閉鎖病棟・上高地【小梨平ソロキャンプ2018】

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14:34
明神の「カフェ・ド・コイショ」でシフォンケーキと珈琲の優雅な時間を過ごしたのち、大満足で上高地に戻る。

いやぁ、この外界から隔絶された上高地を「閉鎖病棟」になぞらえ、自分はそこで療養生活を送っている身だと喩えていたけれど侮れないなぁ。こんな名店を明神で見つけるなんて。

今日一日、いや、昨日からずっと外れなし。食事、空間、時間、全てを最大限楽しんでいる。ここまで時間の経過を楽しいと感じたことは、ここ最近なかったような気がする。旅行をしていても、常に次のことが気になってソワソワしていたから。


今、梓川右岸の道を歩いて上高地を目指しているわけだが、上高地に戻ったからといって特に何かする予定はない。単に、明神での滞在に一区切りついたので帰るだけだ。どうせ上高地に戻ったって、そこで改めて本を読むしかない。

まだ日没までもうちょっと時間があるし、夕ご飯やお風呂の心配はしなくていい。

いいなあ、こういうだらけっぷり。

だらけたからといって、退屈なわけじゃない。てくてく歩きさえすれば、絶景はあるし、観光スポットもあるし、食事処やカフェだってある。お買い物もできる。つまり、文明の快適さを適度に享受しつつ、自然の中にいるっぽい気分になれる。そのバランスが上高地は特に素晴らしいんだと思う。

14:36
小梨平から明神館までの梓川左岸ルートと違って、右岸ルートは変化に富んでいる。木の橋があったり、湿地帯があったり。

ただ、左岸ルートよりも大まわりになるため、「早く目的地に着きたい」という登山客はここを通らない。そのかわりに、のんびり歩く観光客の群れがひょこひょこと現れる。

14:38
ほら、水と、木と、岩山。いいよね、こういうの。

夏になると葉が生い茂って、様子がかわるのだろう。早春である今だからこそ、空が広く見える。

ちなみにここは、明神池から流れ出る小川の下流にあたる。

14:39
澄んだ美しい水面なので、ついカメラを取り出して撮影するのだけれど、写真にしてみると案外つまらない画になるものだな。

14:45
梓川右岸ルートは、基本的に川沿いを歩いていく。

それとは別に、業務用車両が通行する車道があって、こちらはさすがによく整備されている。木道だったり階段がある歩道よりも、こちらを歩いた方が楽だ。地図上の距離としては車道の方が長かったとしても。

でも、観光客や登山客がワラワラと車道を歩いていたら、業務に支障が出るということで車道を歩くのは禁止だ。富士山における、「荷物運搬用のブルドーザー専用道は人は立入禁止」というのと一緒。

14:47
ほら。たまたま車道を歩けてラッキー、と思ったら、すぐに歩道に切り分けられる。車道は通っちゃだめよ、と。

14:52
昔はこのあたりも梓川が流れていたのだろうけど、川の流れが変わってしまったのだろう。中洲跡みたいなのが残っているけれど、水がすっかり引いてしまっている。

ケショウヤナギが茂っているところがもともと中洲で、何も生えていないところは水が流れていたのだと思われる。

14:55
木道を歩く。

よく整備された道だ。しかし、微妙にアップダウンがあるので、余裕をぶっこいて自撮りなんかをやっているとつまずくことがあるので注意。僕は実際に木道を踏み外して片足が落ちた。

15:02
清流!これは撮らねば!

といって撮ったもので、満足いく写真ってない気がする、そういえば。

15:03
見てよ、この平坦な道。

こういうところを無心になっててくてく歩けるんだぞ?心が落ち着かないわけがない。

「うわあ、急な坂だなあ。キツいなあ」とか、この世に呪いをかけるような厳しさがここにはない。あくまでも平坦、あくまでも心にも体にも優しい。

しかもこっちは、朝から読書と散歩とご飯しかしていない。すっかり下界の邪念が取れ、心が晴れ晴れとしている。

15:04
ばきっと根本から折れている木。

こういう木に対しても、「おおすごいすごい」と写真を撮るのできりがない。

15:05
二種類の木が、まるで一本の木のように根本から別れて育っている。不思議な構図だ。

15:10
夏になるとこのあたりは大勢の観光客が歩いているのだろう。

でも、さすがGW期間中はまだそこまで人が多くない。快適なトレッキングが楽しめている。

15:11
小梨平キャンプ場の頭上にそびえる、六百山を見やる。

この山は、上高地のすぐ脇にある山なのに登る人がとても少ない。

明神岳もそうだけど、ゴツゴツしすぎてルートが難しいのだろう。大メジャー登山拠点上高地の目と鼻の先でも、そういうマイナーな山が存在する。

15:12
美しい光景の中を歩いていく。立ち枯れたのか、それともこれから芽吹くのか、木々の根本が川の水に洗われている。

(つづく)

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