栄枯盛衰を温泉地で見た【鬼怒川温泉】

露天風呂入口

「露天風呂エリア」に向かう。「美しい景色を御堪能下さい。」と書いてある。はい、御堪能させていただきまする。

幸い、この鬼怒川御苑の対面には廃墟ホテルはない。額面通り受け取ってもよろしかろう。

そういう心配をしなければならないのが、現在の鬼怒川。

貸切風呂

貸切風呂の入口のところで、「おおっ!?」と思うことがあった。

それは、貸切風呂の入口に、現在貸切中のお名前がわざわざ張り出してあったからだ。大した話じゃないが、それでもびっくりした。わざわざ大きな紙に印刷してるぞオイ、と。

こんなのは別に書かなくても全然構わない。フロントで貸切風呂の鍵を受け取った人が利用すれば済むからだ。それをわざわざ、名前を張り出すというのは手間も暇もカネもかかっている。

なんなら、ホワイトボードにマジックでお名前を書いて、済んだら消して次の人のお名前に書き換えれば済む話だ。しかしわざわざ紙に印刷している。なんだかこういうのが、「歓迎されてるゥゥゥ」感があってうれしさ倍増だと思う。

男風呂

貸切風呂の奥が男と女の露天風呂。さすがに混浴なんてものはない。当たり前だ、こんな大ホテルで混浴なんて聞いたことがない。

廊下脇に石油ファンヒーターがある。全館空調の方が楽だろうけど、何故ここに家庭用サイズのファンヒーターがあるのだろう?建築当初想定していたよりも、よっぽど冬は冷えたのかもしれない。

「寒かったらとっとと風呂に入れこの野郎」とはしないで、ちゃんと暖房を設置してくれているあたり、嬉しい配慮だ。

脱衣場

男性露天風呂に侵入。誰もいなかったので写真撮影。

なんだか、「この建物の全てをカメラに収めておかないと」という義務感を持っているようだが、あらためて写真を見たところで「脱衣場の写真?何の意味があるんだこれに?」と思う。我ながら。

貴重品ロッカーがちゃんとあるのがとても嬉しい配慮。しかもお金がいらないものだし。

成分表

脱衣所に温泉の成分表が掲示されてあったので確認してみる。

アルカリ性単純泉、Phは8.6。溶存物の量はさほど多くないので、特徴があるお湯ではない。

湧出量920L/min、というのはかなり立派だ。恐らく、この表に書かれている源泉3つの合算値なんだろうけど。しかし大事なのは、この920Lがどれだけの宿に供給されてるの、ということだ。自家源泉じゃないのだから、当然あちこちのホテルに分配されているわけで。

で、分配されまくった結果、各ホテルの湯船に注がれる量は減り、結局循環アンド塩素追加で対応せざるをえなくなる。

常々思うのだが、こういう温泉成分表って源泉湧出地での測定もいいけどさ、実際に湯船の注ぎ口での実測値でもやって欲しい。そうしたらほとんどの温泉旅館では主成分が塩素になってしまうと思うけど。でもそれはそれで現実なのだから、しっかり受け止めたい。それがイヤなら源泉かけながしの温泉旅館に行けばよいのだから。

露天風呂

露天風呂。

宿の規模の割にはこじんまりしているのでちょっと意外だった。週末の夕暮れなんて芋洗い状態になるんじゃあるまいか?

カラン

カラン。二つしかないので、身体を洗う目的では使いづらい。その場合は別棟にある大浴場へどうぞ。もちろんちゃんと着衣の上でご移動をお願いします。丸裸のままでドシンドシンと廊下を闊歩したら、いくら屋内とはいえ通報される。裸の王様じゃないんだから。

露天風呂からの眺め

露天風呂からの景色。絶景かというと・・・うーん。

さすがに鬼怒川の渓谷美は、直下に位置しているためにほとんど見えない。よっぽど股間をぶらんぶらんさせながら柵に近づかないと。

夏になると、目の前の木々が緑で覆われるだろう。そうなると眺めはますます悪くなる。

空を眺め、そよぐ風を肌で感じる・・・そういう目的でなら、ぜひどうぞ。

ガッツポーズ

露天風呂を一人独占だ。

いくら平日とはいえ、安い宿泊プランが提供されていることもあってこの宿は賑わっていた。しかし、ご覧のように露天風呂に人がいない。偶然なのか、人気があんまりないのか。それともみなさん、館内探検をしたり館内のレクリエーション施設に夢中になっているのか?

あ、でもまだ夜食処とかパブの営業は始まっていなかったっけ。

ふとんが敷いてあった

部屋に戻ると、既に布団が敷いてあった。うっそ!?今まだ17:30だぞ?夕食のタイミングで布団なのだと思って完全に油断していた。パソコンなんて立ち上げっぱなしだもの。やべえええええ、秘密のフォルダとか全部見られたかもしれん。

向かいの旅館

日が暮れてきた。正面の「ホテル白河湯の郷」にも明かりが灯りはじめた。

すると、おお、風呂場がよく見えるぞ。

それにしても笑っちゃうよな、どっちが男性風呂でどっちが女性風呂か、一目瞭然だ。左の風呂場はガラス越しによく見えるけど、右の風呂場(たぶん)はぼんやりして何も見えない。右が女性風呂なのだろう。

いかに男性の裸に価値がないか、ということだ。

幸い、誰も男性風呂には入っていなかったので、見たくもないじいさんの裸体なんぞを見なくて済んだ。

鬼怒川の夕暮れ

日没迫る鬼怒川温泉。

雨が止み、霧が晴れ、穏やかな時間が流れつつある。

こうやって建物に明かりがあると、ほっとする。ああ、ちゃんと営業やってるな、って。

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