月光の館まで歩いてやってきたのは、この建物の6階に「料亭街」というエリアがあるからだ。屋台街みたいな言い方をしているけど、「料亭」が「街」になってるって一体なんだ?と興味津々。
訪れてみたら、オーケストラの指揮者用の譜面立てみたいな案内板が廊下の真ん中に突っ立っている、その奥だった。あー、やっぱりここも消灯されている。少なくとも今日は使っていないようだ。
あ、いや、違うぞ。使われていた。
「栃」の間にご利用あり。名前からして、学会かなにかあったのだろうか?その打ち上げの場なのか、控え室なのか。
料亭街は、想像通り小さめのお座敷がいくつも連なっている場所だった。社員旅行!とか農協の慰安旅行!みたいな大規模な宴会ではなく、もっと小規模の宴会用なのだろう。
もちろん人の気配はない。
奥まで探検しても良かったが、用もない人がうろついていい雰囲気ではなかったのでちょっと覗いただけで退散した。どうせ監視カメラやセンサーがあちこちにあるだろうし、こういうところを歩き回っていたら警備員が駆けつけそうだ。
豪華絢爛な刺繍がほどこされた振袖が飾ってあった。ラグジュアリーだなぁ。
人の気配がない「料亭街」。
法事の後の会食などに使われたりもするのだろう。それにしても部屋数が多い。大広間がいくつもあるだけでなく、こういう部屋までたくさんあるとは。稼働率がどれほどなのかはよくわからないが・・・。
エレベーター。
高速エレベーター新設中、と書いてある囲いがある。リニューアル中らしい。現在稼動しているエレベーターは遅い、ということか。遅いかどうかはともかく、箱は小さい。
あらためて建物をずーっと縦断し、一番最初の淡雪の館に戻ってきた。なんかもう、一通り館内設備を見ないと気が済まないもんで。今度は4階にある宴会場。「花衣」と言うらしい。
花衣の隣の「風花」も宴会場。こちらは地図によると舞台があるようだ。扉が奥まっていて、和風ではない壁紙も相まって奇妙な印象を受ける。
淡雪の館の4階~6階にまたがって存在するお座敷の数々。昔、団体旅行客が夜な夜な宴会を繰り広げていた名残。
場所がもったいないから客室にリフォームすれば・・・とも思うが、渓谷が楽しめない道路側なので、それはちょっと難しいのかもしれない。
また月光の館へと向かう。本当に隅から隅まで見て回っている状態だ。しかもカメラを手にしているのだから、宿の人からしたら「視察の人?」といぶかしんだかもしれない。
3階から4階にかけては吹き抜けになっていて、ロビーを見下ろすことができる。贅沢な空間の使い方をしとるわい。しかも、壁には孔雀が羽ばたいている。
吹き抜け脇の廊下は、壁が斜めになっている。この斜面はデザインなのか、それとも必然なのか?
吹き抜けを抜けても斜め壁は続く。
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