
12:05
ここから雪道。山に分け入っていく車道で、除雪はされていない。・・・いや、待て、ちゃんとされているのだけど、融雪はされていない、というのが正解だ。東京の感覚だと、こうやって「路面が見えない」というのは既に驚きの世界だ。
「ゴールまで1,900m」という札が掲げてあった。ありゃ、まだ半分も到達していなかったか。さっき、「コースは3kmといっても、舗装道路がかなりの割合を占める」みたいなことを書いちゃったけど、大嘘じゃないか。期待を込めすぎだ、先はまだ長いぞバーカバーカ。

12:07
青い空、白い雪。とても心が落ち着く。雪に騒音が吸収され、しんと静まりかえっている空間。いや、音はもちろんあちこちで出ているのだけど、耳障りじゃない。雪がやんわりと受け止めてくれているからだ。そしてそもそも音が少ない。
都会だと、深夜であっても常に「うわーん」というノイズが街を包み込んでいる。それがないだけでもものすごくくつろげるものだ。
とかなんとか考えていられるのは、ガッツリ二本の足でテクテク歩いているからだ。走る気なんて全くない。そんな疲れることやらねーよ、という開き直り。

12:12
ゆっくりながらも着実に走っている人が大半だ。僕のようにゆっくりと歩いている人の方がむしろ少ない。「まじか!よくやるよ!」と驚いてしまう。みんなレースにとても真面目、とても真摯。
そんなわけで、この期に及んでもずいずいと順位を落としてしまう。

まつだいの駅方面を見下ろしたところ。いい光景だ。・・・住む、となるととんでもなく大変だと思うけど。

12:16
融雪された車道を横切る手前で、第二給水所。
そんなに頻繁に水分補給なんて必要はないのだけど、恐らく「現在何人通過」というのを細かくチェックしているのだろう。で、「全員通過しましたー」なんて本部に連絡を入れるのだろう。
万が一、「途中で激しく便意を催したので離脱」となった場合はどうなるのだろう。まあ、どうなるもこうなるも、はあそうですか、で終わりだけど。お楽しみ抽選会の資格は当然なくなりますよ、ということと、ヘルメットはちゃんと返却してから解散ですよ、ということくらいか。

12:17
車道を横切ると、さらなる山道。斜面もさっきよりもややきつくなる。
帰りはこの車道からバスで会場まで送迎してくれるということなんだが、昨年は「最終便が出たあと」で乗る事ができなかった。給水所も跡形もなかったし。今年は果たしてバスに乗れるのだろうか?
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