飲んで、食って、走って。【のっとれ!松代城2015】

坂をのぼる

11:51
馬落としと騎馬止めの間には、崖が待っている。遠目から大渋滞しているなとはわかっていたが、その渋滞はどんどんひどくなっていた。僕がいるような下位集団では、前がつかえて全然先に進まなくなってしまった。

上位を目指す人が必死になってスタートライン取りをし、スタートと同時に全力疾走するのはごもっともだ。

いやーどんどん前に行きたいんだけどなーまだ体力には余裕があるんだけどこれじゃあしょうがないよなーハハハ、と笑いながら息を整える。負け惜しみだ。

騎馬止めのネットに、一度にたくさんの人が取り付くのは危ない。なので、特に運営側から指示があるわけではないものの、自分の前の人が登りきるまで網には取り付かない、という暗黙のルールができていた。そのため、後ろがつかえるのだった。なんという民度の高さ!すばらしい。

ご丁寧に崖に並ぶ必要なんて、ない。うわーっと横に広がって、騎馬止めに群がったっていい。しかしそれをみんなしていないのは、民度の話以前に雪が深いからだ。既に前の人が歩いた場所でさえ、つぼ足に近い状態で雪に足がめり込む。ましてや誰も歩いていない崖なんて、そりゃあもう雪まみれだ。靴の中に雪が侵入してくるのはいやなので、誰もそういうことはしなかったというわけだ。

振り向いたところ

崖をゆっくりゆっくりと登りながら、馬落としを振り返ったところ。

既に戦士の数は少なくなっている。僕はこれくらい激しく後ろに位置しているというわけだ。もうこの辺りになると、「参加することに意義がある」というモチベーションの人たちばかりだ。ニコニコしながら楽しんでいるし、カメラ持参で仲間同士で記念撮影をやっていたりする。

厳しい坂

11:52
騎馬止めに群がる戦士たち。そしてストームトルーパー。

レース中とは到底思えない、肩を落としている戦士。なかなか前に進まない。それでも馬落としは人が鈴なりだ。

騎馬止めの右側には、レースに参加していない観客が群がって声援を送っている。おやびんも、コース間際で声援を送っていたようだが、ビールを飲みつつの応援だったせいか「見つけられなかった」と後で告白していた。

ネットをのぼる

11:53
騎馬止めにとりつく人々。ピカチュウがいる。

振り向いたところ

暇なのでまた振り向いてみた。やっぱりみんな「がっくりとうなだれている」ように見える。レース中とは思えない。

ネットの上からの眺め

11:54
ようやく自分の番がやってきたので、騎馬止めによじ登る。

騎馬止めてっぺんからの景色。やあ、良い眺めだ。

さすがに騎馬止めを終えた戦士は、先ほどまでの「うなだれている様子」から一転。活き活きと次の関門に向けて疾走していた。そしてそれを応援する観客。

ソリで地面をこいで進む「壕超え」、そしてその先に砦が待っている。

ネットをおりる

網を乗り越え、下へ。

いくら雪があるとはいえ、ある程度硬くしまっている。落ちたら当然痛い。しかし大きなクッションマットなどを用意していないのが潔くてよい。そんなものはいらん。なにしろ、このイベントは「雪中鉄人レース」と銘打たれているのだから。

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