩1時間ほど下界に向かったところにある大正池や、上高地から1時間山奥の明神、2時間山奥の徳沢エリアまで情報が載っているのはありがたい。散歩にでかけた先でご飯が食べられる。
せっかくなので、ランチ営業時間くらいはここに文章で転記しておく。
■大正池エリア■
大正池ホテル 07:00-15:30
■帝国ホテルエリア■
上高地帝国ホテル(施設内に複数店舗あり) 08:00-16:00
■上高地エリア■
上高地温泉ホテル 11:00-15:30
上高地ルミエスタホテル 11:30-13:30
上高地アルペンホテル 11:30-13:30
上高地西糸屋山荘 11:30-13:30
五千尺ロッヂ 08:00-16:30
ホテル白樺荘 08:00-16:00
上高地食堂 06:00-15:30
五千尺ホテル 10:00-15:00
小梨平キャンプ場 07:00-17:20
■明神エリア■
明神館 07:00-15:00
嘉門次小屋 08:30-16:30
山のひだや 07:30-15:00
■徳沢エリア■
徳沢ロッジ 08:00-16:00
徳澤園 07:00-15:45
なお、喫茶時間と食事時間が分かれているところもある。なので結構ややこしい。また、カフェ営業のみというお店もこの中には含まれているので、ご飯をアテにしていても空振る可能性はある。
この中でガチなメシ食い場として実用的なのが、我らが小梨平キャンプ場の食堂と、バスターミナルにある上高地食堂の2つだ。上高地食堂の場合、朝6時から営業していて、この時間からご飯を食べることができるのは過去の登山で実証済みだ。安心できる存在だ。
もう少し朝ごはんがゆっくりでもよいなら、小梨平キャンプ場食堂が朝7時からの営業だ。さて、明日はどっちになるかな。
食堂および受付のある建物からすこし川の上流方面に向かったところに、ケビンが立ち並んでいた。へー、こうなっているのか。
まるで別荘地の案内地図のようだ。
この小梨平のケビンは、貸別荘のように一棟ずつ独立しているのではなく、長屋風に一つの屋根に部屋が連なっている。そして、風呂は屋内にはない。キッチンは備わっているようだ。
なので、夜トイレに行こうと思ったら、灯りを手に屋外のトイレまで出かけることになる(トイレ付きの部屋も中には存在するが)。テントを張るのは面倒だけど、アウトドア感がある時間を過ごしたい、という人には向いていそうだ。あと、もちろんテントよりも広い空間なので、部屋の中でゴロゴロしながら読書をしたりもできる。
A型ケビン、A型ケビン2階建て、B型ケビン、D型ケビンの4種類がある。
B型ケビンは一人泊も可能だ。しかしハイシーズンは一人泊が認められておらず、GW期間中は一人でケビンを利用することはできない。
なお、B型ケビンはトイレが屋内にないため、夜トイレに行くときは懐中電灯持参で外に出ることになる。
写真に写っっているのはA型ケビン。8畳一間の作りになっているようだ。
食堂の脇から梓川を眺める。梓川、そしてその奥には岳沢。
日が傾いてきて、趣が増してきた。
この光景を、日帰りの観光客は見ることがない。なので、現地宿泊組のみのお楽しみだ。
17:40
もともと雑踏がやかましいということはない場所だけど、日が傾いてきたことですっと空気が落ち着いてきた。
キャンプ場のあちこちで、カシカシというコッヘルがこすれる音や、「ゴー」というガスストーブ独特の音が聞こえる。
オートキャンプのように強力な大型ランタンで周囲を照らし、焚き火を焚いて、日没からが本番だぜ!という世界観とは時空が異なる。装備が限定的な登山装備のキャンプの場合、原則は日没までに食事を含めた用事を済ませ、暗くなったら寝るというタイムスケジュールだ。
そういえば、昔はこの小梨平キャンプ場も直火で焚き火が出来たと記憶している。昔僕が持っていた、「ほんとうに気持ちいいキャンプ場100」に、焚き火ができると書いてあった気がする。ただし、15年くらい前?に買った本なので、その当時の情報で、だけれど。
しかし、当たり前だけど今ここでは焚き火はできない。焚き火台を使っても、禁止だ。
焚き火ができた、というのは僕の記憶違いかもしれないし、昔はできたけど今は厳しくなったのかもしれない。
17:40
あーあーあーあー
またさらにKエリアのテント密度が高くなった。もうこれ以上は無理だろう?という幅までお互いのテントが迫ってきている。
気をつけないと、夜トイレに行く際に人様のテントの張り綱につまづきそうだ。
なにもそこまで密集しなくても、と僕なんかは思うのだけれど、そうしてでも「岳沢を見上げるテントサイト」をゲットしたいのだろう。その気持ちはよくわかる。
17:41
キャンプ場の真ん中を貫く登山道脇の炊事場。
焚き火がやりたければ、ここでやることができる。ただし、コンクリートで固められた場所なので、ここで何かやろうとするならば折りたたみ椅子、食材を置くテーブルなどいろいろ持参したほうが便利だ。
炉の消灯時間はPM8:30、消灯時間はPM9:00だそうだ。
プラティパスに水を詰め、自分のテントサイトに持ち帰る。
登山では殆ど使ってこなかったプラティパスだけど、久々の登場となった。キャンプのように、装備品が多いときはこれを水タンクにすると便利だった。使わないときはコンパクトにたためるからだ。
なお、このプラティパス、帰宅後にチューブを含め中を洗浄したあと乾かそうとしてもなかなか乾かない。水キレがものすごく悪い。数日経っても水が乾かず、むしろ不衛生になる。なので僕は、使用後は洗ってすぐに冷凍庫に入れることにした。乾かないなら、次回使用するまで凍っていてもらおう、というわけだ。冷凍庫の一部を占有するので邪魔だけど、衛生面では安心。
※以前伯耆大山に登る時、プラティパスの洗浄に使ったキッチンハイター水が中に残っていたらしく、水がまずくて飲めなかったという経験がある。その教訓。
(つづく)
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