閉鎖病棟・上高地【小梨平ソロキャンプ2018】

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06:32
キャンプ場内のトイレは、朝早くにも関わらず清掃が入っていた。早い!公共トイレとしては日本有数の早朝掃除ではなかろうか。

キャンプ場、というか森の中のトイレの場合、扉をしっかりと閉めておかないと蛾などの虫がバンバン入ってくる。なので、朝が一番汚れているのかもしれない。

トイレ掃除中だと、用がたせなくて困ることになる。でも大丈夫、受付棟にもトイレがあるので、そちらに行けば問題ない。

小梨平キャンプ場の注意事項が書かれている。

日帰り利用は一人300円。上高地に日帰りキャンプという人が果たしているのかどうか謎だけど、近隣の人だったらできるだろう。東京からは、不可能じゃないけど移動の時間と費用が面倒すぎて無理だと思う。

ペットの連れ込みは、ケビン利用であっても禁止。こういう便利な場所なので、ついうっかり犬を連れてくるような人も中にはいるかもしれない。

キャンプ場の受付は朝7時から夜7時まで。朝からテントを張ることができる。そして翌日までいても、「1泊800円」であることには変わりない。

06:35
当初、7時まで待って小梨平食堂の朝ごはんを食べるつもりだった。

しかし、なにせ寒い。体の中に温かいものを早く入れたい。

お湯を沸かしてコーヒーを飲めばいいじゃないか、って?そのとおりなんだけど、それよりもエネルギーが欲しい。つまり、メシを食わせろ、ってことだ。

ならば、朝6時から営業している、バスターミナルの「上高地食堂」に行こう。

キャンプ場から歩いて10分足らずなので、近い。朝のお散歩がてら、ちょっとしたお出かけ。

途中、美しい川の流れを眺めつつ。

06:36
この時間の上高地は素晴らしい。

まだ谷底には光が差し込んでいないけれど、十分に明るい。正面に見える焼岳の雪景色が、天然のレフ板の役割を果たして周囲を明るくしてくれている。

昼間は観光バスで押し寄せてくる団体観光客は、この時間は皆無だ。

クラブツーリズムなどと書かれたピンバッヂを付けている団体客は、上高地エリアの宿には泊まらない。なぜなら、この界隈は団体旅行客を受け入れるようなキャパシティの宿がないからだ。あと、1泊2万円、3万円という宿がザラだ。なので、裕福な個人旅行の人しか泊まらない。

06:36
とはいっても、もうこの時間でも河童橋周辺には人の姿がちらほらある。

宿に泊っている人もいるのだろうし、深夜バスや、早朝に沢渡や平湯温泉の駐車場からシャトルバスでやってきた人たちだろう。

06:37
河童橋から、岳沢、そして奥穂高岳。美しい。

グランドキャニオンに行った時も思ったけど、やっぱり自然というのは日が昇りきった昼間ではなく、朝晩の太陽が低い時間帯に限る。

昼間、観光でやってきた人たちと、今僕が見ている光景は似ているようで全然違う。

まあ、これは自然に限った話じゃない。お寺や神社も、早朝というのはキリっと引きしまった空気で清々しい。

06:37
今のうちに、夜明けの焼岳も写真を撮っておく。

06:39
「上高地からのお願い」という掲示があった。「上高地ではサルの追い払いを実施しています」と書いてある。

あ、やっぱりそうか。

昨日、ちょうどこの河童橋付近でサルを見たけれど。

常識的にエサを与える人はいないと思うけれど、上高地は外国からの観光客も数多くやってくる。中には、良かれと思ってエサを与える人もいるかもしれない。

それにしてもサルはどこにでもいるのだな。ここ上高地は、標高3,000メートル近い山々に囲まれた場所だ。春になったから下界から登ってきた、というより、もともとここに棲みついているのだろう。冬の間、どうやって生きているのやら。

06:40
河童橋方面を振り返ったところ。

昨日は人がみっちりいたけれど、この時間はまだ静か。

奥穂高岳~西穂高岳の稜線があまりに美しいので、惚れ惚れとしながら写真を撮る。

「あれが『ロバの耳』かな」「あれは『ジャンダルム』かもしれない」

などと山座同定しながら写真を撮っていくが、後で見返してみると全部大外れだった。ロバの耳もジャンダルムも馬の背も、下界から見上げると奥穂高岳山頂直前のあたりだ。こんなにわかりやすいピークではない。

ジャンダルムなど、奥穂高岳の難所・名所とされる峰々は稜線から撮影されたものばかりだ。そういえば上高地から見上げた写真はあんまり見たことがない。

西穂高岳方面は、このようにギザギザした稜線が続く。

右端の奥穂高岳、左側方面に西穂高岳。

これだけギザギザしていても、そのてっぺんを巻いて迂回する道があるんでしょう?・・・と思うだろうが、残念ながらそうはいかない。この界隈の稜線は、バカ正直に凸凹に沿ってひたすら上り下りする。

そのため、疲弊の度合いが半端なく、しかも途中にはトイレも水場もない。このエリアを歩くには、相当の熟練者である必要がある。

僕は西穂高岳に登ったことがあるが、そこから先、奥穂高岳方面は遥かなる道のりだった。

落ちたら一発で死ぬ。「重症」で済む、ということはなかなかなさそうな崖だ。むしろ、落ちた以上は死んだほうがが後々苦しまなくて済むのではないか?という不謹慎なことさえ考えてしまうレベルだ。

梓川の対岸には、西糸屋山荘が見える。

この山荘は二面性がある。川沿いの建物は上高地物価の旅館、奥には別館があり相部屋で安く泊ることができる。

上高地で安く泊まりたい、と思うんだったら、僕が寝泊まりしている「森のリゾート小梨」でキャンプを張るのが一番だけど、それはちょっとハードルが高いと思うならば西糸屋山荘が選択肢になる。ただし、相部屋でも10,000円くらいはする(2食付き)。

ギザギザした西穂高岳界隈の稜線は、西穂山荘(上高地からは見えない場所にある)を過ぎたら急になだらかになる。うってかわったようだ。そしてその先に、急にもっこりと険しく、活火山の焼岳が待っている。

ほぼ雪が残っていない上高地エリアだけれど、西側斜面にはまだ雪が残っていた。完全に溶けるのは、もうしばらく時間がかかるだろう。

(つづく)

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