10:06
こっちの屋台では、たい焼きと大判焼きが並んで売られていた。普通こういうのって、どっちか一つだと思うのだけど両方売るというのは珍しいと思う。なにせ、形と食感が微妙に違うだけで、基本的には同じものだから。
「俺は絶対たい焼き派!」
「バカいえ、大判焼きのふんわりに勝るものは僕は知らないね」
なんて言い争いをしている仲間たちもこれで安心。
「あのー、私はたい焼きも大判焼きもどっちも興味ないんですけど」
という人のために、チョコバナナも売っている親切設計だ。
実際問題僕だったらどれを買うか?と言われると、たい焼きを選ぶと思う。大判焼きよりも希少価値があってなんだかお得感がある気がするから。
「冷た~いビールあります。」という表示が、「何の冗談か」と笑わせてくれる。しかし、雲一つない空なので、日なたにいれば随分温かくはなる。冷た~いビールというのもオツなもんだろう。きっと。適度なアルコール分の摂取、という点では、度数5%前後のビールというのは最適だ。
一方さすが酒どころ、清酒だってずらっと並んでいる。「にいがた酒の陣 300ml各700円」だって。なにそのイベントみたいな名前は?と思ったら、本当にあるイベントだった。ちょうど今日、別の場所で開催されているのだが、ドイツの「オクトーバーフェスト」の清酒版をやろうとしているらしい。おい、ビールならまだしも、清酒でそれをやるか。酔っ払って寝込むヤツが続出ではないのか?大丈夫か?で、ここに並んでいる小瓶のお酒は、「にいがた酒の陣」の公認ラベルがつけられていた。銘柄は各種いろいろあるようだ。
「飲み比べにぜひいかがですか」と書いてあるが、そんなに飲んだら死んじゃうよ!・・・ああ、一人で、ではなくって、仲間とシェアすればいいのか。そりゃそうか。
なめこ汁、じゃがバター、いも餅が売られている屋台。長机の上にカセットコンロが載せられており、この「大学祭っぽさ」がむしろいい。プロ集団の屋台もいいけど、こういうゲリラ的な方が「おっ!こんなものも、こんな組み合わせで売ってるのか!」という驚きがある。
ストーブの上で大鍋が煮える。そしてその中にはワンカップ。熱燗で暖を取りたい人はぜひどうぞ。ストーブそのものは、雪の上という場所柄「空気を暖める」ことには全く意味をなしていなかった。
奥のプラケースにはビール缶が入っていた。もうね、わざわざ水槽に水を張ってその中にビールを浮かべたりして冷やす必要なんてないもの。常温それが飲みごろ。
この屋台は一升瓶がずらずらと並んでいる。こういうのを見ると、新潟の人って本当に清酒が好きなんだなあと感心させられる。もちろん、屋外イベントで寒いからビールなんて飲んでらんねぇ、という事情があるにせよ、ここまで清酒がばんばん売られているとは。
焼酎とかウイスキーといったものは全然みかけない。あったのかもしれないが、記憶に残っていない。まあ・・・さすがに清酒以上に度が強いお酒は飲ませたらダメだろ、雪に突っ伏して凍死する輩が出ても困る。
こうやって一升瓶が並んでいるのをざっと見ると、やっぱり中央には「越乃寒梅」「久保田」といった銘柄が置いてあることに気がつく。相変わらず定番中の定番の地位をキープしているお酒らしい。
10:25
そろそろのっとれ戦士のブリーフィング時間なので、体育館に戻ることにする。
体育館前に、鎧甲冑を身にまとった人がのぼりを手に立っていたので一同興奮。
「ねえ!折角だから写真を撮ってもらいましょう!」
おやびんの提案により、全員で写真を撮ってもらった。なんかもう、気分はお城を乗っ取った気分。これでそのままレースに出場しないで帰っても、写真ではそれっぽく見えるからいいのではないか。ダメか。
「昨年城主になられた方?」
「いえ、ちがいます」
そりゃそうだ、そんな人がここでのぼり旗を手に立たされているわけがない。
10:32
ブリーフィング開始。みんな番号がバラバラなので、各自のポジションに散らばって話を聞く。3人分まとめてエントリーしなかったのは、誰か急にキャンセルになりました!とかになったとき、対応が面倒くさいからだ。各自が自分の責任でエントリーして、ダメならめいめいがキャンセルすればいい。お金の振り込みも絡むし。
このあと戦士が会場内に入り、出陣までいろいろな段取りがある。なので、ここではあくまでも事務的な説明があるだけだ。「いくぞーッ!」「おーっ」みたいなノリは一切なしだ。
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