栄枯盛衰を温泉地で見た【鬼怒川温泉】

食堂入口

16:34
ついに我々探検隊は、この秘境の最奥地である食堂へとたどり着いたのであった。

別に探検隊でも、最奥地でもないのだけど。でも探検している感は満載の時間を過ごしております。

さすがにまだ時間が早いので、格子戸が閉まっていた。ここが夜になると、バイキングだうぉりゃー!!!と盛り上がることになるのだろう。

北海道グルメフェア

「北海道グルメフェア」

だって!!

「安いモンでもたらふく食ってろこの野郎」という投げやり感満載ではない。楽しんでいただこう感が満載だ。だってだって、「北の大地と海の恵みが今だけ食べ放題!!」って書いてあるぞ。びっくりマーク2つだぞ。

冬の間だけ開催のフェアらしい。閑散期の集客を考えてのことだろうか。

ホタテ、ズワイガニ、ジンギスカン、ちゃんちゃん焼き、石狩鍋、じゃがバター・・・なかなかに魅力的だ。どれが食べたいかって?いやそりゃもう全部食べますよ。だって「バイキング」って、「その場にあるものを全種類食べないといけない」っていうルールですよね?

「出来立てライブキッチンで!」と書いてある。目の前でシェフ(?)が調理してみせるのだろう。そりゃ手間がかかってる。冷凍食品を電子レンジで温めて出しました、というわけにはいかないのだから。

夕食時間を遅めにしておいてよかった。今晩は北の大地が砂漠化するくらい、食べないと。

食堂前の客室

食事処と廊下を挟む形で、客室があった。多くの人が出入りする食事処に対面するというのはちょっと変わってるな、と思う。わいわいうるさいだろうし、酔客が扉をガチャっと開けたりしないだろうか?ちょっと心配になる。

そういうこともあってか、この客室の前には「目隠し」になるような小さなついたてが扉の前に付いていた。酔っ払いのタックル対策だろうか。

風呂

今のところ、まだ風呂に入っていない有様。館内探検を済ませないと、どうもソワソワするのでゆっくりお風呂に浸かっていられない。しかしかなり時間がかかっているので、「館内探検が今回の旅の目的じゃねぇぞコラア」という気持ちもある。適当なところで切り上げて、風呂に向かわなくては。

3階のロビーに下り、風呂があるエリアを窓から見下ろす。

手前が貸切風呂、そして男性露天風呂、女性露天風呂と湯屋が連なっている。

広告ポスター

フロント近くにあったポスター。

大江戸はバイキングだけではございません。
各種宴会も大好評!!

ご宴会は各施設オリジナルの会席料理と地元の銘酒をお時間のゆるす限りたっぷり楽しみください。

だって。へー。そうなのか。だったら、先ほど見てきた大小さまざまな宴会場や料亭街も使い道はあるってもんだ。「バイキングは騒がしいから好きではないので、落ち着いた会席料理で・・・」という人は当然いるから、そういう人はこっちのプランを是非どうぞ。

「お時間のゆるす限りたっぷり」というけど、なら、「おう、俺は今日一日暇だから、たっぷり楽しむぜ」と半日居座ってもよいのだろうか?

ロビーの端末

フロント脇に、モニターがずらっと並んでいる。大江戸温泉物語のスマホアプリをインストールしていると、ここで割引クーポン券が印刷できるらしい。

クーポン

スマホの画面を読み込ませたら、こんなクーポンが手に入った。

お夜食コーナー全品対象で100円引きいたします!!!

挑発してくるねぇ。お夜食コーナーにかかってこいや、というわけか。

とりあえず懐にしまっておくけど、たぶん使わないだろうなあ。だって、バイキングでガチィッと食べる予定だから。しかも夜の9時頃まで。お夜食が入る胃袋の空き容量が果たしてあるかどうか。

売店

16:42
おや、もう売店が営業開始していた。平日なので時短営業モードだったけど、16時を過ぎたので営業を開始したのだな。

このホテル自体がかなり巨大なので、売店だってそれに比例してデカい。ヘタなSAの土産物コーナーよりも広いかもしれない。

お土産

「日光を見てきました」という、投げやりすぎて笑ってしまうタイトルのお菓子。

「○○に行ってきました」という名前のお菓子は随分前からの定番で全国各地にあるけど、「見てきました」というのはそれに輪をかけて脱力してしまうタイトルだ。こういうお菓子、やっぱり全国各地にあるのだろうか?

そもそも僕は「日光」は見てきていないわけなのだが、これを職場のおみやげとして買って帰ると嘘つきだろうか?あ、でも鬼怒川温泉ってのは日光市に属するんだったっけ。

レモン入り牛乳コーナー

栃木といえば忘れちゃいけない、レモン入り牛乳。

単なる飲み物にとどまらず、いろいろなお菓子として売られていた。冷静になって飲んでみると大してうまくはないドリンクだけど、独特の味わいだし懐かしい感じがある味なので時々飲みたくなる。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして
    コメントをさせて頂きます。
    記事に紹介されていた鬼怒川温泉の御苑で勤めていた者です。私が勤めていた頃はバブルの終わりの頃でした。
    平成4年頃~6、7年まで鬼怒川温泉のホテルの寮を借りて仕事をしていました。
    非常に懐かしいですね…御苑…本当に広いホテルで、今で言うダンジョンの様な(笑)新宿駅ほどではないですが、
    私は当時、宿泊されるお客様を部屋まで案内する仕事(フロント受付から客室案内係や繁忙期には仲居さんの
    サポートまで幅広く?仕事をしておりました。)をしていて、一度、お客様を部屋まで案内するのですが、フロントまで戻るには非常に時間が掛かっておりました。年末年始の忘年会や新年会や夏休み、冬休みなどとにかく休みを利用して来るお客様もたくさん来ていました。

    とにかく一番大変だったのは年末の忘年会シーズンですね、もう何百名との団体のお客様がどっと来るので、部屋までの案内も大変なことはさる事ながら、宴会も賑わい…もうお酒をたくさん召し上がるお客様も多かったので仲居さんだけでは、対応しきれずよくサポートにも駆り出されました。写真を拝見させて頂いてあの頃は…とつい懐かしんでしまいました、貴重な掲載して頂き写真をありがとうございました。

    今じゃ鬼怒川温泉も廃墟マニアには堪らない様な感じになってしまった様ですね、本当に懐かしい…。御苑は隠し部屋がたくさんありましたよ(笑)

  • はやぶささん>
    貴重な体験談、お聞かせいただきありがとうございます。往年の賑わいを実際に体験した方から聞けたことがとても嬉しいです。

    あの崖にへばりつくような建物、そして増改築を繰り返して巨大化した建物ははやぶささんが仰るような桁違いに大勢のお客さんがいらっしゃったたまものだと思います。炭鉱跡や金山跡が文化遺産として保存されているように、御苑のような超巨大ホテルはなんとか今後も経営が続いてほしいものです。団体旅行が減ってきてからまだそんなに時間が経っていませんが、すでに文化遺産的な珍しさと驚きに満ちた建物だと思います。

    御苑の前にある「ふれあい橋」、やたらと立派なんですがなぜあんな立派な橋があるのか、とても不思議です。

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