12:35
松代城へ直登しないで、山肌を回り込みながら標高を稼いでいく。
道は広くなく、狭い中を先へと進む。山の上から次々と城攻めを終えた人が下りてきており、ひっきりなしにすれ違う。お互いがオーバーに譲りあうと、崖下におっこちてしまうので気をつけないといけない。なにしろ足場が安定していないのだから。
12:38
回り込んだところで尾根に出る。
あとは尾根の上を歩いて、山頂の松代城を目指すだけだ。最後の登りはちょっとだけきつい。
12:39
「松代城制覇なり!」という横断幕がお出迎えしてくれるゴール地点。「のっとれ!松代城」ののぼりもはためいている。おう、のっとってやったぞ。
本当なら、息が切れてヘトヘトになるくらい力を出し切るべきなのだけど、そこまで気合が入らずにダラダラと移動してしまった。「レース」感はあまりない。ハイキングイベントみたいな感じだ。
横断幕をくぐると、ゴール。お城に到達した人にはいろいろもらえる。
ピンク色のタオル、アクエリアス、そして「入城の証」。
ちなみにタオルは、現在洗面所のお手拭きとして活躍中。ちゃんと「のっとれ!松代城」と印刷されているオリジナルだ。
入城の証には、「290」という数字が書いてあった。つまり、290位ということだ。おう、てっきり最後尾のあたりを歩いていたつもりだったけど、昨年よりは順位が上がったようだ。でも実感はないし、そもそも頑張った感がないし、全然嬉しくはない。
ゴールした時点でゼッケン番号というのは意味がなくなる。お楽しみ抽選会では、この入城の証に記載された番号が読み上げられる。290番290番、覚えておこう。ハワイ遠島の刑が発表される際に、この番号が読まれますように。
腕時計を確認してみる。
水平距離3キロ・高低差200mの道のりを、約1時間1分くらいで走破したことになる。いやまあ、「走破」というほど大げさなことは何一つやっていないけど。でも「激走」みたいな表現を使っていないだけ、慎ましやかだと理解して欲しい。
道中立ち止まって写真を撮ったりしながらでもこの程度なのだから、「いやー雪の中を3キロも走るのって無理!疲れるし参加しない!」と思っている人でも安心してください。
しかし、61分でゴールってのはちょっと残念ではある。来年ももちろん参加するつもりだが、次は59分台を目指したい。トレーニングなんてしないとは思うけど。
12:45
戦士を待ち構えている松代城。既に30分ほど前にのっとられてしまっている。冬将軍は追放され、越後一帯はこれから春が訪れることになる。
松代城の前にあるちょっとした広場には、ゴールした戦士たちが鈴なりになっていた。仲間の到着を待つ者、一息ついている者、記念撮影をしている者。
「早く下山するように」というアナウンスがスタッフから行われていた。この狭い山頂でみんながくつろいでしまったら、パンパンになってしまう。なにせ500人規模だもの。気が済み次第とっとと下山してもらわないと、「ゴールしたいけど山の上が人でいっぱいで、ゴール手前で渋滞」なんてことになりかねない。
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