飲んで、食って、走って。【のっとれ!松代城2015】

ぽん酒館の前で記念撮影

11:55
「端麗辛口」で知られる新潟のお酒は飲みやすいことからとても人気が高く、一時は本当によく飲まれていたものだ。「越乃寒梅」なんてのはプレミアムがつく清酒として特に名高かったし、「八海山」「久保田」という名前もいまだに全国区レベルの人気と知名度を誇る。

他にも、どこの居酒屋でも置いてあるんじゃないか?と錯覚してしまうくらいよく見かけた「上善如水」なんてのも越後のお酒で、まさに越後湯沢駅のすぐ近くに酒蔵がある。

そんな酒どころを内外にPRして燦然と輝く施設、それが「ぽん酒館」。単なる「地酒を扱っている酒屋」にとどまらず、有料で100以上の酒蔵の酒を試飲できるとか、酒とその周辺に関するいろいろな食べ物を取り揃えているとか、客を飽きさせない工夫がたまらない。

ほら、店先では一升瓶を高く掲げたサラリーマンのおっちゃんの像が僕らをお出迎えだ。

飲む気満々のおやびん

誇らしげに一升瓶を掲げて雄たけびを上げるリーマンさんの隣で、嬉しげに記念撮影に納まるおやびん。リーマンさんは「飲んだぞーッ!」という「終わりの宣言」なのかもしれないが、おやびんは「これから飲むぞーッ!」という決意表明というか、犯行声明だ。

なお、この「ぽん酒館」にたどり着くまでに、既にビールを飲んでいるというのは内緒だ。あれは口を湿らせただけなんですよ。これからが本番なんですよ。

「何を飲むんです?」

とおやびんに聞いてみたら、

「えー?わかんない!でもとりあえず何でも!」

とか言ってる。ぽん酒館が初体験なので、ワクワクが止まらないらしい。そういう様を端から見ていると、こっちまで楽しくなってくる。

利き酒看板

11:58
ぽん酒館の名を轟かせている、利き酒のコーナーへ突入。一同、何の疑問も持たずにここに一直線だもんなー、潔いというか手っ取り早いというか。

「待って!まずはお昼ご飯食べようよ、小腹を満たさないで日本酒を飲むのはちょっと・・・」

なんて面倒くせぇことを言う人は誰もいない。「清酒は米ジュース。メシ食ってるのと一緒」くらいの認識なのかもしれない。

荷物を投げ出しておく

利き酒コーナーの入り口脇には地面に板が敷いてあり、そこにバッグやザックといった大きな荷物を置いておくことができた。便利。会場内は昼間とはいえ人でごった返しており、大きな荷物を持ってうろつきたくはないものだ。しかもお酒が入るわけだし。こういう配慮はありがたい。

スキー客が多い場所柄、ということもあるのだろう。

なお、椅子や机は用意されていない。居心地を良くしてしまうと、すっかりくつろいでしまって長居する人が続出するからだろう。あくまでも立ち飲み限定だし、外から食べ物を持ち込むことは一切禁止となっている。居酒屋じゃねーんだ、ときっぱり。

メダルを買う

11:59
カウンターで500円を払えば、コインが5枚もらえる。

このコイン1枚で、1種類の銘柄をテイスティングすることができる。つまり、5枚あるので5種類。もちろん、気に入った銘柄があれば、そればっかり5杯立て続けに飲んだってかまわない。

ずらりと並ぶ酒

ずらりと並ぶ越後地酒のラベル。

100以上もの酒蔵からお酒を集め、コインロッカーのように並べている様は壮観。酒好きなら、この光景だけでも肴になるだろう。

こういう仕組みを、都内の居酒屋でもやってくれれば面白いのだが。全国の清酒や、焼酎といったいろいろなお酒をメダル1枚から買う。高いヤツはメダル2枚で1杯とかでもいい。

・・・でも、たぶんメンテナンスがすっげえ面倒だと思う。当然、雑菌が増えないように毎日この「コインロッカー風清酒サーバー」は分解洗浄されているはずだ。100種類ものサーバーがあったとすると、その数100個!1つのサーバーに1分要したとしても、全部終わるのは1時間40分後だ。やってられっか、そんな手間隙。

「アルコール消毒できているからヘーキヘーキ」とはいえないだろうな、さすがに。このお店、一体どうやってメンテナンスしているのだろう?

カウボーイ

最近は清酒業界も進化しているものだよ。数がものすごく多い清酒なので、他のお酒よりもインパクトがないと生き残れない。酒蔵周辺の地元の皆様だけに細々と売れていればいい、という時代ではなくなってきている。なので、ここに置いてあるお酒も「あれっ、なんだこれ?」というものがたくさんあって楽しかった。

まずはこれ、「COWBOY」。なんと英語だぞ。ローマ字、じゃなくて「COWBOY」というれっきとした英語だぞ。こんなものもあるんだな。「山廃」なんて「YAMAHAI」と書いてあるし。黒と金色の2色カラーはとても目立つ。

ところでCOWBOYという名前だけど、絵は牛のシルエットだぞ?テンガロンハットを被ったカウボーイじゃないのか?これだと単なる「牛」だけどどうなってるんだ。

このコーナーにおいては人気ランキング3位、なんだそうだ。うまいかどうかはともかくとして、名前のインパクトでみなさんついつい選んでしまうのだと思う。

吉乃川

こっちも面白いものがあるなぁ。

吉乃川というお酒は著名な清酒だけど、グラデーションがかかったさわやかな緑のラベル。よく見ると、ニャンコのシルエットも描かれている。なんなんだこれは。

「ワイン酵母仕込み」と書いてある。へえー、そんな試みも清酒ではあるのか。

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