飲んで、食って、走って。【のっとれ!松代城2015】

早くもばらけはじめる

11:43
おそらく雪が溶けると田んぼになるのであろう場所を走る。夏になれば、あぜ道周辺には蛙が鳴いていたりするのだろうか?

そんなのんびりとしたことを思わず考えてしまうのは、もう早くも「いつ走るのをやめて歩こうか」と考えている証拠だ。このあたりはスタート地点からゆるやかに下っている場所なので、ひとまず下りきるまでは走ろうか、という気にもなる。

少し道幅広いので、走りながらじりじりとコース端にすり寄っていき、そして「よし!俺もう休む!歩くからな!うしろの人たちぶつかるなよ!」ってやるのがよさそうだ。

雪の中

11:44
早くも列がながーく伸びているのがわかる。F1のようなモータースポーツもそうだが、いくら速いレーサーであっても中位集団のダンゴに巻き込まれるとなかなか前へ出ることができない。たぶんこの「のっとれ」もそうだ。だから僕だって、こうしてのろのろと走っているのに違いない。きっとそうだ。

・・・ということにして、「名誉ある撤退!」と心の中で叫び、スピードダウン敢行。うひょう、楽だぜえええ。

長い列

11:45
後方を振り向いたところ。「いつ手を抜くか」ということばかり考えて惰性で走っていた僕でさえ、こうやって見るとまだまだ上位にいたということだ。まあ、レース開始してまだ間もないから、スタートダッシュしたにすぎないのだが。

「遅い人は遅いものだなあ」

とこの光景を見て、思わずほっとしてしまうが、いやいやどうして、これらの人たちは一心不乱に僕の横を走りぬけ、僕の視界から消えていった。遅いだなんてとんでもない。速いぞこいつら!

レース全般を見ていて思ったのだが、「参加することに意義がある!」的なお祭り大好きなだけの人というのは全体の中でも少数派なようだ。みんなまじめに走っているし、しかもそれなりに速い。

前へ進む

11:46
体育館と、その手前にある関門「騎馬止め」が見える。

騎馬止めには早くも先頭集団が取り付き、乗り越えていっている。速い!

「うそ!?もうあそこまで行ってる!」

と女性戦士の叫び声が近くで聞こえる。

ここまで下り坂だったのが、あそこまで登りなおしなんだなあ・・・と思わず嘆息する。歩きならなんということはないが、走りながらだから。

あれ?走るのはやめたんじゃなかったのかって?

確かにいったんは走るのをやめたんだが、あまりにみんなに追い抜かされるし、周囲は誰一人として歩いていないので恥ずかしくなってしまい、また走り出したのだった。そのかわり競歩くらいのスピードではあるが。

遠く、ネットが見える

11:47
「騎馬止め」、そしてその左奥に「砦越え」が見える。「騎馬止め」の手前は崖。

崖の下に「馬落とし」があるのだけど、手前の建物が邪魔をしてここからは見ることができない。

ネット手前

11:48
さてやってまいりました、第一関門「馬落とし」。道の途中に身長の半分ほどはあるデコボコが設けられており、それを乗り越えていくことになる。

既に馬落としを終えた戦士たちは崖に取り付いており、崖が「騎馬止め」渋滞になっていた。人、また人。なにせ500人規模のレースだ、人が密集する。

うっかり誰かが崖の途中でバランスを崩したら、「隠れ関門:ドミノ倒し」というのが発生するが、さすがにそのようなことは起きなかった。

厳しい段差

11:50
「馬落とし」にとりつく戦士たち。

角ばった形ならまだ登りやすいのだが、もともとそうだったのか数百人が通過した結果なのか、カマボコ型の段差になっている。そのため、えいやっと体を段差に乗り上げようとしても、うまくつかまる場所をみつけられなかったらズルズルとずり落ちてしまう。

しかし今年は昨年と比べて、あまり凶悪な段差はなかったように思う。昨年は見知らぬ戦士同士が手を取り助け合いながらでないと乗り越えられない段差があったのだけど、今年は全部自力で登ることができた。

みんなわちゃわちゃ

自衛隊迷彩のおかでん、自分が段差を登ったあと颯爽と振り向き、「さあ国民のみなさん!僕の手につかまれ!」と手を差し伸べたのだが・・・誰もいなかった。がっかり。

昨年はマジモンのボランティアじゃあるまいか、というくらいこの馬落としで「後続の皆様を引っ張りあげるお手伝い」に従事しまくっていたのだが、今年はやめた。もうしらんしらん、お前ら全部自己解決しろ。俺は勝手に前に行く。

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